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なくなってしまったお店


昔通ってた馴染みの店がなくなっていた。立ち飲み屋でね。若いときに就職した会社の帰り途、よく飲ませてもらった。その後も近くに行くことがあれば寄っていたんだけどね、止めちゃうなんて全然知らなかった。角を曲がったら、あるはずのものがないんだ。悲しいね。飲み屋を続けるってホント大変だよね。でもさ、なくなると困る人がいるんだよ。心の一部がえぐり取られたような気分になる。帰りに昔ながらの古本屋で、本を余計に買っちゃったよ。・・・良かったら一杯飲んで。

禁酒2日目。こんな時に一緒に飲めないのは辛い。ありがたくノンアルコールビールをいただく。僕ももしお店を止めたら、もうその街にはいたくないだろうな。少なくとも、そのあたりには近づかないだろう。自分の居場所や自分のしてきたことが全て無へと帰し、その場所が、あなた誰だっけ?私には新しい彼氏がいるのよ、それにもともとあなたのものなんかじゃないし、なんて別れた女みたいな顔をするんだ。それを見るのが嫌で、お店を続けているようなものかもしれない。

別れには何か理由があり、そしてそれは唐突にやってくる。まだ愛はあると思っていても、いつの間にか馴れ合いの惰性となり、ケアが足りなくなってしまう。そのうちやってる人間の方がお店に嫌われてしまうのもしれない。お店をもっと愛してあげないといけないな。


by barcanes | 2015-10-10 06:06 | 日記 | Comments(0)