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藤沢北口Bar Cane'sです。移転して営業再開しました。
2010年 11月 30日 今日は全く予感のしない、ヒマな夜で、もう1時ぐらいに閉めちゃおうかと思ったが、もう少し待ってみようかと本でも読んでいたら、二人の旅芸人が相次いで来店。旅の途中に偶然居合わせた。長い旅の節目を迎えた旅芸人と、旅の拠点が変わる節目を迎えた旅芸人が、お互いをねぎらい合っているのは、いい光景だった。 ---------------- さて、今週の土曜日は今西太一さんのライブ、日曜日は「持ち寄...
2010年 11月 29日 ときどき、バーというのは駆け込み寺のようなものだと思うときがある。町の片隅にひっそりと、迷路の袋小路のようなところにたどり着くアジール。入りにくい人には入りにくく、他に行くところの浮かばない人には自ずと脚の向かう場所。世間の常識やルールは関係ない。何をしてきたか、何を背負い抱えているかも不問。 杯も二三と進んだ頃にはようやく腰も落ち着いてきて、(言っておくが、これは一杯やそこいらではダ...
2010年 11月 28日 やっと治ったと思ったスネ痛がぶり返す。ちょっと速く走ってみたらこんなザマだ。またゆっくり走るところから始める。脚の位置、着地の仕方、姿勢、呼吸、どう意識して走るか、ひとつずつ、ちょっとずつズラしながら試してみる。 そんなとき、ふと、前に進んでいるのではなく、後ろに蹴り出しているのだと感じた。地面を後ろに押し出してゆく。かごの中のハムスターの、動いても動いても滑車だけが動いてゆくような、...
2010年 11月 27日 今日は江ノ島の花火大会。朝になって気づいた。夕方ジョギングしていると、川沿いの道をゾロゾロと海に向かう人たちが続く。知らなかったら大繁殖のネズミが海へ飛び込む開高健の「パニック」のようで少し気味が悪かっただろう。 冬の花火もなかなか良かった。鵠沼のモスバーガーあたりの海岸の芝生の高台から、江ノ島を正面に花火が上がるアングルぐらいが自分にはちょうどいい。今期初のダウンを着込んで、地べたに...
2010年 11月 26日 宮内勝典の「宇宙的ナンセンスの時代」を今更ながら読んだ。86年の本。全く古くさくない、どころかすでに忘れられてしまったようなことから現在をも語り得ているような気さえする。我々の現在は80年代から何も変わっていないのだろう。騙し取った土地に新しく国を作った人たちのやり方が世界に広まれば広まるほど「ナンセンス」は蔓延してゆく。一度開いてしまったナンセンスが、いろいろなものを飲み込んで、世界の隅々...
2010年 11月 24日 「いい歳した男がカシスオレンジもないだろう」とひとりゴチたら、オセッカイ姉さんが後で、そういう態度は良くない、来る人を拒むようなのはイカン、サービス業なのだからもっと投げかけなきゃ、とお説教をくださった。その通りである。ただメンドクサいだけなのだ。そしてメンドクサがっちゃあいけないのだ。 多くのお客さんに気を使わせてしまっているのは分かっている。しかし何年やっても商売人になりきれない私...
2010年 11月 23日 北朝鮮が韓国領を爆撃したというニュース。だからなんだという気もしてしまうが、軍人が死に民間人も被害を受けているという事実。これは突発的な事件ではなく、北朝鮮側からすると充分に練られた作戦であるらしい。それにしても、例えるなら北朝鮮は万引きや校内暴力を繰り返す悪ガキのような印象さえする。本当は話を聞いてほしいんだよ、ちゃんと受け止めてくれないなら、もっと悪さをしてやる、と。アメリカ先生は、調子...
2010年 11月 22日 今日の夕方、久しぶりに「海辺のロッキー」に会えた。いつもの場所で、でっかい木の切り株を担いでトレーニングをしていた。久しぶりといっても、彼はいつも夕方のだいたい同じ時間に来ているはずで、私の方が最近は暗くなってから走りに来ているから会わないだけなのだ。「ロッキー3」で雪山で丸太を担いでトレーニングをしていた姿を想起して、私は彼を勝手にロッキーと呼んでいる。話をしたことはない。 私が鵠沼...
2010年 11月 21日 「あたしたちが帰っちゃったら寂しくなるね。」深夜2時頃、最後のお客の姉さんはそんなことを言う。そこに多少のイヂワルを感じて「慣れてますから」と私は返す。余計なことをと言うほどでもないが、言われなきゃなんとも思わなかったようなことを、つい口に出してしまうことって、人を試しているようで、何かを確かめているようで、何でそんなこと言うんだろうと考えさせたりして、なにかをはっきりさせようとするかのよう...
2010年 11月 20日 今月の「Voices Inside」はジャンプ&ジャイヴ特集。1940、50年代のジャンプ・ブルースは底抜けに明るくて、元気で楽しい。どれも似たり寄ったりのようで、やはり歌手の数だけバリエーションが豊富だ。二見さんの喋りディスク・ジョッキーも乗って、店内は最初から和やかなムードだ。 それとは対照的に今回のUstream中継の方はほとんど視聴者がなく、告知や工夫の必要があるようだ。Ust...
2010年 11月 19日 お前の美学をわかってくれる女がいるとしたら、植村直巳の嫁さんぐらいの確率しかないぞ。お前にはオシャレが、シャレオツが足りない。と言うかセンスがまるでないんだよねー。ということで今日もオシャレについて。 音楽でも建築でも文学でも、古いものがあって今がある。古いものが分からないと今が分からないからと言って、いつのまにか古いものが好きになってしまう。古いものが好きな男は、過去の感性に留まって...
2010年 11月 18日 昨日、とうとう「ありマップ」が印刷されて届いた。妹さんに子供が産まれて、初めてオバサンになったというK姉さんが手伝ってくれて、100枚ずつに小分けするのもあっという間に終わった。マップづくりをずっと手伝ってくれた相沢君も労をねぎらいに来てくれた。今日はそれを何店舗かに配って回り、まあまだまだ配りきっていないのだが、ようやくひとつホッとした。 それと同じようなタイミングで、ずっと気になっ...
2010年 11月 16日 「お前はいいなぁ」そのアニキは言った。「何も知らなくて。これからたくさん知れるんだもんなぁ。」こんな年にもなって何も知らない僕に、アニキは段ボール6箱分の宝物をくれた。 また別のアニキはこんなことを言っていたという。「母親にギュッとされずに育った人間は、母親にギュッとされて育った人間が分かる」。いわゆる男のマザコン問題。 そしてこんなヤツもいる。知識がないと前に進めない人間。知識...
2010年 11月 15日 恋する女性の、ダメな男にハマってしまう恋心を聞いていた。「ダメな男」にも数種類いて、女がハマってしまうダメ男と、女にもてないダメ男がいることは分かっているつもりだ。そんな女の子が恋するダメ男の話を私にしてくれるというのは、それだけで私がダメな方のダメ男だということが歴然としてしまっているということである。 しかし、男もダメなら女もダメで、ダメ同士、ズルし合ったり嘘つき合ったり、逃げ合っ...
2010年 11月 15日 藤沢の星、水泳平泳ぎの立石諒君。14日の50mで日本人トップの銀、100mでは金!ともに北島を抑えた。いいぞ!よくやった!!今回は200mは出られないのかな? 14日の50m予選の結果 14日の50m決勝のリザルト 15日の100m予選の結果 15日、100m決勝のリザルト --------------------------------- アジア大会、水泳競...
2010年 11月 14日 あまりにも暇だったので、村上春樹のデビュー作「風の音を聴け」を一気読み。79年発表。疑惑の「デレク・ハートフィールド」でっちあげ。当時としては斬新な作風だったらしいが、やっぱり、ぱっとこなかった。群像新人賞。これがどうして受けたのだろう。分からなかった。これもシャレオツなのか? でも冒頭の「文章」に関する一節、入魂の一節だったのだろうな。 「完璧な文章などというものは存在しない。完璧...
2010年 11月 13日 高校のバレー部同期の結婚式。一回りも年下のかわいい嫁さんをもらった。披露宴の円卓を、我々は恩師と同期のメンバーほぼ全員で囲んだ。こんなことは卒業以来約20年ぶりじゃないかな。不思議な感動が我々をずっと取り巻いていた。 その円卓の席順を新郎がどう決めたのか、もしかしたら当時のローテーションに関係してるのではないかなんて、宴もたけなわの頃、我々はウェイターの女性にボールペンを借りて、当時の...
2010年 11月 12日 今日は走るのを休んで、久しぶりに「湯の市」に行った。水風呂と温水浴を交互にするのは、どんな湿布薬よりも効きめがある。自分の身体を治せるのは自分の身体の血行でしかない。薬やマッサージもその補助でしかないのだ。湯の市人気の「炭酸風呂」も好き。 夕暮れの時間帯、植木を揺らす涼しい風と、空の色が変わり月が出てくるのを湯気の向こうに眺めると、しばらく山の温泉にも山登りにも行っていないなあと寂しく...
2010年 11月 10日 今日は定休日だったっけかなと思うぐらい誰も来なくて、遅くなってから「太陽ぬ荘」の相沢君が来てくれて件のマップの仕上げ。この1ヶ月ぐらいずーっとやっていたので、ようやく終わってほっとした。手作り感だけの粗末なマップにしかならなかったけど、藤沢の北口南口合わせて約80店舗、個性的な個人店ばかりを載せました。詳細はカフェウィークのパンフ「湘南散歩計画2010」やインターネットを利用していただくとし...
2010年 11月 10日 夏は全く売れないし、自分自身もあまり飲む気分にならない日本酒ですが、夏も終わり、今日から秋だなっていう日から急に飲まれ飲みたくなるのが季節感ってやつですね。 この秋は特によく売れました。 この秋飲んだ冷やおろし。 ・篠峯(奈良)秋晴 ・日置桜(鳥取)山装ふ ・奥播磨(兵庫)きもと 誠保 ・秋鹿(大阪)純米吟醸 ひやおろし(2本) ・天遊琳(三重)秋純 ひやおろし ・龍勢(...