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レディオ・ケインズ第2回!そしてDuane Allman没後40年

朝ラジオをつけるとピーター・バラカンの「ウィークエンド・サンシャイン」はデュエイン・オールマン特集だった。ちょうど没後40年の命日に当たる。夜は「レディオ・ケインズ」の2回目。主なメンバーは前回と同じ、僕を含めて6人。先月にやった1回目はやはり初めてのことでギクシャクしてしまい、さっそく懲りずにリベンジ。とは言え事前に打ち合わせもできず、当日の早い時間に順番や段取りを決めた。各自が用意してきたプログラムを30分~1時間ぐらいの枠の中でやる。夜10時から3、4時間ノンストップのラジオ番組だ。

オープニングは宮井さんの勢いあるシャウトで始まり、毎月やってる「Voices Inside」のDJとはまたひと味違う二見さんの「Heart of Rock'n'Roll」は、45回転7インチ・シングルのぶっとい音が心に響く。二見さんの喋りスタイルはますますこなれてきて安心して楽しめる。保存版にしたいくらいだ。浅見さんは最近買ったレコードの数々を紹介。聞いたことない曲ばかり。トークも浅見さんのペースで、渋谷陽一のラジオを彷彿とさせたという意見あり。カズマックスの音楽小法廷では一発屋の3曲が被告として告訴され、検事役のよーこさん、裁判長役の二見さんの小芝居が炸裂したが、ほとんど全てがアドリブ!面白かった。宮井さんの小コーナー「歌詞を読み説く」ではスプリングスティーンの「Empty Sky」を取り上げ、その歌詞を解説した。真打ちDr.間瀬さんは一時中毒になっていたメロウ・ソウルのレコードたちを掘り起こし、「ファルセット・ボイスに愛の手を!」いわゆる甘茶ソウル特集。当店は昔ソウル・バーだったので、メロウ・ソウルは大好物。いつまで聞いていても飽きない。と、そこまでで一部終了。お客さんたちはどう思ったかを別として、出演者一同、結構満足。終わって乾杯。なんてったってやってて面白いから。また次もやります。1月の頭にね。

お客さんもほぼ引いて、2部は僕のコーナー。このひと月ほとんどライブもなく、お店のことよりも自分の身の周りのことで精一杯だったので、「ケインズ・ナウ」としてはテーマが見つからなかった。その中での最近のトピックはやはりポスポス大谷、ということで「ポスポスと現代の冒険」をテーマに選曲した。デュエイン・オールマンも音楽の冒険家として取り上げうると思ったのだが、テーマが広がりすぎるので止めた。「Rollong Stone」誌でランキングされた「最も偉大なギタリスト」では、ジミヘンに次ぐ2位だったそうだが、特にエレクトリックのスライドの奏法に革命的な変化をもたらしたのだから、冒険的だといって十分によいのだろう。

翌日に、来店したO氏と一緒にデュエインの参加したレコードを聞き、閉店後には大音量で久しぶりにオールマンズの「Fillmore Concerts」を聞いた。僕が最も多く聴いたアルバムの一つだが、こうして爆音で聞くといろんな音が聞こえてきて、また新たな発見がある。バンド以外のセッション参加曲にはまだまだ聞いたことのないものがあって、バンドの曲とは違うひらめきがある。メンバーが違えば違うなりの新鮮さがあり、そういうことがフレーズや音色に直結して、はっきりと表れている。そしてこの時代の録音はシンプルでダイレクトで、我々の思う「いい音」とはこの辺が基準になってしまっているのだと思うが、そういったこと全て併せて、彼の「素直さ」という印象につながっている。そう、彼は「フェア」なギタリストだったのだろう。71年、事故で亡くなったのは27歳だが、老練のような貫禄があり、炸裂する若さがあり、荒々しさの中に平穏があった。彼はたまたま自然の策略によって岸壁から滑り落ちた一人の冒険者だったんだろう。もし、たまたま助かっていたら・・・クラプトンのように・・・。あるいは生き残ったオールマンズのメンバーのように・・・。その後の人生をどう生きただろうか。

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22:00 オープニング
22:05 二見潤の「ハート・オブ・ロックンロール」
22:40 浅見卓也の「こんなん買ってみました」
23:15 かずまっくすの「Cort of Music;裁かれるのはこの曲だ!」
23:45 Sandfish宮井の「歌詞を読み解く」
24:10 間瀬ケンジの「ファルセット・ヴォイスに愛の手を~秋の夜長の甘茶ソウル特集」
25:10 第2部:Cane'sゲンの「ケインズ・ナウ」

http://www.ustream.tv/channel/channel-canes
by barcanes | 2011-10-29 21:15 | イベント | Comments(0)