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【お知らせ】2017年7月のイベント情報です

2017年7月のイベント情報でーす。ぜひお気軽にお越しください!

よくお電話で問い合わせいただくのですが、(特記なき限り)予約など必要な店じゃありません。そして出演やイベント企画を検討してくださる方がいらっしゃいましたら、そちらもどうぞお気軽にお願いします!

7/1(土)
 Frank Zappa Night「つらい浮世【第ニ夜】」
 20:00〜 No Charge!
【案内人】NAKAO、阿仁敬堂

 三ヶ月ぶりの開催!第2回目です!前回は、やっと”Freak Out”を紹介し終えたところで終わりましたが、今回はどこまで行けるのか?前回かけれなかった曲やエピソードを補足するところからスタートしてみたいと思います。
 二歩進んで一歩下がる的なイベントになるねw前回、見逃してる人にも優しいイベントです!

7/2(日) 
「FUNK研究会 #3」
 8pm- No Charge
【ファン研部長】久保田"Underdog"耕

 いつも急に開催が決まる「ファン研」です。今回は、部長もゲスト参加する我らが”Voices Inside”との連動企画です。
1967年7月に発売されたJames Brownの”Cold Sweat”をFunk生誕と規定しますと、今月はちょうどFunk歴50年を迎えることになります。もちろん”Voices Inside”でも今月はFunkを特集しますが、こちらのファン研でも紀元後の67年から72年ごろの、Funk最初の黄金期とも言える最もホットな時代、スライ、アイズレーズ、オハイオ、アースなどを中心に聞いていきたいと思います。いわゆるファンク史における「ファンク王朝期」の後期、「ファンク連合王朝期」以前までということになるでしょうか。
 部員の皆さんには宿題出てます。日々の生活の中で感じたFunkな曲やFunkなできごと、などを記した「Funkノート」を持参の上、当日発表していただきますのでお忘れなく。宿題忘れた人は廊下でFunkしてなさい!

7/7(金) Free Friday #32
 潤金#9 「LP Friday!
" My World Is Empty Without You"」
 9pm- No Charge
【カウンターDJ】二見潤(Voices Inside)

 自分の音楽世界は今や7インチがメイン。しかし、そこに至るまでには沢山のLPとの出会いがあったのです。LPを聴いていなければ、当然7インチとの出会いもない。そんなLP達との再会を果たそうと思っています。
 LPを聴いていなければ、つまりLPがなければ僕の音楽世界は空っぽになってしまうのです。そこで、今回はそんなLP達との再会を果たそうと思っています。それがサブタイトルの意味に繋がっていきます。
 " My World Is Empty Without You"はシュープリームスの曲名から拝借。とは言ってもシュープリームスはLP持っていないんだけどね。

7/8(土) 
「夜久一(やくはじめ)」
 8pm- チャージ:自由料金制(投げ銭)

 AZUMIさんとこないだ来たばっかりですけど、ヤクがまた来てくれます。前回より気軽に聞きに来てほしいそうです。のんびりやりましょう。
 投げ銭の他に、食料でもいいんじゃないかなあ。こないだステージ後半で歌詞が飛んでしまったのは、栄養が足りてないからに違いない。ヤクに何か食べさせてやってー。

7/9(日) 恥ずかしながら翌日7/10が店主の誕生日です。週末にイベントも入らず、自分の誕生日でもダシにしてイベントでもやらなくちゃと思いつつ、ダメでした。残念。

7/14(金)
 「カツヲスペシャル!作曲スペシャル!!!」
 8pm- Charge:自由料金制(投げ銭)
【出演】
沢田穣治(bass)、沼直也(drums)、和田充弘(trombone)
馬場孝喜(guitar)、田尻有太(piano)、前川朋子(voice)
【DJ】オーノ”ゆるDeep”ぶなオ(Voices Inside)

 Cane'sから宇宙へ!
 毎度おなじみになりつつあります、カツヲスペシャルです!凄腕プレーヤーでありながら作曲家でもあるカツヲスペシャルのメンバーたち。ファーストステージでは「作曲」にフォーカスして、メンバーの曲を演奏します。
新しい曲が生まれる瞬間にぜひお立合いください~!
 カツヲスペシャルは、ベーシストでアレンジャー&コンポーザーそして音楽プロデューサーの沢田穣治(ショーロ・クラブ)が率いる実験的音楽集団。日頃さまざまなジャンルで活躍する一流プレーヤーたちが集い、沢田穣治の曲をはじめとした、現代音楽に挑戦するバンドです。前回から田尻有太も参加。堅苦しくなく、わいわいとやっておりますので、お気軽にお立ち寄りください!

7/15(土) 
 「Voices Inside vol. 113 Funk 50周年!
~After The Cold Sweat~」
 7pm– No Charge
【Disc Jockey】二見潤、大野正雄、関根雅晴
【ゲスト】GEN(Three Amigos)、久保田”ファン研部長”耕

 1967年7月に一発の爆弾(Cold Sweat)が落とされた。それは全ての音楽、そして歴史をも変えてしまう。ここからファンク暦が始まった。
 ファンクが爆発し、広まっていくファンク暦元年1967年から1972年頃までのファンク、ファンキー・ソウルを、ハマのGENさん、久保田”ファン研部長”耕くんをゲストに掘り下げていきます!

7/17(月祝) 
「Next To Silence Trio」
 Open 19:00 / Start 20:00
 Charge:自由料金制(投げ銭)
【出演】
田尻有太(Piano)、沢田穣治(Bass)、沼直也(Drums)

 Cane'sから世界へ!Jazzという言葉はもはや使わなくていい。ピアノトリオの新しいサウンドを聞いてください。

7/21(金) Free Friday #33
 関根さんの「カンコン金#5」
 9pm- No Charge
【カウンターDJ】関根雅晴(Voices Inside)

 60年代からブラック・ミュージックをリアルタイムで聞き続けてきた関根さんの、音楽体験をレコードを通してトレースしていくシリーズ。前回で78年あたりまで行きましたが、ここいらでちょっと一服。
 70年代によく聞いたもの特集ということで、ノンジャンルでSoul〜DOOWOP~Hawaiiとのんびり、まったりとやっていただこうと思います。

7/22(土)
 ”After h'Our Rock #8”
 Open 19:00 / Start 19:30 No Charge
【DJ】George Oikawa、karyang、sister☆m、makizoo

 今回は「ぎょーざ会」で大活躍のかーやんが初参加してくださいま〜す🎶例年通り、猛暑(噂によるとスーパー猛暑、だとか)が予想されている今年の夏をHot&Coolな音楽と冷えたビールで乗り切りましょう‼︎皆様のお越しを心よりお待ちしております(^^)ケインズで乾杯しましょう〜🍻

7/23(日)
 ”Irish Session #34”
 5pm- No Charge

 2014年秋から毎月続けている自由参加のセッションです。主宰はフィドラー椎野さん。終了時間は特に決めておりませんが、だいたい8時から9時ごろまで続きます。参加してくださる皆様をお待ちしています。

7/26(水) かわい治療院presents
 「かわECM Vol.14
〜雨よ降れ降れもっと降れ!思い出はいつも雨だった〜バースデーイブスペシャル!」
 9pm- No Charge
【カウンターDJ】かわい治療院、tsk(たぶん)
【ソロピアノ&クラシック】田尻”TJR”有太

 ドイツのコンテンポラリー音楽レーベル「ECM」をこよなく愛する心のマッサージ師かわい君が翌日に誕生日を控えて開催する今回の「かわECM」は、梅雨が明けてもきっと雨降る雨男に祝福の雨が降る。どうせ降るんだからもっと降ってくれ。でもくもり空ならいつでも逢いたいです♡

7/29(土) 
「今西太一 ワンマンショー」
 open 19:00 / start 20:00  charge ¥2000

 茅ヶ崎、辻堂と湘南3デイズの今西太一、魂の声とギターのワンマンショーは藤沢で!

8/4(金) TBA(カオリーニョ藤原)

8/6(日) Cane's田火田共催
 「地曳網2017」
 朝9時現地集合(網の引き上げは11時の予定です)
【場所】鵠沼海岸 堀川網
 (駐車スペースが多少ありますが早いもん勝ちです)
【参加費】 大人4000円
前払3500円(各店舗にて事前にお支払いいただける方)
小人 無料(子連れ大歓迎です)

 飲み物食べ物、持ち込み歓迎。モヒート他ドリンク類は別途、適値にて販売いたします。今年も、今年こそ「獲れた魚は全て食べ尽くす」という目標を果たすべく、包丁人が魚を捌きまくります。BBQの炭火鉄板は用意しますので、焼きたいものがある方はぜひご持参ください。
 ご家族友人子供たち、職場の仲間に気になる異性同性などお誘い合わせの上、奮ってご参加ください!

8/10(木) Soul Kingfisher
8/11(金祝) 藤沢歌謡会#24
8/12(土) キラ金スピンオフ
8/19(土) Voices Inside #114
 【LIVE】ザディコ・キックス、ロス・ロイヤル・フレイムス

8/20(日)新企画!「しんページェントvol.1」
open 18:30/start 19:00 チャージ:自由料金制(投げ銭)
 【出演】近田心平、岡秀年

8/26(土)みやしたじろっく
8/27(日)よみきかせのみきかせ#21
9/16(土)Voices Inside#115
9/23(土)After h'Our Rock #9
9/24(日)松原里佳&沢田穣治
10/7(土)藤沢歌謡会#25
10/8(日)よみきかせのみきかせ#22
10/9(月)キャットニャンダフルフォーク部竹田信吾DUO
10/14(土)Frank Zappaナイト「つらい浮世」第3夜
10/21(土)Voices Inside#116

 Cane'sでのライブ録音をカセット・テープで作品化するカセット・レーベル企画が進行中です。ご期待ください!第一弾は田尻のトリオ”NST”の予定です。



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by barcanes | 2017-07-31 23:53 | イベント | Trackback | Comments(0)

アフターな我々のAOR

7/22(土)

makizooことマキちゃん主宰のレコード・イベント「After h’Our Rock」8回目。普段あまりロックを聞かない店主ですので、特に自分の持っていないハードロックやメタル、同時代のヘヴィー・ロックなどを聞いて耳に刺激とサウンドの勉強を期待した。毎回違ったゲストを迎える今回は、南口の餃子屋さんで定例のイベントを盛り上げているというカーヤンさん(同い年!)、「藤沢歌謡会」でおなじみジョージ・オイカワさん、そしてsister☆mこと美魔女ミンさんの3名。

始まってみると、歌謡曲からBES、ポップなロックなど和洋含めてわりとポップでオールジャンルな内容だった。どちらかというと「我思うAOR」という感じだったかなという気がしないでもなかったが、そもそも「我思う、人それぞれのロック」がテーマなので、それで問題も間違いもない。まさにロックだったものが年月が経って「AOR」となることもあれば、ロックだったはずのものがAORとして聞こえるようになるものもあるだろうし、むしろ全てのものをAORとして、大人のロックとして楽しむことができるようになってしまうのである。

大人になればいろいろな思い出が、全てとは言わないまでも同列に並んで、嫌なことも苦い記憶もどこか角が取れて丸くなってゆくものだ。しかし丸くなるだけが大人ではないので、トゲトゲしたものもドスドスしたものもデスデスしたものもあるはずだ。大人の現行のロックも聞きたいような気がした。選曲がどうこうではないのだが、サウンド的な刺激が少々物足りなかったかな。

たまたま音量の大きな日に現れた巨匠が、「今日は不良の日か」と言い残して帰っていったのが可笑しかった。みなさん盛り上がって踊ってたのが衝撃的だったのかもしれない。そういった意味でも十分に、大人のロックなイベントだった。驚きを与えたかもしれないというところで。
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この日来てくださったのはその他にも、久しぶりの以前の常連さん。「もう最近どこにも飲みに行かなくなっちゃった。タバコ止めてから、どこもタバコのニオイが気になるようになっちゃってさ。でも今日は一本吸っちゃおうかな。バラでちょうだい。たまに吸うとやっぱり美味しいな。」

やはりタバコの匂いを気にする方は増えているのだろう。私はあの電子タバコのニオイの方が臭くて嫌ですけど、あれなら平気という人もいるらしいので不思議だ。まあタバコ吸いの自分だって他人の煙が嫌な時もあるのだから、大きなことは言えない。だいたいタバコに嫌な顔する人はそれまで吸ってて止めた人ですね。あれはある種の自己嫌悪ですよ、過去の自分に対する。現場の統計上。

パーティー帰りの客人がアフロのヅラを持っていて、被ってみたら、「マスターも昔そんな髪型してましたよね」と隣の客人が言う。あ、もう10年ぐらい前ですけど。それ以来の来店とのこと。早い時間にもうお一人、10数年ぶりという方がいらした。お顔はなんとなく、話しぶりもなんとなく、「同じ年ですよね」と、でも思い出せない。申し訳ない。でも過去の自分を切り捨ててしまっているところもあるのかもしれない。止めずに続けるためには、自己嫌悪しないように、そうして忘れるようにしてしまっているのかもしれない。

と同時に過去を美化してしまい、もしかしたら美化された過去と今を比較して「昔は良かった」と今を卑下するくらいなら、過去を忘れずに悪者として嫌悪してでも、前に進んでいけるぐらいの方が強い人なのだろう。アフターな我々はなんにせよ、過去と闘ったり笑ったり再発見したりして、付き合い続けていかなければならないのだろう。


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by barcanes | 2017-07-28 23:19 | 日記 | Trackback | Comments(0)

夏の郊外へ/ハワイ〜DooWap〜南部R&B

7/21(金)

関根さんの金曜日5回目は、これまでのリアルタイム音楽トレース・シリーズは一休みして、夏らしくハワイアンから。ソウル好きサーファーだった若き日の関根さんは、70年代半ばのサーフィン映画からハワイ音楽に傾倒していった。ちょうどソウルも薄く軽くなりゆく時代。リアルタイムのブラック・ミュージックへの関心が薄れていくというのも分かる気がする。ライ・クーダーが参加したギャビー・パヒヌイからハワイアンを知った私のような者とも、やはり似たような趣向性があったのだと思える。

興味深いのはそのタイムラグの周期で、その日集まったVoicesクルーなど40代半ばのメンバーたちと関根さんとの歳の差は10数年(私とは19歳違い)。音源の再評価や再発などのタイミングがちょうど合ったのかもしれない。例えば自分にとって、6つ上のアニキたちとは高校のOB、バイト時代、そして現在のお店でもやたら縁があって、ひと世代ふた世代ぐらいのギャップがちょうど良いのかもしれない。しかし、近似の小さなズレを合わせるのが難しいように、同世代でもなかなか似たような趣向を持ち合わせる人と出会うのは難しいのに、小波の周波が周期の大きいところで大波となって重なり合うということが起きるのかもしれない。どーでもいい論考かな。

それにしてもハワイアンのレコードの録音が素晴らしい。おそらく70年代後半にもなると、西海岸あたりのエンジニアがハワイに移っているのではないだろうか。(全く証左してませんが。)テナーからファルセットに抜けてゆくふくよかなボーカルももちろんだが、特にギターのアコースティックの音色が素晴らしい。スラック・キー・ギターのすっきりとして広がりある弦の響きは、サウンドの中核に置かれるべくして丁寧に作られているように感じられる。

さて我々が若い頃に好きになった音楽は関根さんが若い頃に好きなった音楽で、もちろん既に過去の音楽。そして20代の関根さんも次第に、当時の過去の音楽に傾倒してゆくのである。特に、DooWapなどのコーラス・グループ。ニューヨーク、西海岸、そしてシカゴあたりと、東中西各地域の特色を尋ねながら聞いていった。西海岸は「オープン・ハーモニー」が特徴とのこと。通常上から二つ目の声がメロディラインとなる「クローズド」に対して、一番上の声がメロディとなる、とのことですが、間違ってたらゴメンナサイ。

近年わりと国内のゴスペル/グリー系のコーラス・グループが人気あるのは好ましいとは思うのだけど、まあぶっちゃけDooWapに対するリスペクトがなさすぎるのが物足りない気がしてしまう。おそらく難しいのだと思う。ブラックのコーラス・グループもソウルの時代になって、おそらく(おそらくばかりでスミマセン)楽器のアレンジの幅が広がり、またリードシンガーの個人的な力量がプッシュされる時代になり、ボーカル・アレンジの発展が止まったのだと思う。DooWapの時代のコーラスワークは、伴奏に頼らずに成立するような工夫された複雑さを持ち、その時代ならではの競い合いの中での発展を遂げた後、バベルの塔のように急速に廃れていった。

おっと、コーラス・グループのハーモニーはバベルの塔なのか。リード・シンガーの力量による個人主義、あるいは職人的スタジオ・ミュージシャンとエンジニアリングの組織力がそれを崩壊させたのだろうか。無為な問いを立ててしまったかもしれない。しかしその後のあらゆるアカペラ的グループのなし得ることができなかったような何かが、この時代のコーラス・グループが発展させたコーラス・ワークに見いだせるはずだ。きっとそれ以上のものがないからこそ、この時代のコーラス・グループに入れ込む者がいるのだと思う。

折に触れ関根さんにはR&B、ゴスペル、ソウルのコーラス・グループの貴重なレコードを聞かせてもらってきたので、いつの間にか耳に馴染んだのかもしれないが、私もその魅力にようやく気付いてしまったようだ。もし歌を歌える人が4人ぐらいいたら、バンドよりもコーラス・グループをやりたくなっちゃうかもしれない。でも僕らみんな歌が下手だからなあ。

ハワイ、コーラス・グループときて、この日の3本柱のもうひとつはR&B。ニューオーリンズ、ルイジアナ、テキサスあたりの、南部のリズム&ブルーズに特に入れ込んだという関根さん、意外にも「シカゴは避けた」というのが興味深い。確かにスタジオ・ワークの発展が早かったCHESSを筆頭に、シカゴはブルーズも都会的だ。シカゴとは一線を引いていたような南部出身のブルーズ・マン、特にエルモア・ジェイムズが関根さんのフェイバリットだそうだ。今度エルモア特集をやろう!

こうして振り返ってみると、この夜は関根さんのアーバンな嗜好が通底していたように思える。音楽が洗練と大量消費に向かうのと同時代に既にその逆方向へと、人間臭さと田舎臭さの郊外へと精神が向かっていった。そんな関根さんが若い頃から波乗りに遊びにきていた湘南の海辺に移住して来られ、この店でレコードを聞かせてくれるようになったのも、やはり世代を超えた縁があったとしか思えない。

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by barcanes | 2017-07-28 21:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)

Underdogとダメ男のFunk 50周年

7/15(土)



1967年7月にジェイムズ・ブラウンが発売したシングル”Cold Sweat”が、世界にFunkの爆弾を巻き落としてから、ちょうど爆撃50周年。私など爆後生まれの者にとっては、Funkの焦気は当たり前のように幼少時に聞こえていた音楽にも漂っていたはずだ。今回のVoicesは、67~72年頃という爆後数年間に注目した。Funk Musicが黄金期を迎えるのがその後の70年代半ばとすれば、この時代はブラック・ロックとFunky Soulの時代だ。よって今回の特集は黎明期のFunkとFunky Soulが中心となった。


ゲストのGenさんがかけてくれた、JBスタイルの模倣者達によるマイナー・シングルが爆撃直後から多数出ているのも興味深かったし、その頃をリアルタイムで過ごしていた当時ハイティーンの関根さんによる、当時のゴーゴー喫茶ヒッツも素敵だった。ヨコハマあたりはまさにファンキーだったんだろうなあ。


もう一人のゲスト、我らがファン研部長は「ブンタカタカタカ」の掛け声から始まってスライを中心に。確かにこの時代の東の大横綱がJBなら、西の横綱はその後のパーソナルな方向へのダメFunkの扉を開いたスライに違いない。マサオさんはディープFunkにパクリFunk。


潤くんのストーリー・テリングは「Bluesが死んだって言うのかマザーファッカー。Bluesが死ぬわけないじゃないか。」というセリフに泣かせられたファンキー・ブルーズがテーマ。イベントはいつものように静かにスタートしたが次第に人が集まり、DJ5者5様のFunkを楽しんだ。そう、Funkは人それぞれなのだ。「Funk50周年おめでとうございます!」ええ、ありがとうございます。


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終演後は残ったダメアニキ達と、スライは1stシングル”Underdog”から始まるという史実から、Funkとダメ男との相性の良さについての討論。ダメ男とは結局、誰か他人のせいにできない人間なのではないか。自分がこの歴史の末に、地理的な限定の中で生きているという現状を、何者かに責任転嫁する能力に欠けていて、かといってそこから抜け出せたり問題を解決することもできない。そのような自分の不可能性をダメだと自己評価してしまう。だからダメさを自己評価しすぎることで、下向きに何かを突破してしまおうとするが、それでも破りきれない底を保っている。本当のダメ人間にもなりきれないのだ。


しかしそんな底面、つまりそこからは上しかないという一線を持っているからこそFunkできるのではないか。ダメ男それぞれにそれぞれの底面があるから、人それぞれのFunkなのである。スライはデビュー最初の一曲目で、それを提示したのかもしれない。


64年からアメリカで放送されていた”The Underdog Show”(日本でも邦題「ウルトラわんちゃん」として68年に放送されたらしい)というTVアニメがある。それがこの曲のイメージになっているとしたら、この負け犬ヒーローが我々ダメ男達に投げかけているメッセージとは何なのか。検証が必要だ。

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普段は靴磨きをしているUnderdog最後も軽いヘマをする。電話ボックスで変身するあたり、スーパーマンをパロってるらしい。そして我々も新たなイベントを画策中。タイトルはズバリ「Soul Underdog」(仮)。


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by barcanes | 2017-07-28 15:25 | 日記 | Trackback | Comments(0)

線引きに支配されない Next To Silence Trio

7/17(月祝)

沢田沼田尻→No Cage→No Charge→Next To Silenseとトリオの名前が変遷しましたが、とにかく2度目のCane's。ものすごく生音みたいなP.A.をしているみたいにマイクがたくさん立っていますが、完全生音のライブ。もちろん録音しました。生音らしさの再現は不可能なので、あえてバーチャルにしてみました。と言ってもコンプやリバーブをかけた以外はほとんどいぢくってません。そもそも我々がレコードやCDで聞いている音もインチキなのです。P.A.された大きな会場の音だってそう。音楽の現場で聞く生の音にはかなわない。もちろん、だからこそ録音物はライブとは別物として良いものを目指すのだと思います。何曲かやってみたので聞いてみてください。

今回は最初と最後だけフリー。田尻曲3曲に沢田曲が3曲、カバー(ショーター、ジャレット)2曲の全10曲。沢田さんの弓弾きの響きがふくよかでいい音。沼さんはブラシやスティックをいろいろ持ち替えながら、小さくて細かいリズムを刻む。静かに、熱くなりすぎないようにでも静かに熱くタッチが変化してゆく田尻のピアノ。注目のトリオということで多くのお客さんが詰めかけてくださった。特に女性が多かった。田尻がモテるのか、田尻のピアノを評価してくれるのが女性の方なのか、私には分かりません。

どのように皆さんが評価をしてくださるのだろう。とにかく言葉ではうまく書けない。ジャズと呼んでもいいし呼ばなくてもよい。ジャズをジャズとしてやっているわけではないし、同様に現代音楽をやっているわけでもクラシックでもない。でも決してアンチな音楽なわけでもない。いろいろなものを持った者たちが枠組みを取り払った中で、自然に湧き出るものを静かに沸き立たせて出てきたものなだけだ。何の否定もない。

例えるなら、私は日本に生まれ育ったから日本人であると思っているけれど、特に日本人らしく生きなきゃと思っているわけではない。しかし枠組みが必要な人もいて、それはやはりこういう音楽が言葉で説明しづらいことに起因するのと同種の分かりやすさを求めるからなのだろう。外国人にも分かりやすい日本らしさ?知るか。分かりにくくて何が良くない?と言えば、説明しづらい宣伝しづらい商売になりづらい、ということになる。カテゴライズし、間に線を引くということは否定が含まれる。何かを規定するのに、これではない、これとは違うと消去法を利用する。

だからこのような説明できない音楽は、カテゴライズされない生き方をしようとする者には自由や勇気や美しさを与えるだろうし、そうでない者と既に自由すぎる人にはどうでもよいものとなるだろう。どんな音楽にもカテゴライズの難しさは含まれるが、それを好むのも必要とするのも人間である。線引きに支配されない者たちのためにこのような音楽はある。それは静寂から生まれ、静寂のすぐ隣に存在しているのだ。

とにかく聞いていただくしかない。次回Cane'sは9/29(金)。他にも都内などでもやると思います。ぜひ聞きに行ってください。

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以下、Youtubeに上げたもの。今回はカセットテープに落とすのに合わせて深夜のカセット部員が特別にこしらえてくれた新兵器「イシヅカトランス」を使ってみました。デジタル→アナログ変換に効果をもたらすようで、ピアノの音が高級なものに感じます。




これは一曲目のリバーブ増しバージョン。でもあんまり変わらなかったかな。


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by barcanes | 2017-07-21 14:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)

登り甲斐のある山を作って登攀するカツヲスペシャル!

7/14(金)



ライブが終わり、みんな帰って片付けて、全て終わった3時過ぎ、この日Cane'sで繰り広げられた音楽をどう表現して良いものやら、言葉に悩んでいた。何かものすごいレベルが高かったね!なんていう陳腐な言い方しかできなかったのだ。要するに受け留められていないのである。来てくれたお客さんだって、決して多くはなかったのだが、そりゃそうである。簡単に受け留められるような音楽ではない。なんか良かったよね!で済む話ではないし、イエーイって大騒ぎするわけでもなく、皆さん静かに演奏を聞いて、特に言葉を残さずに、にこやかな表情で帰っていかれた。


後日、時間が経って、もしかしたら僕らが好きなレコードと同じように、何年も何十年も経ってからようやく良さが分かってくるようなものなのかもしれない。(だから録音は大事なのである。)


SNS上で何か感想でも言おうものなら、なんでこんなスゴイものを見に来ないんだろう、なんて恨み節になってしまいそうで、嫌になって思考を止める。自分は同じものを見て共感を得られる仲間を欲しているのだろうか。もちろん、そうであるけれど、自分の商売が自分の人生とほぼイコールである以上、自分の人生に人を巻き込むおこがましさに自信も責任も持てないのである。皆さんが自己責任で生きていくことを望む。投げかけを放任しておいて返球がないことを恨むのは筋違いであるが、しかし投げかける言葉が見つからないのだから仕方がない。


娯楽産業はライバルが多い。皆さんが自分自身の審美眼や直観で見つけてくださることを期待するしかない。待つのがバーの仕事である。


そうこうしている間に田尻と沢田さんがFBに感想を上げてくれてた。(改行は引用者による。)


『今回からフル参加。それぞれの曲を持ち寄って、作曲スペシャルでした。と言いつつ、カツヲの曲を演奏するのはほとんど初めてだったので、自分にとっては新曲スペシャルでした。


 聴いていても楽しいけれど、参加するともっと楽しい。トリオとは間逆のようなスポーティーな音楽で、(中略)カツヲもトリヲもすごいことをやってるという自負があるというか、自然でかつ他にはない音楽だと思うので、ぜひぜひどんどんライブに駆けつけてくださいませ。


 初めて自分がこのメンバーの音を聴いたときの「なんだこれは…!」という衝撃をみなさんきっと感じると思いますし、分かち合いたいな、と思っています。』(田尻)


『昨日のカツヲスペシャルのライブ、曲を持ち寄っての作曲スペシャルでしたがメンバーの作曲センスに驚かされた一日でした、ほんとレベル高すぎ!初見がきつかった(笑。これまで周りに広報しないまま地道にライブ活動してきてかなりのレベルまで熟成したとかんじました。


これもスーパーピアニストを見つけてしまいました、こんなんおったんやという驚きでなんせ和声、メロデイ、ダイナミクスを素晴らしいセンスでコントロールできるピアニストでこんな独創的な演奏をするピアニストはもう居ないと諦めていたところに、またひとり藤沢に隠れ住んでいたようです、その彼の参加によってサウンドの幅がひろがりメンバーみんなを幸せにしてくれました(笑。特にピアニストのかたには聴いてもらいたい素晴らしい逸材です、ちょっと褒めすぎ?もちろん苦言も承りすが(笑。作曲の素晴らしさもついでに褒めときます。。


でっこのユニットですがこれはどんどん告知して行きたいですね、東京でのわしの活動の一押しのユニットになってますよ、わたくし自身90年代に同世代のブラジル新世代の音楽家との交流があり自分なりにショーロクラブでプログレ的アプローチの曲を演奏して来ましたがこのユニットではかなり変態なアプローチに特化して新しいサウンドを創って行けたらと思います。


難しいであろうリフをまえかわさんがユニゾンで歌う、これは聴くしかないでしょう今までにない変態サウンド、そして美しいサウンドに特化したカツヲスペシャルえらいバンドに成長したようです、わしも驚いた!』(沢田)


自分が頑張って書くよりも、そういうことです。ほぼそのまま引用させてもらいました。そういうことでした。田尻を褒めすぎてくださっているのも嬉しいのだが、そんな田尻の凄さがそこまで私には分からなかった。半分は気づいてましたがね。共演者や音楽そのものが演奏者の深部をあらわにするのです。そんな音楽がここで繰り広げられていることを誇らしく思いますね。あーまた陳腐な言い方だなあ。


カツヲスペシャル、凄いバンドです。音も録りためてます。でもやっぱり現場を目撃するのが一番です。また10/12(木)にCane'sに来ます。9月後半から10月前半は沢田さん祭りになると思います。ぜひ未だ耳にせぬ音楽を見つけに来てください。

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今回は田尻が初めてフル参加しただけでなく、歌もの以外では外れることもあったまえかわさんがフルでマイクを握っていたのも特筆すべき点でした。当日に渡された譜面で進行をチェックしながらの軽いリハだけで本番に臨む猛者たち。クライミングで言うところのオン・サイトですよ。音楽の冒険者たちは自分で山を作っておいて、綺麗なラインを引きながら(あるいは強引に、逡巡しながら)、トップを交代しながらそこをチームで登攀するんです。難しい山ほど登り甲斐があるんだろうなあ。あ、登り甲斐のある山を作るのが、作曲スペシャルだったのか。


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by barcanes | 2017-07-21 13:23 | 日記 | Trackback | Comments(0)

誕生日のプレゼントたくさんありがとう

7/10(月)

昨日今日とすごくたくさん誕生日のお祝いをいただきました。なんか強要してしまったみたいでスミマセン。一応11年に一度しかないゾロ目ってことでご勘弁を。

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LP4枚。大阪からレコード片手に駆けつけてくれたA嬢、特にラブ。

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潤君はLPと、さらにDJでプレイした4曲もそのままくれた!

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関根さんが少し前にくださった7インチは、奇しくも潤君にいただいたのとセットでボビー・ウーマック!Fアニキには毎年お店の周年と2回ずつ、もう何枚になるか分からないほど。

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なぜオレに五線譜を。未開封のメタルテープとハイポジ。パッケージが面白くて、この時代のSONYはハイポジだけで5種類も出してたんですね。そして何とリズムマシンまで!曲を書いたりトラック作ったり、時間が足りないぜ!

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なっちゃん(とお母さん)からは手作りのプレゼント。なっちゃんの手描きシリーズです。

その他ケーキや消え物系いろいろいただきました。こんなに祝ってもらって、多分バチが当たると思う。もう次はないんじゃないだろうか。

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遅くにA嬢がピンクレディを聞きたいというから、そういえば!こないだ発掘した中にピンクレディのカセットあった!嬉々として聞いてみたら、なんか違う。テープ伸びてるのかなあ、声が違うね。でもキーは同じだ。演奏も一緒かな、カラオケ?ラベルをよく見ると、「唄・ヤング・チャイルド」とある。演奏も多分プロのコピー・バンド。私は子供の頃、これをピンクレディだと思って聞いていたのだろうか。

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悔しいのでピンクレディになっちゃんを並べてみました。


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by barcanes | 2017-07-17 02:24 | 日記 | Trackback | Comments(0)

カセットと化した夜久一の夜

7/8(土)

6月の終わりにAZUMIさんとの2マンでライブをやったばかりのヤクちゃんだが、うちも彼もちょうどスケジュールが空いてしまった週末だったので、急遽やることになった。縁のある二人。恋かも。もしかしたらヤクのワンマンは初めてかもしれない。まあのんびりやろうぜ、ということで、いつもライブの時は片付けちゃうソファをそのままにして、そのすぐ横、店のフロアのちょうど真ん中ほどで歌うことになった。

夕方、店に集合してさっそくカセット談議だ。ヤクのカセットをうちの機材で聞くとどう聞こえるか、先日のヤクの演奏をデジタルで録音したものを3ヘッド・デッキに入れながら聞き比べ、先日うちでやったハンマー・ダルシマーものなどなど。今日は店に来る前に実家から段ボール一箱分のカセットを発掘してきたので、この日のBGMは全部カセットにすることにした。「もはやカセットと化した夜久一くん」(AZUMIさん談)である。

ライブは約40分を2セット。途中ではっと思いついて、ヴォーカルとギターを適当に混ぜて、そのままダイレクトにカセットデッキに突っ込んで録音してみた。終演後に聞き比べてみると、明らかに音が違う。暖かみのある音だ。柔らかいというかふくよかというか。これがテープ録音の良さなんだろうか。これではデジタルは敵わない。ポストプロダクションなしの、アコースティックの弾き語りなんかだったら、そりゃこっちの方が良いわな。

その後もこの日は一晩、発掘したカセットをいろいろ聞いて、閉店後は明日の選曲選盤。店を始める2001年以前の、思い出あるCDやLPを片っ端から引っこ抜いていく。44曲なんてとんでもない数になってしまいそうで、朝。
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ラストの一曲は立ち上がって歌う夜久一。

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とうとう46分の白テープ100巻届いちゃった。やらねば。


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by barcanes | 2017-07-17 01:53 | 日記 | Trackback | Comments(0)

昔登った山を登り返すのもまた登山なり

7/7(金)

潤くんの金曜企画は早くも9回目。今回は原点回帰で久しぶりにLP特集「LP Friday!」。7インチが専門の潤くんの、普段陽の当たらないレコードを取り上げてもらった。シングル盤を探すようになる以前は、やはりLPを聞いていた。コンピレージョンや再発盤や、そういったものでいろいろな曲を知り、好きになった曲をシングルで探す。だからLPは自ずと潤くんの音楽遍歴を語ることとなる。

ちょうど私も日曜にイベントをでっちあげてしまい、自分の音楽遍歴を振り返らなければならなくなってしまったので、大いに参考になった。Stray CatsやBob MarleyっていうかWailersの”Burnin’”などを思い出させてもらった。

普段あまり聞かなくなってしまったレコード(やCD)でも、それぞれに思い出があるものである。特に少ない資金をやりくりし厳選して買っていた頃のレコードには格別のものがある。それをどこで買ったかは覚えていても、参考書代か模試代をちょろまかしたかもしれないその資金の出どころまでは覚えていなかったりする。カセットに落としては何度も繰り返し聞いたわけだし、ライナーや歌詞が付いていれば読み込んだものである。

若い頃のものは特に、レコードとはその時の自分の思いや感じたことを聞くものであり、ということはつまり後年にはその思い出を聞いてしまうものである。アーティストの思いだの表現だのというのは二の次だったと思う。アーティストの気持ちなんていうのは、アーティストが身近でもなければ分からない。それでも少ない情報に身を寄せて何かを感じ取ろうとしたものだ。自分の外の世界を知ろうとして、でも知れることは何かを感じ取ろうとした自分のことでしかない。音楽は、特にレコード音楽は、だからリスナーのものなのだと思う。

DJのかけるもの全てに何らかの思いがなくてはならないというわけではないが、それにしたってDJの思いや思い出(あるいは直感や無思考でも)を聞くことは、その人を知るということである。しかし自分を知るということと同様に、音楽はほとんど何の役にも立たない。しかしほとんど、ということはちょっとはある。そのちょっとのことがうまく言えない。若い頃の思い入れも、今のちょっとしたことも、たぶん同じようなものなんだろう。

だからやっぱり、昔登った山よりも、今ここで登っている山が登山なのだ。振り返る登山もまた、今登っている山である。同じ山でもそれがハイキングであろうと、景色や自分を取り巻く環境は同じではない。最近アニキと山の話ばかりしているから、山にも行けないくせに何でも山に結びつけようとしてしまう。我々は我々なりの、生きるか死ぬかのサバイバルをしているのだ。だって毎日ヒリヒリしているもの。

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思わず潤君にお借りしてしまった2枚。


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by barcanes | 2017-07-17 01:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)

アイズレーズ目線の「ファン研」3回目

7/2(日)

先週の日曜に引き続き、昼間にカセット部員とカセット研究会。先日入手したVictorのデッキV711を検波機材でチェックしてみる。完璧な調整済みと期待していたが、左右のバラつきと位相ズレの追い込み具合など、やや残念な印象が拭えない。再生音の素晴らしさに感激したのだが、やはり録音ヘッドの調整は別問題なのだろう。

思い切って出品者の方にメールを送ってみる。すぐに返信あり。カセットデッキの修理職人ということで年輩の方を想像していたが、まさかの同い年と分かり親近感がわく。使用するカセットテープを決めてから、それに合わせた再調整をお願いしようということになった。

ちょうどファン研部長が現れる時間となり、Funk研究会第3回目。今回はFunk50周年を祝う7/15(土)の”Voices Inside”との連動的な企画。JBの”Cold Sweat”がFunk爆弾となって落とされた67年7月をFunk元年と数えてちょうど50年。67〜72年ごろのFunkを聞いていこうという試みである。

Voices主宰の潤くんが資料を用意してきてくれた。やはり67〜72年のビルボードR&Bチャートの1位曲の一覧である。Funkの変遷には当然、同時代のソウル・ヒットとの関わりは無視できない。そこで各年の注目のソウル・ヒットを潤くんがかけ、それぞれの年のFunk重要曲を部長がかけていく、という趣向になった。

中でも、この夜の部長はアイズレーズ目線。50年代末のロックンロール・ヒットから始まり、モータウン期を経て、さらに後のTネック時代の模索ぶりが非常に興味深いアイズレー・ブラザーズを軸に、同じ時代の音楽を聞いていくと面白いのではないか。アイズレーズはFunk史の中央に置くわけにはいかないけれども、各時代のブラック・ミュージックのみならず白人SSWやロックまであらゆる要素を柔軟に、柔軟すぎるほどいやらしくエゲツなく取り込んでいき、どんどんスタイルを変えていったけど変わらない一貫性があるという意味でむしろドFunkなグループである。ホーン・セクションに見切りをつけるのも早かったし、コーラスのハーモニーもシンプルだ。"It’s Your Thing"から"Brother, Brother, Brother"まで、T-Neck時代の諸作を聞いていった。

最後はついでに、CBSに移っての73年"3+3"を聞こう。せっかくだからいくつかのカバー曲のオリジナルとの聞き比べ。JTの”Don't let me be lonely tonight"は、後にクラプトンがカバーしたのがアイズレー・バージョン。「こりゃダメだ。モノマネだね。」 シールズ&クロフツの”Summer Breeze”を聞いて「これはサマー・ブリーズじゃない。」本日のファン研部長の名言でした。

オリジナルをカバーが超えるということはたまに起きうることだが、アイズレーズのその率は高いと思う。それはもしかしたら、ブラック・ミュージックが白人に搾取され続けてきたポピュラー音楽史に対する、アイズレー兄弟による「倍返し」だったのではないか。特に白人SSW曲のブラック化つまり取り戻しについては、軽々とそれをやってのけるロナルドの歌いっぷりのセンスと共に、並々ならぬ意気込みを感じることができると思う。実にFunkじゃないか。

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なんてったってアルバムのタイトルが”Givin' It Back”ですからね。

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潤くんの資料。

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こちらはカセット研究会の活動です。

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by barcanes | 2017-07-14 16:46 | 日記 | Trackback | Comments(0)