7/20 アウトしちゃえよ
2015年 07月 20日
酒場で政治の話は禁物、と言われるが禁句ってわけじゃない。だってみんな関心を持つべきなんでしょ?関心なんてみんな持ってるさ。ただ、話す場所が仲間うちになっちゃって、つい親近で同意しちゃったりするだけ。だけど酒場だと、さっきまで仲良く話してたと思ってたのが、いつのまにか火が点いちゃったりしている。オレはすぐには火消しに入らない。しばらく燃やしとく。ある程度燃え進んだ頃、そろそろって時に言ってやるのだ。アウトしちゃえばいいじゃん。
話がみんなインサイドに入ってくる。歴史のインサイド、税金の使い道とかのインサイド。憲法や法律のインサイド。インサイドについて、どうだったかとかどうしちゃダメとか、どうすべきとか言い始めると、オレはカンケーないね、って言いたくなる。俺たちはアウトサイドだからね。無関心とは違うよ。アウトサイドから興味を持って見てる。
今思えば、若いうちにアウトできて良かった。インサイドにぶらぶら宙ぶらりんになるのがイヤだったのだし、無理っぽかったし。でもインサイドがないとアウトサイダーは生きていけないのだから、インサイドに切り込まなきゃいけないときもある。
でもアウトサイド同士ががインサイドで闘っても意味ないさ。イン&アウトだよ。俺たちはせっかくアウトにいるんだから、自由と引き換えに無償無援を選んでいるのだから、お互いの豊穣さを見ていかなきゃいけない。何かに頼るから、しっかりしてもらわなければいけないと思うし、それが当然とさえ思ってしまう。歴史に頼るから歴史がしっかりしてほしくなるし、そんなの当然だと思いたくなる。法律もまたしかり。そんなもん頼れない時代があったでしょ。つい最近まで。いや、今でもきっとそうだ。
アウトしてみればさ、世界はアウトサイドの上に成り立っている、ぽっかり浮かんだインサイドだってことが分かるんじゃないだろうか。だからアウトしちゃえばいいよ。でも問題は、みんながみんなアウトしちゃったら、どうしたらよいのだろう、ってことなんだろうね。
by barcanes
| 2015-07-20 06:00
| 日記
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