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保育園に入れるには

子供を保育園に入れるためには書類を出さなければいけない。保育園は日曜日が休みだから仕方ないと言えば仕方ないのだが、親の就労状況を書く欄には日曜日がない。まして深夜の託児なんてない。

そして自分には「収入」という感覚がないので、月毎の収入と言われても自分で自分に給料を払っているわけではないし、どういう金額のことをいうのか、よく分からないのだ。売上では稼ぎが多すぎるし、所得には経費が差し引かれていない。そして利益となると微々たるもの。しかも月締めで会計しているわけでもない。

そもそも自営業者のことなど考えられていないのだろう。他の自営業者の方はどうしてるのでしょうかね。まあ我々はOutなので仕方がない。公共サービスを受けるためにはInのフリをしなければならないのだ。

しかし女性はとなると、また話は違ってくる。出産前に仕事を辞めてしまった妻は無職であり、保育園に子供を預けられるのは有職の育児休暇中の人が優先である。この無職と有職の格差は歴然としており、無職の母親が子供を預ける目算もないままに仕事を探すことはことさら困難である。

つまり無職の女性はOutであり、有職の母親はInであるということが、この社会の規範となっているのだと思われるのだ。

子供は家庭で育てるべき、という考えが間違っているのか正しいかどうかは分からない。女性を専業主婦にさせることは男性への従属かどうかというより、社会のOutをどう考えていくかということになると思う。最近の若い母親たちは意外にも、家庭での育児=専業主婦=社会的な男女平等に対するアンチ=保守バンザイという傾向が強いそうだ。

さらに有職無職の差は、賃金労働かどうかということになってくるので、金の稼げない仕事は職ではないということになる。家事は職ではなく、僕の稼ぎにもならない酒の付き合いは職なのかどうか。まあいいか。

僕みたいに自ら進んでOutしてしまってる人はいいのだ。公共サービスを受けさせろ、保護しろとは言わない。しかしInしたい人には十分な機会を与えるべきだし、女性が自らをOutせしめることで社会がうまく機能するかのような方策には、眉をひそめるってやつである。

待機児童と保育園不足の問題について、子供は家で育てればよいという女性が老若問わず、相変わらず多いそうだ。僕の同級生の高学歴の女性たちもけっこう専業主婦してる。個々の状況がそうさせているのだろうと思うが、どこかなにかもったいないと思うこともある。

それでも、子供が小さいうちは徹底的にOutして、子供と濃密に向き合って過ごすのも素晴らしいことだと思う。それぐらいの余裕があるといい。保育園に入れなくたって別になんとでもなる。うちには貯金の余裕はないが気持ちの余裕だけはある。時間はいつだって自分で決められる。それぐらいしかOutな自営業に自慢げに言えることってないもんなあ。まあそんなこと言ってると入れるものにも入れないのだろうけど。
by barcanes | 2013-05-09 02:36 | 日記 | Comments(0)