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ミュージック・バー

今日は昼間にスタジオへ初めて個人練ってやつに行ってみた。「藤ロック」に向けて明日が最後の練習だから、そのために多少の準備だ。自分で作った歌詞でさえも覚えられないし、声も出ないしうまく歌えないしギターもうまく弾けないし・・・と嫌になるが、まあ仕方なし。できることはしたし、まずまずの準備だろう。

ミュージック・バー_c0007525_21375545.jpg今夜も冷え込むとの予報で、当然静かな夜。なぜかHipHopを所望するお客さんにRootsをおかけしてから、ホセ・ジェイムス(新譜)、クリスチャン・マクブライドのライブ盤ときてマイルスになり、「In A Silent Way」のセッションもの3枚組を聞く。音楽を聞くためにうちに来てくれる希少なお客さんは、家ではこんな風に大きい音では聞けないから、と喜んでくれる。しかも夜の時間にね。そんな風にみなさん共有のリスニング・ルームとして使ってもらえると嬉しいですね。

ミュージック・バー_c0007525_21392346.jpg最後はコンサートのチラシを持ってきてくれたピアニスト氏とジミー・スミスのマイナー・レーベルから出ている74年盤「Paid In Full」を聞く。「Killing Me Softly」をやっているやつ。突然オルガンからピアノに弾き替えるところがあり、ピアノなんか弾いてたんだ!とビックリした。

今日はなかなかいいものを聞いたな。自分でかけといて。こういう「どジャズ」じゃないジャズというか、カテゴリーに収まらないものがやはり好きですね。上のピアニスト氏が少し前のイベントのときに当店の紹介を「ミュージック・バー」と書いてくれたことがあった。ああ、私の店はとうとうミュージック・バーになったのだ、と戸惑うような、嬉しいような。どんな店?と聞かれて「ミュージック・バー」と答えたことは一度もなかったから。「sugarcaneの"cane's"でラムや黒糖焼酎を・・・」と答えてたけど、そういうコダワリも無くなってしまった。逆に言えばなんとも形容ができない中で最後に残ったのが音楽ということだし、苦し紛れのカテゴリーが「ミュージック・バー」ということで、そしてカテゴリーに収まらないのが好きな私は、相変わらず「どんな店?」と聞かれればただ「バーです」と答えるしかないのであります。
by barcanes | 2013-02-20 21:17 | 日記 | Comments(0)