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2016年12月のイベント予定

2016年12月のイベント予定です。

12/2(金)
「Brasil Connotation」

20:00〜 Charge:¥1800
【出演】渡辺隆雄tp、 寺前浩之bandolim、 中西文彦guitar
 当店にはいつもチャレンジングなセッション企画を持ちかけてくださっている超ブラジリアン・ギタリスト中西さんですが、何年かぶりに渡辺隆雄さんを呼んでくださいました。清志郎の最後のバンドのホーン・セクションにもいたトランペッターです。
そんな渡辺さん率いる、ブラジルサウンドをリスペクトしたトリオ”Brasil Connotation“が湘南に初登場なんです!
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12/3(土)
「藤沢歌謡会#20」

【DJ】ダメ男a.k.a.浅見卓也、中尾さん、及川譲二、KZMX
さて、いよいよ年末も押し迫る今年最後の歌謡会でございます。
年末と言えば時事放談。テーブルのターンテーブルを囲んでワイワイみんなで時事ネタを放り込むという恒例行事でございます。
ナニがでるやらお楽しみに!
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12/4(日)
「かつら浜Vol.6 ~ひちゅいじゃないよ~」

7pm- Charge:投げ銭制
【出演】徳長桂 【ゲスト】 やじびん(矢島敏)
 今年末もコザからかつらネエさんが帰ってまいります。
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12/9(金)
「谷さんを偲ぶ、っていう名目で飲む会」
時間:適宜

12/10(土)
「ジャっかんバテるかもしれない上映会」
詳細は直接お問い合わせください。

*カオリーニョ藤原の妹バンド「女勝りバンド」は都合によりキャンセルになりました。

12/11(日)
「Cane'sバンド・セッション」
夕方から。

12/16(金)
「高満洋子trio ワンマンライブ」
開場 19:00/開演 20:00
チャージ 2500円
【出演】pf.vo 高満洋子
dr.vo 上原ユカリ裕 ba.vo 山内薫

洋子さんの魅力はまずは声。吐息まじりの低い声から伸びる高音へ、ぐわっと出たときの声には独特の迫力ある響きがあります。それを押し上げるのはやはりユカリさんのドラム。ユカリさんの生の音、しかもマイキングしてないドラムの音が聞ける機会って、あまりないのではないでしょうか。そして洋子さんは、そんなユカリさんを活かすような曲を書いてくるんですよね。歌も歌わせて。まさにユカリさんフル活用。
トリオではベースの山内薫さん、ポップスの世界の一流職人の弾くシンプルなベースラインと、曲の終盤にようやくやってくる盛り上がりをぜひ聞いてください。
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12/17(土)
「Voices Inside vol. 106 ;JB & more funky stuff」

7pm- No Charge
【DJ】二見潤、大野正雄、関根雅晴
【ゲスト】阿仁敬堂、GEN、他
毎年末12月は恒例の「ファンク社長」ジェイムズ・ブラウン!JB没後10周年のファンキー・ソウル特集!
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12月18日(日)
「Hepstar Directory / Sky Dog Deep River Band」
Open 18:00 / Start 19:00
Charge ¥1,000
梅本さん持ち込み企画!大人のバンド対決!

【HEPSTAR DIRECTORY】
梁 承淵(Vo/Cho)
梅本 啓(G/Cho)
望月 光司(Dr)
中野 光明(B)
ユージン石野(Key/Vo)
【Sky Dog Deep River Band】
深川 百合(Key/Vo)
荒木 和也(B)
高橋 潤(G/Vo)
古谷 剛(Dr)
深川 純(G)
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12/23(金)FF#18
makizooのクリスマス・イブイブ「キラ金!」
9pm- No Charge
【カウンターDJ】makizoo

 今年の春から自然発生的に始まったカウンターDJシリーズ、今年最後のFree Friday。クリスマス・イヴイヴ、寒い夜にぴったりの音楽を聴きながら「キラキラ」の金曜日をみんなで過ごしましょう!

12/25(日)
「ブラック・クリスマス with 夜久一」
 open 18:30 / start 19:00
ライブ・チャージ:自由料金制(投げ銭)
【DJ】kzmx、阿仁敬堂a.k.a.ダメ男、
 Gen、二見潤、makizoo
【LIVE】夜久一(9時ごろから)

 今年もやります「ブラック・クリスマス」。素直にクリスマスを楽しめないヒネくれワケあり男女にお贈りする、ブラックな選曲のプレゼント!
 ブラック度の高い順に選出された豪華独身DJ陣に加えて、今年はさらに、イケメンなのにブラックな歌声でお先真っ暗ブルース街道まっしぐらの、ヤク改め「夜久一(やくはじめ)」さんをお迎えして、ロンリーなクリスマスをブラックに歌い上げていただきましょう。「はじめちゃーん!」と呼んであげてください。

12/30(金)
「アイリッシュ・セッション#27」
4pm- No Charge
本年最後のイベントは、フィドル椎野さんのマンスリー・セッション。年の瀬おし迫って開催します!
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年内は31日まで営業します。

〔2017年〕
年始は2日までお休みします。


1/6(金) FF#19
ダメ男a.k.a.阿仁敬堂の「ヤミ金!」
 9pm- No Charge

 カウンターDJシリーズ「Free Friday」に全方位レコード番長がいよいよ登場します!

1/8(日) 
~ リクオのケインズ新年会ライブ 2017 ~
開場 19:00 開演20:00
前売り¥3500 当日¥4000 (ドリンク代別途)

【出演】リクオ with HOBO HOUSE BAND
(ドラム:椎野恭一 ベース:寺岡信芳
ペダルスティール:宮下広輔)
【オープニングアクト】夜久一(やく はじめ)
【DJ】二見 潤(Voices Inside)、
宮井 章裕(Sandfish Records)

ご予約は当店まで。
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1/13(金) FF#20
 KZMXの「タマ金#3」
 9pm- No Charge

1/14(土)
 「Mop's ChiLees × IRIE TIMES 2man LIVE!!」
 Open 19:00 / Start 19:30
 Charge 自由料金制(投げ銭)

【Mop's ChiLees】
 Ba えなり、Gu 森川晃、Per/Dr 笹本恭平
【IRIE TIMES】
 Vo 力丸敬太、Ba 静川大祐、Dr 柴田正樹、サポートGt 菱沼

1/15(日)「Cane'sバンド・セッション」
夕方から

*沢田穣治スペシャル2Days!*
1/18(水)「新春カツヲスペシャル」
Open 19:00 / Start 20:00
チャージ:自由料金制(投げ銭)

 【出演】まえかわとも子(うた)
 沢田穣治(b,vo) 馬場孝喜(g)
 沼直也(dr) 和田充弘(tb)
 【DJ】オーノマサオ(Voices Inside)

*沢田穣治スペシャル2Days!*
1/20(金)「沢田尻ピアノバトル」
Open 19:00 / Start 20:00
チャージ:自由料金制(投げ銭)

 【出演】沢田穣治(p)、田尻有太(p)

1/21(土)「Voices Inside vol.107」 
45×45!
7pm- No Charge
【DJ】二見潤、大野正雄、関根雅晴

1/22(日)「アイリッシュ・セッション#28」
4pm- No Charge

1/27(金)FF#21
関根さんの「カンコン金」

1/28(土)makizooの「キラ金」番外編

1/29(日)「錦繍暖簾」
NolenNiu-de-Ossi × 高満洋子and上原ユカリ裕duo ツーマンライブ
開場 18:00/開演 19:00
チャージ:2500円
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2/1(水)Cane's16周年記念
かわECMスピンオフ「タジリーECM」

2/3(金)二見潤の「潤金#6」
2/4(土)今西太一
2/5(日)「藤沢歌謡会#21」
2/11(土)「SP盤SP」
2/12(日)「よみきかせのみきかせ#18」
2/17(金) 聞きのがし「Gen金#2」
2/18(土)「Voices Inside #108」
2/19(日)「アイリッシュ・セッション#29」
3/4(土)TBA
3/5(日)TBA
3/18(土)Voices 9周年!
3/19(日)Soul Kingfisher
4/2(日)「よみきかせのみきかせ#19」3周年!


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by barcanes | 2016-12-31 23:16 | イベント | Trackback | Comments(0)

美しき虚構

12/29(木)

年末押し迫って来たようなんですが、相変わらずの日々で実感わきません。そんなことより家賃まだ払ってない。もう仕事納めの方も多いようなので、大家さんに間に合うかな。ということで、本日12/29(木)は定休日ですが、年末感をヒリヒリ感じるためにお店開けようかなと思ってます。

ついでに年末年始の予定です。本年最後の音楽イベントは、30日(金)夕方からの「アイリッシュ・セッション」です。その後、夜10時ぐらいからは「Funk研究会」の忘年会ってことで、何人か部員が集まってくれる予定です。今年のFunk今年のうちに。

大晦日はマキちゃんa.k.a.makizooが今年のかけ損ねたレコードを持って来てくれるそうです。こちらも今年のレコード今年のうちに。日付が変わる頃には今回も何か、新年のお酒をふるまいたいと思います。

いずれも、もしおヒマでしたらぜひご参加ください。新年は1、2と休んで3日からやる予定です。

さて来客のみなさん一杯、多くて2杯という感じが年末感かもしれない昨晩も、ザッパを聞く年末。すると遅くに「ザッパだね!」と入ってきたアニキが、最近の録音仕事のサウンドチェックを。前夜も深夜遅くに「ザッパだね!」とやって来た別のミュージシャンのサウンドチェックをしたのだが、やはり似たような問題。ハイ上がりのロー不足。ドラムの金物感が気になる。どうしたものだろう。やはり当店の問題なのだろうか。

ECMのマヌ・カッチェ、ダニエル・ラノワ・プロデュースのブライアン・ブレイドとジャズ・ドラムものや、ルディ・ヴァン・ゲルダー仕事のカーティス・フラーなどを聞き比べてみる。イコライジングとは字のごとく、まさしく平均化されて音域がまんべんなく入っている。楽器ごとに音域がメリハリ効いていて、ドラムの金物は後ろの方でそこはかとなく謙虚に、シャリーンと鳴っている。

もしかしたら。50、60年代の真空管オーディオは中音域が強いからこそレコードはその辺りを抑えめにしていて、そんな録音を基調としたようなサウンドを80年代のオーディオで聞いている感じを良い音だと思い込んでいるのかもしれない、と思えなくもない。少なくとも、レコード音楽は生の音楽とは全くの別物、と考えるべきなのだろう。どんな虚構サウンドを美しいと思うのか、思わせられるのか、それが問題だ。

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少なくとも15年、文句も言わず病気もせず、ほぼ毎日働いてくれてます。虚構を吐き出すために。そー言えば我が美しき虚構国家ニッポンのソーリおダイジンもなんかまた吐き出してましたね。

パールハーバーから始まった戦いが奪ったのがすべての勇者たちの命なら、僕らもきっとみんな勇者なんだろうねえ、死ねれば。あ、自分もまた勇者であると言って感動してるのか。軍人のスポーツマンシップ賛美かよ。けっ。そもそも国家とは虚構なんでしょうけどね。だからどーでもいいんだけどどーでもよくないんでしょうね。


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by barcanes | 2016-12-29 05:54 | 日記 | Trackback | Comments(0)

Roxy The Movie

12/28(水)

件のフランク・ザッパ73年のRoxyのライブ映像を見る。付属のブックレットによれば、なんと40年越しの映像作品化という。機材の不調によって撮れていた映像がズレており、音とのシンクロが不可能だったそうである。にも増してザッパ生前の映像作品には演奏風景のみというものはないそうで、このコンサートも当然、うまく撮れていたとしてもこの体裁でははなかっただろうとのこと。貴重なライブ・ムーヴィーであると同時に、ザッパ本人の監修ではないという意味を含めて客観的な作品であることによって、私のようなザッパ初心者にも非常に分かりやすい視覚情報になっている、ということになる。
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親切にも喋りや歌詞にも日本語字幕が付いていて、不思議で笑える歌の内容もよく分かってありがたい。改めてジャンル分類不能のザッパではあるが、あえて言うなら、クラシカルでジャズロックでなおかつ変態的という意味での変態プログレフュージョン、プラス前衛的SFミュージカル完璧主義現代音楽といったところでしょうか。ちなみに帯には「ハイブリッド・プログレッシヴ・ファンキー・ロック」と書かれています。こっちの方が正しいな。

73年秋冬のバンド「マザーズ」は、白人2名が抜けて黒人2名が入り、「黒人音楽のレボリューションを無視しないロックと、ロックのエクスプロージョンと対峙するジャズが、ファンク・ミュージックのマナーと何枚かの現代音楽的スコアを用いて、同時に演奏されるといったタイプの音楽が収録されています。そしてこれをハイエンドに実行するのが、白人のドラマー、黒人のドラマー、女性パーカッショニストを擁する8人編成のバンドです(なんと見事なバンド設計!)」とライナーに書かれております(梅村昇史 梅デ研)。解説もお見事!むしろこのようなバンドでこのような音楽をやることのほうが、この時代の正しいあり方であるような気さえしてきますね。

ちなみにザッパは誕生日も命日も12月(1940〜1993年)。私もようやくザッパの広い海を見渡す岸辺まで来れたようです。しかし一緒に見ていたFunk研部員はどう捉えてよいやら、仕事納めでスッキリするどころか戸惑って帰っていきました。


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by barcanes | 2016-12-28 22:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)

ブラック・クリスマスイブ

12/25(日)

バレ気味サンタからのプレゼント「キラ髪リカちゃん」よりは、ちょうどいいタイミングで小包が届いた義姉からの「リカちゃんのお姫様ドレス」の方に大感激のなっちゃんでしたが、まあ両家族からたくさんのプレゼントに埋もれて大興奮。高圧的な新旧リカちゃん遊び(姉が子供の頃に買ってもらった、今よりちょっと大人で髪もボサボサの、旧式リカちゃんの役をやらされる私が、若くてキレイなリカちゃんを徹底的におだてさせられる)に嫌気がさしてきた夕方頃、なっちゃんは頭が痛いと寝込んでしまいました。お父さんからも、サンタとの区別化を図って別のプレゼントを仕込んでみましたが、効果のほどはいかに。

夜は静かなクリスマスイブ。前日に予告してくださった敬愛する全方位レコードマスターが、「変態プログレ・フュージョン」初級編として、フランク・ザッパのレコードを持って現る。ワーナー傘下にDiscreetレーベルを興してからの73年"One-Nite Sensation"、74年"Apostrophe(')"、ライブ盤"Roxy & Elsewhere"、そして75年"One Size Fits All"、さらにザッパ&ビーフハート本まで。4枚通して聞いたら、ちょうど「ブラック・クリスマス」前夜のブラックなクリスマス・イブになった。
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そしてその全てを置いていってくれて、初心者には映像があった方が入りやすいだろうと、翌日には”Roxy”のDVDも貸してくださった。しっかり勉強しておくようにとのこと。ブラック・クリスマス・ホームワークである。来年2017年のテーマはとりあえずFunkと「変態プログレ・フュージョン」であるので、しっかり予習しとかなければならない。

その後は今夜もFunk研部員と、71年パリのJBオランピア劇場の映像を見る。音の良くない動画だけど、そんなこと全然関係ない。"Georgia On My Mind"の歌の途中で、歌の一部のように"Kill the feedback!"と歌いながらエンジニアに伝えているJBを確認。スゴい。それからなんか興奮していろいろ語り合った気がする。気がするけどもはや、憶えていない。そしてそのまま店で寝てしまった。そんな明けてJB命日の、ブラックなクリスマスイブだった。
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by barcanes | 2016-12-28 05:02 | 日記 | Trackback | Comments(0)

イブイブキラ金

12/24(土)

本年最後のFree FridayカウンターDJシリーズはマキちゃんa.k.a. makizooの「キラキラ金曜日」、クリスマス・イブイブ「キラ金」でした。80年代のキラキラした金曜の夜、といったテーマでやっている「キラ金」ですが、今回は「寒くなるとmakizooが個人的に聴きたくなる、キラキラ&思い出ある曲の数々」といった趣向でした。キラキラとひとえに言ってもですね、翳あるキラキラ、Blueキラキラ、淡墨キラキラに漆黒キラキラまで、キラキラの色合いもいろいろあるということに気づかされました。
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ケーキは鎌倉OGW軒からの差し入れ。今年も店主母の手作りパウンドケーキを皆さんに食べていただきました。

そして来客一人一人に曲を贈るホスピタリティもキラ金ならでは。終演後にもアン・バートンやビリー・ジョエルのレコードをかけながら、「Cane'sにはピアノが似合うんだよね」って静かに聞き入っているマキちゃんでした。
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深夜にはFunk研部長と部員が揃っちまってFunk話。ちょうど本屋で買ってきたのが「丸屋九兵衛が選ぶ、ジョージ・クリントンとPファンク軍団の決めゼリフ」(Space Shower Books)というおかしな本。先日潤くんが見せてくれて、その中でもズシッとくる名ゼリフ「ファンクが君のために何をしてくれるかではなく、君がファンクのために何ができるかを問いたまえ。」をさっそくVoicesの語りでサンプリングしたばかり。

私はこの日もジョージ・クリントン自伝「ファンクはつらいよ」を買うかどうか決めかねていたところ、その隣にこの本を見つけ、パッと開いたページに書かれていたのが「私は泳げない。泳げたこともないし。泳ぐ意志もない。」これにガツンときてしまったので、つい買ってしまったのだ。この本を見せるとFunk研部長にもまずこのセリフが目に飛び込んできた。そのページが開くようになっているに違いない、なんとFunk研部員のファースト・コンタクトもそのセリフだ。

「泳ぐ」を他の言葉に言い換えてみよう。これは自虐ネタなのだ。例えば「稼ぐ」とか。「モテる」とか。なんだか楽しい気分になってくるぞ。ちなみに先のセリフはケネディの大統領就任演説を茶化して、「国」を「ファンク」に言い換えたものとのこと。意味のギャグ的転換にFunkあり。思えば我々の「ダメ男」もFunkだったのだ。あの頃そんな我々のFunk心を潰そうという御仁も少なくなかった。しかし正義のヒーロー「ドクター・ファンケンシュタイン」の好敵手「サー・ノーズ」も悪のヒーローでかつFunkだったりするからややこしい。というか覚醒しちゃって、敵もまた味方になり得るのである。パーラメント神話をしっかり勉強しないといかんな。
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そんな話でファン研シュタインとそのクローンと盛り上がってたら、すっかり夜が白んできてしまった。カミさんの仕事の都合で1日早いサンタクロースをやらなきゃならなかったのに、帰るとなっちゃんは布団の中から目をパッチリと開けておりました。ま、マズい。バレたかも。まあ1日早く来てもらえるように「あわてんぼう」の方に電話しといた、とかバレバレである。しかし設定が甘いのもまたFunkなのである。お父さん帰ってきた時にはもう置いてあったよ!ってことでヘリクツをコネるのもまたFunkらしい。


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by barcanes | 2016-12-28 04:43 | 日記 | Trackback | Comments(0)

花開いてない感

12/22(木)

店で寝てしまったりすることが続くと疲れが取れず、グッタリした夕方を過ごすことになる。なっちゃん(4歳10ヶ月になりました)に、「お父さん、なんで機嫌悪いの?笑顔じゃないとみんな楽しくないんだよ」と諭される。ごもっともです。そういうことをお風呂で二人きりになった時に言ってくれます。

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深夜には同じ木曜休みのECM同志が、新入荷ECMを持ってきてくれた。まずはイタリア・チームのローマ録音、Enrich Rava & The PM Jazz Labの"On The Dance Floor"(2012年)。ECMの出す「ダンスフロア」って何だ?それほどダンス・ミュージックでもないし、と思ったらこれはマイケル・ジャクソンのトリビュート作の様子。(たぶん)全曲マイコーの歌った曲だと思う。よく知らないけど。聞いたことのあるようなメロディー。マイコーが黒かった”Off The Wall"とかの曲はやってなくて、わりと後期のロック的な曲が多い。インストでカバーされることも多いマイケルさんですが、さすがに全曲っていうのはスゴイな。受け狙いか、ECM?(笑)きっとマイコー・ファン必聴。

10人以上のビッグ・バンドで、ベースがチューバを吹いたりと、ECMとしてはアート・アンサンブル・オブ・シカゴやレスター・ボウイの「ブラス・ファンタジー」を想起させます。ポップなメロディ系フリー・ジャズの流れか。

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もう一枚はみんな大好きヤコブ・ブロの初ECM参加作、Tomasz Stankoの"Dark Eyes"(2009年) 。みんな大好き”Kind of Blue"の頃のマイルス入ってますよね。マイルスがジョン・マクラフリンを武器にしたように、スタンコさんはヤコブ風呂のリバービーな必殺ヤコ風呂サウンドをご用命としたのでしょうか。しかしヤコ風呂さんは全面的に花開いているというわけではございません。

うーん、それにしても酒が進むなあ。何飲もっかな。そう言えばまだ味見してないのがあったわ。こないだ酒屋に行った時に久しぶりにご主人に会えたので、いつものように「なんか面白いのありますか!」と聞くと「う〜ん」と言いながら奥から出してきたのがコレ。海老名の「いづみ橋」、県内産の山田錦、低精白の80%精米での生酛造り、という初挑戦の仕込みだそうです。なんですが、もうちょっと寝かしておきたかったと。やや未完成の酒というわけですが、面白さとチャレンジを買ってみました。
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これを飲ませるには技術が必要だということで、ものは試しに、カウンター客と実験。まず常温で。次は50度とそこからの燗冷まし。そして60度とその燗冷まし。酒屋のご主人が言うように、熱燗にしてからの燗冷ましにしてようやく味が出てくる感じがします。まあ薄いですわ。固いと言いますか。きっと味は詰まっているのでしょうけど、つぼみもつぼみです。これやっぱり寝かしといたほうが良さそうですね。でもこんな花開いていない感を面白がってくれる方がいましたら、ぜひ飲んでみてください。


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by barcanes | 2016-12-28 04:37 | 日記 | Trackback | Comments(0)

アラゲホンジ

12/27(火)

今日はまず昨日録ったヤクちゃんのカセットテープ音源をチェック。これはこれで良い気もするし、イマイチっちゃあイマイチ。(演奏というかサウンドとしてね。)もっとガツンと録ってやんなきゃな。

それから先日お借りしたアラゲホンジ。尊敬する全方位レコード・マスター阿仁敬堂a.k.a.ダメ男さんが少し前に「藤沢歌謡会」で、今年発表のレコード特集でかけてた中で、特に耳を持っていかれたのが民謡クルセイダーズとこのアラゲホンジだった。私は民謡ものに弱いのですよ。憧れなんです。

というのも私にはコンプレックスのようなものがありまして。以前に何度か書いたこともありますが、私が育った集合住宅は川の氾濫地跡に建ったような場所でした。ですから町内の小さな子供祭りはあっても祭囃子はなくて、夏には少し離れたところから山車が出向いてくるのです。ぐるぐる回る山車に乗っかって太鼓を叩きまくる子供達になんと憧れたことか。他所から移り住んできた我々のような者には入り込めるような感じではなかった。

大人になって、まあ文化人類学にも興味を持っていましたから、各地のお祭りなんかにも出向いてみたりもしたわけです。盆踊りなんか野外フェスですから面白く改革しようがあるんじゃないかって思ったり。でもやっぱり入り込めないんです。余所者意識が強いんでしょう。客観的でしかない自分が嫌になるんです。伝統的文化みたいなものに対して、自分はアウトサイダーでしかないという気分でした。

ですから沖縄や奄美の民謡なんかは割と安心して聞けるわけです。なんにせよ距離がありますから。ワールド・ミュージックや広い意味での洋楽に親しむのも同じことかもしれません。そんな折、民謡ジャズに出会うわけです。特に東京キューバン・ボーイズのラテン民謡なんかにはグッとくるものがありました。東京オリンピックの頃のあの時代、民謡が衰退し消滅するかもしれないと、当時の流行のサウンドに乗せて、民謡のメロディとファンクネスを生き返らせようと結構マジメに考えていたわけです。

伝統的にしろ生きながらえるものにしろ、内部性と外部性が両面あるわけです。内部だけでもダメだし外からだけでもダメ。自分だけではなく他人も、両方必要なんでしょう。でも圧倒的な愛さえあれば、外からでもタッチし得る。アラゲホンジのメンバー達がどんな人たちか知りませんけど、こういう音楽ができるって素晴らしいです。広い音楽的見識と愛を感じます。私のような伝統音楽にコンプレックスを持った人間にもすんなりと入ってきます。抽象的な言い方かもしれませんが、一度外に出た内部性です。素晴らしいやり方だと思えます。

民謡というか、祭囃子は日本のFunkといえばファンクでしょう。本当にできるのかどうか別として次の東京オリンピックを前に、民謡や祭囃子が形を変えて復活するというのも不思議な符合ですが、これも一つのFunkリバイバルだと思えます。

と、そんなことを思っていたら、今日もFunk研部員が新入荷を携えて参りました。最近出た、JB71年パリの完全盤CD2枚組です。イントロから実際の曲順の流れで、まずJBが何曲か歌ってからボビー・バードやヴィッキー・アンダーソンのコーナーがあって、再度JBが現れ(途中スタジオ録音”Who Am I"が一曲、擬似ライブの体裁で挟まれる)、後半はクライマックスへと盛り上がっていく様子が聞ける。一枚ものCD”Love, Power, Peace"と同じっちゃ同じだけど、全体の流れが分かるのがサイコーです。

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アラゲホンジ「はなつおと」全曲解説ブックレットも一緒に貸してもらいました。なんと一曲タイトル曲ではペダルスチール我らがコースケ宮下も参加!プリンスやテイ・トウワをイメージしたピアノ・コードとか、打ち込みリズムにアナログ・シンセとか、「江戸囃子meetsアシッド・ジャズ」とか、最後の曲なんかは秋吉敏子の民謡ジャズみたいで好きだなあ。

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帯には「ファンキー社長」のイラスト入り!


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by barcanes | 2016-12-27 05:09 | 日記 | Trackback | Comments(0)

今年のブラクリは

12/26(月)

クリスマスの週末を終えて、ちょっと疲れております。内臓が。深夜帯になってからFunk研部員が現れるものだから、少し飲み過ぎちゃうんだよなあ。そういえばクリスマス三ヶ日、連日だった。そうですよ。そういう人たちのためにお店を開けているのですよ。クリスマス三ヶ日とも出席してくれた方はもうお一人いました。有難いです。Cane'sのクリスマスを彩ってくださいました。もはや毎年、1日だけではなく、この色だろうと。そう、黒く。

今年の「ブラック・クリスマス」はヤク(改め夜久一)が電話してきてくれて決まりました。彼が言い出しっぺです。彼の熱意に主宰kzmxさんも即応してくれて、DJ陣も例年に増して豪華になりました。主宰がいつものテーマ・ソングから飛ばし気味にスタート。ギアを上げて「Highから灰へ」というのが今夜の趣旨でしょうか。

ところが、2番手に登場のGeorge Oikawaさんは、いきなり「趣旨」を無視するというブラックネスのあり方を提示して、キラキラなオサレ・チューンをかけまくってくれました。趣旨とはもちろん、みなさんお分かりのことですよね。その次に続く浅見さんa.k.a.ダメ男a.k.a.阿仁敬堂さんの昭和暗闇歌謡への落差を深めてくれました。「来たことを後悔させてやる」と息巻いていた浅見さんでしたが、その目的は全く果たせませんでした。なぜなら、この日のためにこの一年のDJ活動があったのではないかと言っても過言ではない選曲で、完全に楽しませていただいたからです。最後の渋さ知らズの「天城越え」はスゴかったなあ。

ちょうど1年ぶりにCane's出演のヤクa.k.a.はじめちゃんは、オーダーメイドの古谷ギターでの語り弾き。バイトも見つからない極貧ブルース街道まっしぐらの旅芸人生活を重ねて、ひと回りもふた回りも説得力を増したように感じました。どうしょもないうんちネタやおしっこネタからの、MCと歌とのギャップ萌えが彼の持ち味です。
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クリスマスってことで嫌味なぐらいリバーブを効かせようというぐらいでサウンドチェックは早々に終わったのですが、その後で録音の話になり、デジタルは嫌や!と言うので久しぶりにカセットテープMTRを引っ張り出してみました。のですが、使い方が分からん!と格闘している間に、あっという間にイベント開始の時間になってしまい、手探りで録音してみました。レベルのツッコミ具合が甘かったけど、意外とうまく録れてた。次回からの課題にします。

ライブ後はmakizooちゃんが紅一点でキラキラ・クリスマス風で行くという設定どおり。ですが前半にOikawaさんがキラキラしてしまったので、今年の「ブラクリ」は明暗のバランスが思いのほか良くなって、一段レベルが上がった感がありました。内容がふくよかでしたね。

そして、「ジェットフタミーム」としても活躍中の潤くんはDeadとLostで誰かいなくなるソウル。名曲は不在から生まれるというこの真実を再確認させてくれました。クリスマス・ソングの多くも「いるはずのもの、いてほしいものがいない」という不在を歌っておりますし。そんなこと言っちゃったらそもそも白いヒゲのおじさんだって不在だから存在するのでしょうしね。そうか、クリスマスは不在を祝うことだったのか。

トリのGenさんはまさにトリにふさわしいドロドロどよーんとした曲攻勢。2016年はGenさんがCane'sのイベントにたくさん参加してくれるようになった年でもありました。都内方面で活躍しているDJが藤沢まで下ってきてくれるようになったことも、今年の大きな喜びでした。

その後のB2Bは”Black to Black"ということで、皆さんかけたりない曲を1、2曲かずつ。全体に「語りもの」が多かったのも面白かった。細川俊之や黒木香、秋吉久美子にそしてライブのヤクまで、語りを入れてきたのは興味深かったですね。独白、喘ぎ、囁き、口説き。なんでしょうかね、自分だけの世界観と言いますか、冬至の頃に向かって閉じて閉じて狭まりまくった精神が溢れ出すと言いますか、そんな感じが堪らんのでしょうか。

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ライブもありましたし、ブラクリも一皮向けて次のステップに踏み出した感がありました。終演後は個人的に、前日24時間のラジオ生放送をやっていた(25年ぶり2回目と!)斉藤由貴ちゃんに敬意を評しまして、私の永遠のアイドル由貴ちゃんを聞きました。由貴ちゃんの歌の世界に登場する「女性性」とはなんて甘酸っぱくて切なくて、手の届かない感じなんでしょうか。フィクショナルでファンタジーでありながらしっかりと実在でもあるような、ちょうど学生の頃の恋心とクリスマスの童心がシンクロしているような気がいたしました。

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そして私の一番好きなクリスマス・アルバムはロバータ・フラック97年。日付も変わって事後に聞く過ぎ去り感もまた良いものです。で、冒頭の通りFunk研部員現れて、妖精はスツールで揺れて、マイルスの”On The Corner”でブラックな夜は更けていきました。酒が進んじゃったんだよなあ。


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by barcanes | 2016-12-27 03:35 | 日記 | Trackback | Comments(0)

今年のCane's十大ニュース

12/21(水)

「今年はいい年だったな。」とアニキが言う。「仕事を辞めた2008年以来の転機になったよ。高血圧の薬も飲むようになったし。」2008年と言えば、「Voices Inside」が始まった年だし、自分もマラソンや山岳レースに出たり日々のトレーニングに勤しんだりして、新たな流れが生まれ始めた年だった。アニキも多分その頃からこの店に来てくれるようになり、そのうち「ダメ男」をテーマに朝まで飲み明かしたり、バンドを一緒にやったりするようになった。私がやらなくなるのと入れ替わるようにマラソンを始めたアニキは表彰台にまで上るようになり、この夏からの下半期はずっと一緒にFunkを聞いてきた。

ちょうど今年のCane's重大ニュースを考えてみたりしていたので、書き出してみようかな。(順不同)

①ロニー・レインの誕生日4/1の金曜日に、彼のレコードを聞く会をしたのをきっかけに、自然発生的に始まったのが金曜の夜のカウンターDJ。これがカウンター埋まる程度に小さくも盛り上がったのが面白かった。いつもレコードを回してくれているなじみの皆さんの、普段のDJイベントなどでは出しきれていないレコード・プレイのアイデアが、まだまだたくさんあるということを気づかせてくれた。人と一緒にレコードを聞く、という音楽の楽しみ方は無限です。

今年18回のFree Fridayの記録を書き出してみよう。こういうことが自然に始まって続くということに、店主である自分の意図を超えた面白さが、15年経っても生まれるこの場所を維持しているということに、私は喜びを感じます。

4/1 #0 ロニー・レーン70歳
5/6 #1 ドロ金①
5/27 #2 潤金① LP金
6/3 #3 バースデー キラ金①
6/24 #4 潤金② チャッ金
7/1 #5 ドロ金②
7/22 #6 潤金③ 温故知金
8/19 #7 タマ金①
8/26 #8 キラ金②
9/2 #9 ドロ金③ おじいサンバ
9/9 #10 関根金①
9/23 #11 潤金④ フィラ金
9/30 #12 ギラ金①
10/7 #13 ドロ金④ ラリ金
10/8 スピンオフ ビートルズ土曜日
10/22 スピンオフ キラ金DX
10/28 #14 関根金②
11/4 #15 タマ金②
11/18 #16 Gen金①
11/25 #17 潤金⑤ Do the Funky Chi金
12/23 #18 キラ金③

今年の参戦者は、マサオさん4回、潤くん5回、マキちゃん3回、関根さんとkzmxさんが各2回、テツさんGenさん各1回、となっております。年明け一発目は1/6(金)、ダメ男a.k.a.阿仁敬堂さんがいよいよ登場します。来年も皆さんの参戦ご参加お待ちしてます!

そして今週金曜日は年内最後のFree Fridayシリーズ、マキちゃんの「キラキラ金曜日」です。「今回は80年代少なめで、寒くなるとmakizooが個人的に聴きたくなる、キラキラ&思い出ある曲の数々をカウンターよりお届け致します‼︎当日は先着10名様に素敵なプレゼントを用意しております〜(本当です‼︎)」とのことです。

②バンドの練習セッションを(半分オープンにして)4月から毎月続けられたこと。7月だけできなかったり、毎回全員揃ったわけではないけど、みんなの気持ちが緩やかに持続して、月に一回の楽しみになったこと。下手なりに楽器をプレイして、自分たちなりに楽しめる時間とやり方を見つけられたことは、とても大きかった。

来年2/26(日)の、Cane's16周年+田火田14周年、合わせて30周年記念「Cane'sバンドvs田火田バンド」で、その成果が出せるかどうか分かりませんが、リラックスして楽しくやれればそれでいい。

③7月の「Voices Inside」で80’sソウル特集をやったことをきっかけに、80’sファンクに物足りなさを感じたFunkアニキと一緒になって、一からFunkを検証&研究しましょうという話になった。そんな夏からのFunk研究が今年下半期の小さくとも太い流れになった。それは音楽的なだけでなく、精神的な再確認をもたらしたと思う。自分やアニキが若い時に好きだったFunkyミュージックを、この歳になってこの耳で聞くことによってようやく分かることがあり、なんとなく感じていたことがやっぱりそうだったんだって気づくことができた。

これは来年2017年が67年の”Cold Sweat”から50周年に当たることとも関連して、来年はもっとFunkの年になるだろうという予感につながると思う。焦らずゆっくり、Funk研究を続けていきたい。

④昨年秋に思い切って購入した8チャンネルMTR(マルチ・トラック・レコーダー)で、今年はいろいろ遊べた。ライブやレコード・イベントを可能な限り録ってきた。8GBのSDカードを15枚使った。どんな面白さになるかは分からなかったけど、レコード・イベントを再放送して当日来られなかった人に聞かせたり、マルチ・トラックで録ったライブ録音を同じ会場で聞かせる、というおそらく滅多にない試みにもなったし、中にはその音源を自分でミックスするという楽しみを見つけてくれた出演アーチストもいた。それらがお金になるかといえばなってないのだが、面白がっていれば来年も面白くなるかもしれない。なかなかまとめてやる時間がないけれども、何かしら形にしなければならないなと思う。

⑤まえかわさんが連れてきてくれた沢田穣治さんとカツヲスペシャルの、6月と10月の2回のライブは、間違いなく今年のハイライトだった。MTRの録音もとても良く録れていて、CDにして売っていいという許可ももらった。(形にしてないけど。)そして、ブラジリアン・変態プログレ・フュージョンという勝手なカテゴライズの中から、「変態プログレ・フュージョン」という流れが来年に向けてつながってくる予兆があります。フランク・ザッパをはじめとする、来年の光の当て方にご注目ください。

⑥これまで9時からだった「Voices Inside」を、3月の8周年を機に7時スタートに早めたことで、ロス・ロイヤル・フレイムスや文屋さんバンド、ザディコ・キックスのライブをやることができた。レコード・イベントにライブをコラボできるという手法が来年にもつながると思う。Voicesは6月には100回の大台を達成。毎月一度も欠かさずに続けてきてくれたことが、お店の存続の大きな支えになってきたのだと、今になって気づきます。

⑦3月のカオリーニョ藤原2デイズには、大儀見元さん、中島徹さん、高橋ゲタ夫さん、Chakaさんという当店にはあり得ないようなスゴいメンバーが来てくれた。こちらからは一度もオファーしていないにも関わらず、何度も何度もすごいメンバーを連れて来てくれるカオリーニョさん。大阪下町の大御所。西成のスター。

カオリーニョさんは8月には「浪花クレオール&アンドウケンジロウ」でも来てくれて、12月には「女勝りバンド」も予定していたが、まさかの急病でキャンセルになってしまった。すでに退院してライブ活動を再開しているらしいが、お身体を大切にしてほしい。そしてホントにお元気なうちに、カオリーニョの凄さの全てを多くの人に分からしめてほしい。

⑧11月のロケデリ閉店を、私は9月に本人から聞いていた。愛すべき店がなくなるという現実を、私は我が事のように感じてしまって、とても辛かった。そんなことねえよ、と本人は言っていたけど、なくなってしまってから気づくことがあるということが、あるに決まっているからこそ辛い今年の事件だった。

⑨夏から秋にかけて、高校野球、オリンピック、そしてカープとスポーツ観戦が熱かった。今年はカープ嬢と一緒に多くの時間を過ごしたのもいい思い出だ。できることなら、あの人も一緒にスポーツ観戦したかった。

⑩そしてなによりも、あの人が亡くなったこと。6/1が命日となった。そのたかだか2、3日前に店に来てくれたのが最後だった。その喪失感は拭い難く、半年経ってその不在にようやく慣れてきたというところ。母が介護に苦闘した祖母が亡くなったり、今年も多くの訃報があった。ルディ・ヴァン・ゲルダー、フィデル・カストロ、そして平尾誠二。ミュージシャン以外の死がことのほか響いた。音楽を形に残すことのできた人は、それほど悲しくはない。

以上、Cane's2016年の十大ニュースでした。先のFunkアニキとは特に②と③の、バンドとFunk研究で多くの時間を共にした。「こういう変なFunkをかけてくれる変な店が無くなっちゃ困るから、続けてください。」ってこの日も変な褒め方で言ってくれた。儲からなくても続けていくことができる、というのもある種のビジネス理論かもしれない。いろんなことが続いたり止まってしまったり、それでも今年は来年に続いてゆくようなことがたくさんあった。不在が続いてゆくことも含めて。だから今年はやはりいい年だったと思う。良いことも悪いことも続いてゆくし続けてゆく。

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今年もクリスマスの手作りリースを母が持ってきてくれた。ちょうど職場のためのクリスマスの飾り付けを買って大きなレジ袋に入れて持ってきていたアニキがそれを見上げて「Funkを感じますね。」と言った。生の枝葉の香りの生気が漂っている。この生気のFunkが、唐辛子の赤が、邪気を祓い良きものを迎え入れる聖なる飾り付けとなる。そういうものを毎年作ってくれる母もまたずっと前からFunkだったのだし、母の手料理もまた自分にとってのソウル・フードだったのだと思う。

そんな身近なものにFunkを再認識し、それらのひとつひとつが何かを前に進めようとしていたのだと気づけば、この2016年も来年につながっていくだろうと感じることができる。ところがFunkは限界以上に体力を奪ってしまうもの。JBは一度うずくまってからマント(ケープ)をかけられて復活する。倒れては復活し、力尽きて寝てしまっては凍えて目が覚め、明るい時間に家に帰る。それもまたFunkではある。ではあるけどなっちゃんに「お父さん機嫌が悪いの?笑顔じゃないとみんなが楽しくないよ」と諭される。ごもっともです。

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入り口に飾ってある別の形のも母の手作りリースです。


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by barcanes | 2016-12-22 05:49 | 日記 | Trackback | Comments(0)

メキシコ土産とクリスマス・アルバム

12/20(火)

週末3連のイベントを3連のリズムでなんとか乗り切りまして、ホッと一息ついております。世の中的にもこの週末は忘年会のピークだったのではないでしょうか。まあ当店にはもはや忘年会という追い風は吹いてきませんが、そんなことはもはやハナから期待していないのであります。

なじみのアニキの店では、週末のある一日の来客以上の数のお客を返してしまったと言っていました。重なる時には重なってしまって、それ以外の時間帯は全くヒマだったりしてしまう。ホントに来たいんだったら予約してほしい。でも予約がなければ入れない、なんてお店にはしたくないのです。その辺分かっていただいて、空いてる時に来ていただきたいですね。その点、当店はいつだって空いております。オープンとクローズの時間も、状況もいつも適当ですけど。

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昨夜はメキシコ帰りの妖精ちゃんがお土産を持って来てくれました。イモムシの入ったメスカルと、付属の辛味あるイモムシの塩。そして酸っぱショッぱい携帯用スパイス。小島よしおみたいな顔の男子がリンゴを片手に微笑んでいます。逆サイドにはフルーツやトウモロコシなどにスパイスを振ったデザイン。

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そのとおり、リンゴをスライスして、このスパイスを付けて食べてみました。これは新感覚。ツマミになります。スイカに塩、の発展形でしょうか。ちょっと古くなったミカンにもかけてみましたが、古くさい味がゴマかされます。メキシコではドライフルーツやオレンジ・スライスなど、なんでもまぶして食べちゃうそうです。

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メキシコ・シティのレコード屋さんで買ってきてくれたレコードのお土産もいただきました。Los Tigres Del Norteというバンドの89年盤。68年レコード・デビューの「ノルテーニョ」という範疇のベテラン・バンドのようです。メキシコの北部、テックス・メックスっぽいアコーディオンとバホ・セクストのいる編成ですが、アメリカ寄りの「テハーノ」と「ノルテーニョ」との違いはよく分かりません。

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メキシコついでにこんなレコードを持っていたことを思い出しました。クリスマス・アルバムです。ティファナ・ブラス系の、アメリカ寄りのインチキ・エスニック音楽といいますでしょうか。ちょうどそろそろクリスマス・アルバムを聞こうかなと思っていたところでした。ジミー・スミス、JB、ベンチャーズ、ヒューイ・スミス、デヴィッド・グリスマン、アーロン・ネヴィルのところでカントリー・ヨーデルに脱線しつつ、レイ・チャールズ、ダイアナ・クラール、そしてロバータ・フラックにマライヤちゃん。一気に全部聞きました。ようやくクリスマス・ムードというか年末感がしてきました。なっちゃんのクリスマス・プレゼント、品切れする前に買っておかなきゃ。

外国旅行の話と音楽旅行とで地図帳を見ながら、次に行きたい外国の話や諸国の南北格差、行ったことのある国と行ったことのない国のことなど、スパイスを舐め舐めメスカルを啜りながら話しました。私は外国旅行など家族で一体いくらかかるのやら、もはや夢のようだから考えもしなくなってしまいましたけど、妹と甥っ子のいるコロラド州デンバーに行ってみたいと思いを新たにしました。若いうちに、行けるうちに行っておくものだと思うと同時に、歳を取ってからでも、無理してでも行かなくちゃいけないでしょうね。

それにしても外国の話はいいものです。知らない世界に身を置く想像力や、行ったことのないところに関する知識などが、全く無化されるといいますか。すっと風が通り抜けていくような。要するに伝えようも伝わりようもないのでしょう。行った者にしか分からない。だからこそ雰囲気みたいなものとして醸し出される。小さい頃から外国に住んだりあちこち旅行したりしていたという彼女の、どこか飄々とした愛らしさは、そのような国際感覚みたいなものかもしれないな、なんて思ったりしました。


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by barcanes | 2016-12-20 16:01 | 日記 | Trackback | Comments(0)