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危機感で人を動かす

比例区候補者の「選挙フェス」に行ってきた方がポスターをお土産に来店。僕も彼に一票入れようと思っているが、彼のYoutube動画を見ていて気になったことがあった。それは危機感ということについて。

たとえば我々が子供の頃には、石油が枯渇すると言われていた。関東大震災が来るとも聞かされて育った。地球温暖化の原因は二酸化炭素とされた。それらはすべて嘘というわけではないが、危機感は違うことのために利用されたと言わざるをえない。

危機感を持つことは大事だが、それを人を動かすことのために使うことには注意が必要だ。世界が破滅するとするなら、その危機感のために無駄に動くより、むしろ動かずに静観し時間稼ぎをするというやり方もあるかもしれない。未来があるとするから、人は動くのではないか。

危機感を煽ることは人を不安にさせる。不安を与えられた人は自分に自信を持てなくなる。自分に自信を持てないと他人に責任を任せようとする。(政治家はそこを利用しようとしますね。)自分に自信のある人間なんていないと言うかもしれないが、そうして子供の教育を人任せにしようとしたり、余計な教育ばかりを与えて肝心なことを忘れてしまったりする。

憲法改悪の危機、軍国主義への危機、原発と放射能の危機、食糧や環境の危機、財政の危機、いろいろな危機にさいなまれている我々である。しかし危機に煽られて、その原因や責任を転嫁し、身を守ろうとすることがむしろ自分を狭め、傷つけることにもなるということを、歴史や経験から学ぶべきではないだろうか。危機感は銃のように、他人に突きつけたつもりが自分の首を絞めることになる。

危機はいつだって普通にそこかしこにあり、ひとつひとつ自分でやっていかなければ、安心なんてものはないのである。深夜に女の子が夜道を一人で酔っぱらって帰ると言う。我々がいくら危ないよと言っても、意外と本人の方がしっかり危機管理してたりするである。
by barcanes | 2013-07-19 06:15 | 日記 | Comments(0)