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【2017年10月のイベント情報です】

非常識で時代錯誤な世の中だからこそ、
非常識で時代錯誤な
藤沢北口Bar Cane'sの2017年10月のイベント情報です。


<9月後半から10月前半は、マエストロ沢田穣治さんの出演が全て違うメンバーと共に6本続く「Cane's秋の沢田穣治まつり!」>

10/4(水)Cane's秋の沢田穣治まつり第四夜!
「モモコモーション/沢田穣治 w/田尻有太」


 open 19:00 / start 20:00
 チャージ:自由料金制(投げ銭)
【出演】モモコモーション(vo)、沢田穣治(gg)、
 田尻有太(pf)

 Momoko Motion(モモコモーション)は、シンガーソングライター・トラックメイカー、料理研究家としてマルチに活動するアーティスト。とのことですが、どんな方なのかまだお会いしていないので知りません。写真から拝見するとお色気たっぷりのようにも見えますが、さてどうでしょうか。鬼才沢田穣治は料理されるのか!ピアノ王子・田尻有太を交えてどんな美味しいものができてゆくのか、ご注目ください。チャージ投げ銭ですので、お気軽にどうぞ。

<10月前半は、7日から15日まで連続9本のイベントが続く「Cane's秋の文化祭ウィーク」です!>

10/7(土)「藤沢歌謡会#25
 秋の特撮祭り(アニメもあるでよ!)」


 19:30〜 No Charge
【DJ】及川”妖精”譲二
【ゲストDJ】Saqura、ゴロゴロコミック、らんば☆らる
【MC】ダメ男a.k.a.阿仁敬堂

 遂に来た!構想1年!www
 まぁ、以前の歌謡会でもアニソン特集とか、らしきものはやっておったのですが、やはりこの手の特集の場合、その道のプロ(?)をお呼びしないことには形にならない!と言う訳で、遂に実現に至った次第。今回もゲストDJ3組+及川"妖精"譲二と言う体制でお送りする訳ですが、今回のゲストもかなり特濃です!
 サントラの帝王、Saqura。特撮モノも相当ヤバいことは、既に確認済み! 森田、もとい桜井社長、今回はどんなブツを投下してくれるのか?
 (オレにとっては)未だに全貌が掴めて無いw謎のDJ、ゴロゴロコミック。藤沢初登場! ゴロゴロさんは、つい先日まで入院しておられて、この歌謡会が復帰2回目のDJです!今回は、抱腹絶倒か?口あんぐりか?w 未聴の人、必聴ですよ!
 地元、藤沢が誇るアニソンspinユニット、かーやん&ひさの、らんば☆らる。南口の餃子屋界隈(つーか、むしろ都内!)ではその名は知れた存在なれど(?)、ケインズ界隈では知る人ぞ知る存在じゃないでしょうかw
 以上3組に、レギュラー及川譲二が、恐らく今回は水を得た魚ように泳ぎ出すこと必至!良い子のみんな、来週土曜はケインズに集まってくれよな!(ダメ男談)

10/8(日)「よみきかせのみきかせ#22」

 3:30より(5時半ごろまで)
 チャージ無料(お気に召したら愛の投げ銭をお願いします)
【出演】ますいあらた、そのだかよ、てづかのぶえ

にちようゆうがた絵本とうたと
子連れでおさけもいいですよ
大人だけでも大歓迎
お子さまの飲食持ち込み自由です

10/9(月祝)ドロ金DX「キャットかまニャンダフル
 竹田信吾×鎌田一二三 DUO」


 Open 19:00 / Start 20:00
 Charge:自由料金制(投げ銭)
【出演】キャットかまニャンダフル(竹田信吾×鎌田一二三)
【DJ】大野”ジーザス”正雄、二見潤(共にVoices Inside)

 無農薬野菜とフリー・ミュージックの土にまみれて格闘する山梨のパンク・ブルーズ・シンガーソング・ファーマー竹田さん(キャットニャンダフルフォーク部)がCane'sにまたまたまたやってきます。
 今回は謎の才能、25歳の青年「かまちゃん」とのデュオ。それを迎え撃つは、Cane'sおなじみのディープ・ブラザー、Voices Insideのお二人のドロ沼なレコード。ドロヌマ金曜日、略して「ドロ金」のデラックス版でよろしくお願いします!

10/10(火)「Thelonious Monk 生誕100年!」
 8pm- No Charge

 当店の片隅にでかでかと鎮座ましますモンク師。3人兄弟の真ん中っ子として、生まれたるは1917年10月10日。ということは今年でちょうど100年やんけ!というわけで、特に何もしませんが、この日のBGMはモンクでいきたいと思います。ええ、私は一晩聞いてても飽きませんね。
 ご自慢のモンク盤などお持ちの方はぜひともご持参くださいませ!好盤良盤貴重盤など、聞いてみたいなあ。

10/11(水)Cane's秋の沢田穣治まつり第五夜!
 「かわECM番外編 ”沢田穣治「毒」ナイト”」


 9pm- No Charge
【毒】沢田穣治
【聞き役】かわい治療院、田尻”王子”有太

 演奏、アレンジ、プロデュースなどアルバムにして200枚を超えるという沢田さんのこれまでの録音作品を、ご本人の毒(解説)とともに聞いていこうという、まったくCane'sならではの素晴らしい企画です。この趣向に付き合ってくださる人はどれぐらいいるのだろうか。いや、でもおそらく未発表の音源や発売前の作品なども聞けるのではないだろうか。世界100万人の沢田フリークと変態音楽マニア必聴の貴重な機会になると思います。

10/12(木)Cane's秋の沢田穣治まつり第六夜!
 「カツヲスペシャル!」

 open 19:00 / start 20:00  チャージ:¥2000
【出演】まえかわとも子(vo)、沢田穣治(b)、沼直也(dr)、
 和田充弘(tb)、馬場孝喜(g)、田尻有太(pf)
【DJ】オーノ‘ヤ”マサオ

 大所帯の祝祭的バンド「バンダ・ショーロ・エレトリコ」から派生した精鋭部隊ながら、もはやブラジルからも離陸して宇宙へ旅立った感のあるポスト・ブラジリアン・アバント・フュージョン・スーパー・バンド。野外フェスとかで聞いてみたい気もするけど、インドアなアングラ感も捨て難い。その日に持ち寄った譜面で一発勝負しながら曲ができあがってゆく緊張感とその喜びを共有できるのもこのバンドの楽しさ素晴しさ。とにかくスゴイです。後になって後悔しないように、見ておいてくださいよ!

10/13(金)Free Friday #36
 Genさんの「ゲンキン!”百圓の愉楽”」


 9pm- No Charge
【カウンターDJ】Gen(Three Amigos)

 金曜日のカウンターDJシリーズ、今回のGenさんの「ゲンキン!」は【百圓の愉楽】と題して安レコ特集!100円レコードを30枚、総額¥3000分かけます。
 「安レコ差別をなくそう!」「エサ箱に光あれ!」をキーワードに闘いますww

10/14(土)「Frank Zappa ナイト”つらい浮世”#3」

 8pm- No Charge
【案内人】阿仁敬堂、NAKAO

 フランク・ザッパの音楽人生をレコードで綴る大河ドラマ、1回目はデビュー前から”Freak Out!”まで、2回目は”Absolutely Free”そして”We're only In It For The Money”までを、案内人のお二人が丁寧に語り合ってきましたこのイベント。まさに我らの生きているこの「つらい浮世」を予見していたかのようなザッパ先生の録音音楽を詳しく聞いていきながら、我々の今後の生き方を考えていこうではありませんか。以下、阿仁敬堂氏による解説。

 今回は、68年にリリースされた以下の2作品。『Lumpy Gravy』、『Cruising With Ruben & The Jets』。ザッパのアルバム中、最も振り幅の激しい2作が、同じ年のリリースと言うのが興味深い。お相手は、いつもの中尾師匠!2作品共に、かなりの曰く付きアルバム故に、トーク内容も濃くなることでしょうw
 前半は、例によって前回の補足音源を。(オレは、ライブ音源、そしても一回ビーフハート音源でもかけるか…) 
 これから、徐々にこうした関連する音源(ブート含むライブ、関連アーティスト、StraightやDiscreet等ザッパが設立したレーベルからリリースされたアーティスト等)を紹介する機会が増えてくるでしょう!(ザッパ本人のオフィシャル音源だけを紹介するイベントやおまへんで!)

10/15(日)「Irish Session #37」
 5pm- No Charge

 2014年11月から毎月続けている自由参加のセッションです。主宰はフィドラー椎野さん。参加者の多いことも少ない時もありますが、毎回それぞれの良さや楽しさがあります。
 終了時間は特に決めておりませんが、だいたい8時から9時ごろまでやっております。参加してくださる皆様をお待ちしています!演奏者以外の方もぜひどうぞ。

10/21(土)
 「夜久一(やくはじめ)”ダメ男、最後の砦”」


 8pm- チャージ:自由料金制(投げ銭です)
【出演】夜久一(ギター弾き語り)

 本当の生き方。本物の歌。男が真っ当に生きるとしたら、ダメにならなきゃあかん。ダメにならなければ分からんことがあるで。
 ダメ男の王道路線まっしぐら。オレたちの最後の砦、夜久一。「ストロングゼロ」を一本飲み干すたびに失われていくものと、そして得るもの。そんな歌を聞いてやろうじゃないか。でもCane'sではもう少しマシなものを飲んでいきなさいよ。

10/22(日)「Voices Inside vol.116
 ~Teacher & The Soul Expresso Live~」


 Start : PM7:00 Charge : 愛の自由料金制(投げ銭)
Disc Jockey : 関根雅晴、大野正雄、二見潤
Live : Teacher & The Soul Expresso
TEACHER (Vo)、デカスー 鈴木(Gt)、hithard 羽田(Dr)
ac 千足(Sax)、Duck 大橋(Ba)、Mabon 京須(Gt)

 今月のVoices Insideは、あのTeacherさんが帰ってきます!今回は前回と違うバンド、”Soul Expresso”と共に、メンフィス仕込みの素晴らしいソウルを届けてくれます!
 そして、我々Voices Insideクルーはメンフィスやマッスル・ショールズに代表されるサザン・ソウル、ディープ・ソウルのレコードを回し、”Soul Expresso”を盛り立てます!
 今回はいつもの第3土曜ではなく、翌日の22日の日曜開催となりますのでご注意下さい!

10/27(金)Free Friday #37 makizooの
「キラキラ金曜日 ”なんちゃってパブロック”」


 9pm- No Charge
【カウンターDJ】makizoo

 「正しいパブロック」なんか分かっていないかもしれないけど、私がパブでビール飲んでいる時に聴きたい音楽を流していきます‼︎

10/28(土)「カンコン金スペシャル
 関根さんの秋の夜長DX!」


 8pm- No Charge
【カウンターDJ】関根雅晴(Voices Inside)

 「関根さんの金曜日」が、土曜の夜の秋の夜長にデラックス!毎月一度の”Voices Inside”だけではかけ足りない、関根さん秘蔵のレコードを心ゆくまで堪能するまたとないチャンスです!どんなレコードがかかるかは、お楽しみに。

10/29(日)Cane'sバンド練習
 夕方より

10/30(月)「Funk研究会 #7
 ”むき出しリック・ジェームズ特集”」


11pm− No Charge
【ファン研部長】久保田”むき出し”耕

 意外とマジメにファンク・レコードを聞いている「ファン研」です。次回の特集はむき出しの欲望、パーティーアニマル、"Super Freak" "Mary Jane"でおなじみRick James!他にもいろいろ聞いていきたいと思います。
 23時スタート、平日深夜の「ファン研」です!ファン研部長は、剥き出しの欲望を抑えられるのか!

<その後の予定>
11/10(金)Free Friday 二見潤の「メンフィス金曜日」
11/11(土)Baby Krishna Lovers Band!
11/18(土)Voices Inside #117 デトロイト特集
 【ゲスト】新井崇嗣
11/19(日)アイリッシュ・セッション#38
11/23(木祝)Soul Kingfisher
11/24(金)Free Friday 二見潤の「カントリー金曜日」
11/25(土)After h'Our Rock #10
11/26(日)高満洋子トリオ 
 【出演】高満洋子(Vo,Pf)、上原ユカリ裕(Dr)、山内薫(Eb)
12/9(土)藤沢歌謡会#26
12/16(土)Voices Inside #118 年末恒例Soul Giants特集
12/24(日)ブラック・クリスマス!
 【出演】夜久一、ダメ男a.k.a.阿仁敬堂、カズマックス、他
1/13(土)RIKUO&宮下広輔DUO

***********

カセット・レーベル”JBK Records”がようやく船出しました。Cane'sでのライブ録音を完全にハンドメイドにより作品化することができ、感無量です。
数十年後にその音楽を聞く人がいるかもしれないですもの。今後も続けていきたいと思ってます。


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by barcanes | 2017-10-31 23:36 | イベント | Trackback | Comments(0)

【イベントのお知らせ】10/30(月)「Funk研究会 #7 ”むき出しリック・ジェームズ特集”」

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意外とマジメにファンク・レコードを聞いている「ファン研」です。10/30、月曜日の特集はむき出しの欲望、パーティーアニマル、"Super Freak" "Mary Jane"などでおなじみRick James!他にもいろいろ聞いていきたいと思います。


まじめなFunkなのでスタートは平日深夜の23時から。ファン研部長は、剥き出しの欲望を抑えられるのか!



10/30(月)

「Funk研究会 #7 ”むき出しリック・ジェームズ特集”」

11pm− No Charge

【ファン研部長】久保田”むき出し”耕



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by barcanes | 2017-10-30 23:33 | イベント | Trackback | Comments(0)

【イベントのお知らせ】10/28(土)「カンコン金スペシャル 関根さんの秋の夜長DX!」

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当店で毎月開催している“Voices Inside”では顧問DJとしておなじみの関根雅晴さんが、約半世紀に渡るソウル・ファンとしての音楽遍歴をレコードで辿るシリーズとして、昨年から続けてくださった関根さんの金曜日、略して「カンコン金」が土曜日にデラックス版で登場します! 


「大好きなシンガーのバラードやスローな歌を廻したいと思います。」ということで『秋の夜長のバラード』特集です!カウンターDJでお送りします。関根さんと秘蔵のレコードの話でもしながらのんびり過ごしましょう。ぜひお聞き逃しなく!



10/28(土)

「カンコン金スペシャル 関根さんの秋の夜長DX!」

8pm- No Charge

【カウンターDJ】関根雅晴(Voices Inside)




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by barcanes | 2017-10-28 20:26 | イベント | Trackback | Comments(0)

我々のちょっとした反発心

9/23(土)

makizooちゃん主宰の“After h‘Our Rock” 略して“AOR”は3人のゲスト、Genさん、Kitaさん、Otakeさんをお迎えしました。「ギョーザ会」の皆さんが揃いのTシャツで盛り上げてくださったりして、たくさんの来客で賑わいました。ありがとうございます!

「我思うロック」を総合したところに「我々のロック」があるわけですが、意外と皆さんポップなものの中にロックを感じていらっしゃるんだな、とこの何回かを通して私には感じられました。と言うより、フツーにロックをかけちゃったら「我思うロック」じゃなくなっちゃう、という受け取り方かもしれません。

自分がハードロックやメタルなどをあまり聞いてこなかったものですから、そういうものを聞かせてほしいな、という思いもあるので、マキちゃんの2ndセットは王道ハードロックなどかけてくれて嬉しかったです。Genさんはスライド・ギターものなどルーツ・ロックでバランスを取ってくれたのかなと思います。とは言ってもポップスかけるなとかいうわけではなくて、むしろ大衆ロックとはポップスであるということなのでしょう。

70年代あたりのハードロックなんてよくできていて、歌もしっかり聞こえるし演奏のバランスも良く、ちゃんと聞きやすいように作られているわけですね。じゃあロックって何かと言えば、歌謡曲にないようなもの、例えばドラムが小さいとかギターが歪んでないとか、髪が長いとか、表面的にはそんなことに対するアンチテーゼでしかないのかもしれません。

内面的にはそれまでの保守的なものに対する反抗のようなものをロックと呼ぶとすれば、ロックも年を経るごとに保守となり、ポップスに取り込まれ、市民権を得てゆく。インサイドの保守ロックとしてポップスの一部となった些細な反発心は、むしろポップスの中に潜んでいく。若者層が自民党を支持するのは、表面的な反発などもはや無効であるという、ロックの行く末を表しているのかもしれません。

ではロックとは、我々の聞きたいロックとはなんなのでしょうか。表面的かもしれない些細な反発心はどこへ行ってしまったのでしょうか。それをポップスの中に探してもいいし、一夜限りのお祭り的なものに、あるいはもっとアウトサイドに、ここでないどこか、時空を超えるようなものに見出すのか。それとも内側から溢れ出す/絞り出すようなものなのでしょうか。今後も私はこのイベントにヒントを見出していきたいと思います。
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今日9/23は我らがスプリングスティーンの誕生日。でもこの日は、なっちゃんが補助輪なしで自転車に乗れた、自転車記念日でした。補助輪を外してから、後ろについてる補助棒を支えたり少しずつ力を抜いて手を添えるだけにしていったりと、何日かやってる間に自然と乗れるようになっちゃいました。こうして一つずつ独立していくわけですね。
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by barcanes | 2017-10-27 15:25 | 日記 | Trackback | Comments(0)

サウンドチェック

9/22(金)

定休日の木曜はなっちゃんと同じ時間、というかなっちゃんよりも早く寝てしまうので、金曜は午前中からお店に来て溜まったブログを書いたりするのが今年はまっているパターンであります。今日はそれプラス、いよいよNTSトリオのカセットの最終段階。

どんな音の具合でカセットデッキのレベル調整をしてマスター音源をカセットに突っ込むか。シンプルかつダイレクトにやりたい。しかし昼間に聞くと、どうもイマイチな感じがしてしまう。夜中に(酔っ払って)やるといつもサイコーに聞こえるのだが。

そんなことをやりながら、なっちゃんが描いてそれを下絵にカミさんが切り絵にしてくれたJBKのロゴもインデックスに入れてみた。夕方から雨。気圧の変化に敏感なカミさんは体調を崩す。途中まで支度してくれていた夕飯は家族3人の合作となる。

夜は雨の中来てくれたJ君と、いつかCane'sに呼びたいねと持って来てくれた浦朋恵さんのCD3枚を聞く。50年代ぐらいのレコードをラジオで聞いたような音だったり、スチューダーのテープ録音による素晴らしいアナログサウンドだったり、音作りのイメージがしっかりと表現されている、いかにもレコード・マニアらしい録音作品だ。好きなサウンドというものを研究して再現できる技術や熱意に敬服する。大阪の浦さんのお店“Diddley Bow”に事あるごとに足を運んでいるJ君なので、そのうち浦さんのパワフルなサックスを聞かせてもらえる機会も持てるかもしれない。楽しみだ。
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深夜にはカセット部員が現れたので、昼間からやってたカセットの音を一緒にチェックする。だいぶ以前にもらったTRIO初のDCアンプ、76年の“KA-9300”(左右独立2電源!)を引っ張り出して、やはり以前にもらったソニーの3wayスピーカーで鳴らしてみる。ガリがひどいがそれでもちゃんと鳴ってくれる。新たな試聴環境はソファ席が正面である。
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これで当店メインのヤマハ4115、天吊しているエレボイsx300と3系統でサウンド・チェックすることができるわけである。いずれもそれぞれにクセがあるので、完璧なモニター環境にはほど遠いわけであるが、手持ちの借り物安物貰い物を組み合わせて、いろいろ聞き比べてみることは無駄ではないと思う。

いつものように酒の入った極深夜なので、素晴らしく聞こえる。気になっていた低音帯もテープ・コンプレッションが効いて問題なさそうだ。その他ずっとあれこれ試行錯誤してきた、ちょっとしたシンプルな細工が功をなし、これで決まりだね!と二人で喜んで朝4時。


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by barcanes | 2017-10-27 14:13 | 日記 | Trackback | Comments(0)

ジョン・アバークロンビー追悼かわECM

9/20(水)

このイベントでもかかることの多かったJohn Abercrombieさんは、ECMを代表するギタリスト。先日8/22の訃報を受けて、主宰かわい君がすかさず特集を組んでくれた。Johnny “Hammond” Smith “Nasty!” (‘68)やBilly Cobham “Crosswinds” (‘74)といったキャリア初期の参加作から、初リーダー作がECMの “Timeless” (‘75)となるわけだが、このオルガン・トリオ作が彼の代表作として名高いのも、内容を聞けば頷けるというもの。


とは言え、アルバムによってアバクロさんのギター・スタイルは様々で、一貫したカラーだとかタッチだとか、これぞアバクロさん!というような分かりやすい特徴は見つけにくい。良くも悪くも器用で、共演者に寄ってしまうというようなところがあるのかもしれない。自己主張のオシの強さのようなものがなく(でも神経質だったそう)、捉えどころが難しくて全貌は掴めない。その神経質さは、自己の内面というよりはきっと音楽やサウンドの方に向かっていたのだろうと想像する。


「あと3枚でコンプリート!」というかわい君のCDの山を見れば、彼のアバクロ愛も一目瞭然。全てかけたわけではないが、各アルバムから彼の厳選した曲を聞かせてくれた。最後は最近の遺作“Up and Coming”(“Joy”収録)まで。田尻のソロピアノ・コーナーでもアバクロさんを3曲(”Joy”, “Love Song”, “Back-Woods Song”) 取り上げてくれた。この日の昼間に調律したてのピアノはナチュラル・リバーブがとてもよく響いて、素晴らしいサウンドだった。田尻もアバクロさんの曲と向き合ってみて気づくようなことがあったようだった。


それは間合いのようなものかもしれないし、リズムや拍子とは違ったタイム感というか、音の持続や残響を含めた上でここぞという時に鍵を打つようなタイミング(当然そこには恣意性や自由が含まれる)さえも曲の構成に含まれている、といったような作曲のあり方なのかもしれない。即興音楽のようでありながら構成された音楽でもある(それは計算された織り込み済みの自由という意味ではない)という、我らの今求めているようなことを、アバクロさんはずっとやってきたんだろうなと思うと、感慨深くそしてそんな作品を残してくれたことに対する静かな感謝が心に残った。そしてまた、人の死が出会いのきっかけにもなるという奇遇を信じないわけにもいかない。


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これ全てジョンアバさんのCDの山。

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ソロデビュー前の参加作。

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遺作。

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4弦のFenderマンドギターを持つアバクロさん。

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アバクロ作品に挑むタジラー。

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tskさんは来ませんでした。

一曲だけこの日のソロピアノを、こっそりどうぞ。


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by barcanes | 2017-10-27 12:54 | 日記 | Trackback | Comments(0)

【イベントのお知らせ】10/27(金)makizooの「キラキラ金曜日 ”なんちゃってパブロック”」

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「パブロックって何?」と(たまに)聞かれます。私は専門家ではないので答える筋合いもないのですが、その道のレコード好きにしか分からないようなジャンルっていうのがありますよねえ。それ以外の一般の皆さんには全くどうでもいい話ということになりますが、世の中はそんなにはっきりと説明やカテゴリー分けができるものではありません。


専門用語のようなものにはたいてい狭義と広義があるものです。(政治の言葉なんてそんなところで言い争っているものでしょう。)言葉の厳密な使い方を曖昧にしておくと足元をすくわれます。かと言って何でもかんでも線を引いておこうとするや、つまらぬ世の中になっていきます。


足元すくわれ気味に酒場のロックを広義の「パブロック」とすれば、まあ酒場でかかるものはなんでもありっちゅうことになりますので、それならばmakizooちゃんはこの際、「Cane'sロック」とでも言ってしまおうとしているようです。なんか「〇〇ノミクス」みたいだ。金融緩和ではありませんがビールサーバーの蛇口は開きっぱなしジャブジャブでお願いします。



10/27(金)Free Friday #37 

makizooの「キラキラ金曜日 ”なんちゃってパブロック”」 

9pm- No Charge

【カウンターDJ】makizoo



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by barcanes | 2017-10-27 08:19 | イベント | Trackback | Comments(0)

恩師と師匠

9/19(火)

学生時代の恩師が久しぶりに来店。「最近、高校の奴らは来てる?」いや、誰も来ないっすね。と言ったところで同級生からメールが鳴るから面白い。先生来てるよ。「引き止めといて!」奴は野球部なのだが、その顧問と私の恩師とは同い年で当時も仲が良く、教員対抗のソフトボール大会(というのがあったそうだ)ではバッテリーを組んでいたそうだ。母校教員チームは県で2連覇したらしいが、我々の在校期より前のことだそう。先生たちも当時まだ20代半ばという頃の話である。独身時代だから、近所のスナックで一緒に酒を飲んで宿直室で寝て、そのまま朝練に出て授業をしたりしたこともあったらしい。いい時代である。

教え子のことをよく憶えてくれている先生なのだが、特に運動部界隈の卒業生のことはだいたい何かしら知っている。スポーツ系の人脈のネタには事欠かない。僕らの同期で、いろいろな困難を乗り越えて、こないだようやく司法試験に合格したという奴もいて、そんなことも喜び合った。

遅れて来た同級生は歯科医で、修行時代の師匠が、これまた私の恩師の同級生だというから不思議である。いろいろなハードな治療の、私からするとグロい話を聞かせてくれる。交通事故なんかで抜け飛んでしまった歯(とりあえず牛乳につけておくといいらしい)を根付かせるなんていうブラックジャック的治療は、フツーの病院ではやらない。新たに差し歯を作った方が商売になるから。インプラントも同様である。

師匠の歯科はいつも患者さんがひっきりなしで、それは方針としてキレイに時間やお金をかけて治療することよりも、パッと時間をかけずにやることの良さがあるからだと。それはどこか音楽とも似ている気がする。完全な処置(そもそも完全とは何か)よりも、使えれば(聞ければ)良いというラフさ。削り過ぎず、もともとあったものの自然さを残すということの良さがあるのだろう。

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翌日の「かわECM」はザ・ECMギタリスト、ジョン・アバークロンビー追悼特集。これを聞けば、アバクロさんのことが少しは分かるかもしれない。とうわけで今夜はひとり予習。私のお気に入りは、ヤン・ハマー入りでちょっとジェフ・ベック的な感触もうかがえる84年作”Night“である。


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by barcanes | 2017-10-25 01:38 | 日記 | Trackback | Comments(0)

今日は何の日

9/18(月祝)


昼間に、近所に住んでるらしい深夜のカセット部員の家に遊びに行った。近所とは言え歩いたことのない道に迷い、台風一過の快晴の夏の陽射しに持っていったアイスコーヒーと同じようにぬるくなった。路地の奥にぽっかりと築50年というマンションが建っていて、その3階の角部屋は風通しよく、コンクリートが分厚いのか爆音で音楽をかけても平気だという。おまけに家賃も安くて羨ましい。彼の部屋のシステムでNTSトリオのカセットとそのデジタル・マスターのサウンドチェックだ。


改造JBLの3ウェイ・スピーカーの低音がガッツリ効いてて、その効き過ぎ感をどうにかしなきゃならないという気になる。かと言ってもうミックスからやり直したくないしそんな時間もない。しかしまだ最後の方策がある。そこに賭けようということで意見が一致する。しかし今後は、決定前にいろいろなオーディオ環境でサウンドチェックをしておくようにしたいと思った。自分の店だけでは限界がある。


8時きっかりに行くから、ちゃんとお店開けといてね!と念を押されていたこの日の夜は、早めに準備をして待っていたのだが、8時ぴったりの最初の来客は男性二人組であった。続いて同級生のK君、天使Aちゃん、そしてようやく襲撃予告の姉さんと、皆一様に驚いた顔をしながら入ってくる。「今日何かの日だっけ?」


K君がジャコパスと言うがウェザー・リポートぐらいしか持っていないので“8:30”と“へヴィー・ウェザー”をかける。そこに昨日のベーシストが現れたりして、ジャコパスの話をしたりする。


姉さんはアフリカで仕入れてきた笛を数本持ち込んで、待ち合わせた客人と一本ずつ試奏しながらの商談である。ピッチが一本ずつ違うらしい。エキセントリックなサウンドが鳴り響いているが不思議と嫌な気がしない。流れているレコードと合っていたのだろう。同席のサックス奏者という男性に何か聞きたいものあるかお聞きすると、「ロックステディ!」アルトン・エリスをかける。お名前を聞いておけばよかった。


昨日のライブどうだった?とアニキが言う。実情を告げるとそれなら来ればよかったな、と言うのでそれならば、今後集客の悪い時にはメールしてくれていいということになった。助かります。そんな殊勝な方が他にもおりましたら、ぜひお願いします。


K君と二人きりになって、昨日の録音やカセットの音を聞かせ、それからキング・カーティスとかバーナード・パーディーのタイム感とか、最後に最初に戻ってジャコパスの話。「俺の聞きたかったジャコパスはさ、そーいうのじゃないんだよ。海賊盤とかで出てるやつ。」だそうである。そんなの持ってるわけないじゃんか。持ってきなさいよ。


その後も戻ってきた天使とカセット部員となぜだか恋愛の話をしたりして、よく飲んでよく喋った。ヒマなことしかない3連休の月曜日だというのにおそらく初めての賑わいで、今日は何かの日かといえば敬老の日だった。親には、何もしなかった。

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カセット本体に貼るラベルも作って、ようやく形になってきましたが、ジビキは止めろと、ショーナンとかカマクラとか果てはペンギンとかクジラとかベーシスト氏が言うので、せめてJBKにします。定価3000円も高いという声があったるのでひと昔前のLP価格2800円にします。レコードもカセットも同じ値段でしたよねえ。


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by barcanes | 2017-10-21 01:41 | 日記 | Trackback | Comments(0)

嵐の夜の静かな岡本修道トリオ

9/17(日)

台風の日曜日。大雨の隙をついて雨男の客人が一人。今夜のシンガーは初めて来る人で、どんな人なのかどんな歌を歌うのかは分からない。インターネットに出ている音源は、彼が所属するバンドのものが少し。情報はそれと、沢田さんが「素晴らしいから」とひとこと言っていただけ。

バンドリーダーで、シンガーでギタリストで、しかもエンジニアでもあるというプロフィールとオダ無道的な名前から、厳つくて気難しそうな印象を勝手に持っていたが、現れたのはサンダル履きに長身のヒッピー的でラフな感じの、雨に濡れたお兄ちゃんだった。手にしたギブソンJ200も、◯◯から借りたままというからいかにもダメ男らしい。

そのジャンボギターを指弾きで軽くかき鳴らしながら、リバーブ乗りの良いやさしい中性的な歌声で歌う。沢田さんはコントラバスとピアノを少々。ドラムは沢田さんとの名コンビ、沼さん。極小の音量でのドラミング。彼自身の持ち歌の他では、高田渡の「生活の柄」がとても良かった。路上生活をしていたこともあったそうで、そんなリアリティを感じさせるという意味では、フォークシンガーと言った方がいいかもしれない。

終わり間際に福島の現場帰りの田尻がたどり着いて、沢田さん得意のムチャブリで休む間も無くピアノを弾かされる。本編で少しミスのあった「黄色の自転車」など、せっかく録音もしているのだから良いテイクを録ろうと、とっさにアレンジなどのアイデアを出し合うミュージシャンたち。サガである。宿命である。と、レコーディングの様相を呈しそうになったところで止まった。終電の時間となり、明日は大阪、今夜の宿は都内という山口出身の男は、ビールを一杯飲み干して去って行った。

今夜のシンガー岡本修道君。次に会うときにはもう見当もつかないということはないだろう。やさしい歌声とやさしいギターのタッチと、沢田さん沼さんとの小さな音のやり取り、そして客の少ない嵐の夜ならではの、近しく親しげな音楽を共有できたから。
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終演後は沢田さんのお話(毒)をいろいろ聞いた。「(日本人がやれば)何をやっても日本の音楽のはずや。」この言葉には様々な問題が含まれていると思う。自己の規定と対象の規定とそれぞれの揺らぎ。ジャンルやカテゴリーの説明や宣伝の難しさと、それらが逆に自己規定化するときにつまらなくなるもの。文化や音楽の表面的な観光化。政治家のセクト主義や利権主義に至るまで。

当然、今日の音楽は「日本の音楽です」では、何の説明にもなっていないということになるわけですけどね。真っ当な音楽をやっている真っ当なミュージシャンほど説明や宣伝が難しい、ということになるわけです。

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沼さんの出世バンド、"phat"の非売品bluenoteのアナログ(2003年 小鐡さんカッティング!)、ちょっとくぐもった音質のクラブジャズで、なんだか懐かし気持ちいいです。バンドにはマシンビート担当もいて、クリックを聞きながらのインプロビゼーションだったそうで、そのようなコンセプトは当時も今もあまりないのではないかとのこと。ブルーノートから鮮烈デビューすることになったのは、MMWの来日の際に前座に抜擢されたことがきっかけだったそうです。



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by barcanes | 2017-10-20 16:52 | 日記 | Trackback | Comments(0)