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2016年10月のイベント予定

2016年10月のイベント予定です。

10/1(土) 「藤沢歌謡会#19」
8pm- No Charge
【DJ's】 浅見卓也 a.k.a ダメ男、及川譲二、カズマックス、
【Guest】DoDo, NAKAO, Satoshi
 秋深し 隣は何を 聴く人ぞ
と、いうわけでございまして、やっと秋の入り口が見え隠れする一方、まだ残暑も厳しい日が続きます。とはいえ今年も残すところあと3か月、1/4年となりました。もう年末年始の話をして鬼を爆笑させたりしている方もございましょうが、いずれにしてもちょいと一杯行きたい秋の夜長、是非ともご一緒頂きますようお願い致します。

10/2(日) 「THE SOUL HEAVENS / Sky Dog Deep River Band」
open 18:30 / start 19:00 charge未定
■THE SOUL HEAVENS
DEEP深井(vo,G) ジョージ肥沼(G) ユージン石野(kbd)
中野光明(B) 西山和夫(D) セニョール長谷川(per)
梁ショウエン(guest.VO)
■Sky Dog Deep River Band
高橋潤(vo,g) 深川純(g) 荒木和也(b) 古谷剛(dr)
深川百合(key)
■ゲスト 梅本啓(g)
 店主個人的には、湘南のユージン・レコードこと斉藤さんの楽曲ならびにコーラスワークが楽しみでなりません。

10/7(金) Free Friday 13
 オーノマサオの「ドロ沼金曜日特別編:ラリー・ヤング金曜日(ラリ金)」
【カウンターDJ】オーノマサオ(Voices Inside)
9pm- No Charge
 1940年10月7日生まれ(78年没)のオルガン奏者ラリー・ヤングの誕生日に因んで、ラリヤン聞きまくります!

10/8(土) Free Friday スピンオフ#1
 阿仁敬堂の「ビートルズUKシングル盤、順番に全部聞きます土曜日」
【カウンターDJ】阿仁敬堂(a.k.a. ダメ男)
8pm- No Charge
 ジョン・レノンの誕生日(1940年10月9日)もさることながら、デビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ」がイギリスで発売されたのが1962年10月5日(金)ということにも因みまして、この際UK盤シングルを順番に、しかもオリジナル盤(&ヴィンテージMono針)で一気に聞いてしまおうじゃないかという豪華かつ博覧的なイベントであります。はっきり言って金曜日的な趣向なのですが、あまりにも豪華(総額いくらするのでしょう!)かつ貴重な機会ですので、Free Friday初のスピンオフとしまして、多くの酔狂な皆様にご参加いただけるよう、土曜日の開催と相成りました。ぜひお聞き逃しなきよう。あのね、順番に聞くといろいろ発見があるんだと思いますよ。

10/9(日) Cane's Bandセッション
4pm- No Charge まだ聞かせるに堪えないバンド練習。

10/15(土)
 「Voices Inside vol.104 ; 50's Special!」
7pm- No Charge
【Disc Jockey】二見潤、大野正雄、関根雅晴
【ゲスト】tetchan' (Rockin' Blues 日常)、
HITOSHI(ALL GROWN UP !)
 R&R、R&B、Doo Wop、Rockin' Blues etc…. 50年代のワイルド・サウンドと少しばかりのロマンチックを。

10/21 (金) 「金曜、夜の今西太一」
open 20:00 /start 21:00 charge \2,000
【出演】今西太一(vo, g)
 滋賀から奇跡のおっさん今西太一、金曜日のちょっと遅い時間に登場します!アツ苦しいです。会いに来てね!

10/22(土) Free Friday スピンオフ#2
 「キラ金DX! 80's 特集」
Open 18:00 / Start 19:00 No Charge
【DJ】阿仁敬堂、D♂ka、GEN、George Oikawa、
makizoo & more!
 Free Fridayにて不定期に開催させて頂いておりますmakizooの「キラ金」ですが、今回は仲間を招いて番外編をお届け?(^^)今回は80's特集、そして金曜日ではなく土曜日に開催??(お間違えのないように。)五人五色、多種多様の「キラキラ」をお楽しみください??

10/23(日) 「アイリッシュ・セッション#25」
4pm- No Charge 
 フィドル椎野さん主宰のマンスリー・セッションです。参加チャージなどはございません。生演奏をBGMに、日曜の夕方飲みにもぜひご利用ください!

10/24(月) 「戻りカツヲスペシャル!」
8pm- charge 自由料金制(投げ銭)
【出演】まえかわとも子(うた)、沢田穣治(b,vo)、
馬場孝喜(g)、沼直也(dr)、和田充弘(tb)
【DJ】オーノマサオ(Voices Inside)
  「カツヲスペシャル」は、ショーロクラブの沢田穣治がリーダーとなり結成された"Banda choro eletrico"という大所帯バンドのなかの割と小さいバンドです。
 6月の「初カツヲスペシャル」からCane'sに戻ってきます!超絶ブラジリアン・フュージョンから日本語の歌ものまで、前回のライブ録音はライブ盤に出してもおかしくないような素晴らしい演奏で、店主の秘蔵お楽しみ音源となっております。みなさん必ず見に来てください!

10/28(金) Free Friday 14
 「関根さんのカンコン金#2」
9pm- No Charge
【カウンターDJ】関根雅晴(Voices Inside)
 「Voices Inside」の顧問としてもおなじみの関根さんがご自分の音楽経験を振り返り、60年代から70年代を何回かに分けてトレースしてゆくシリーズ2回目。前回は音楽に目覚めた頃の横浜の街、喫茶店のジュークボックスやTVなどで聞いていた曲を取り上げて、関根さんの6歳から15歳、1960年~69年までを振り返っていただきました。
 さて2回目は70年からどの辺まで?レコードの合間には、地元ヨコハマで遊んでたお若い頃のちょいワルな呟きなども聞けると思います。お聞き逃しなく。

10/29(土) 「MiyuMiyu」
open18:00 start19:00 charge\2000
【出演】Yukiko Morijiri( Vo.Gt)、Misa Takagi( Ba)
Nobuaki Shinohara ( Key )、Kouichi Hida ( Dr )
 だいぶ久しぶりのガールズ・ポップ・デュオMiyuMiyu。嫌われたかと思ってましたー。4人編成バンドでのMiyuMiyuです。ユキちゃんミサちゃんかわいいです。

11/4(金) Free Friday 15 kzmxの
 「たまに聞きたい金曜日(タマ金)#2」
9pm- No Charge
【カウンターDJ】カズマックス(藤沢歌謡会)
 あえてノーコメント。タマ金つぶさないようにね!

11/5(土) 「Golden Wax Orchestra」
Open 19:00 / Start 20:00
Charge:愛の自由料金制(投げ銭)
【出演】Golden Wax Orchestra
ゴールデン近藤(クラリネット)、ビューティフル美田(ギター)
【BGM係】二見潤&大野正雄(Voices Inside)
 戦前のアルバート式クラリネットとリゾネイター・ギターでソウル・ミュージックを演奏するお二人を、呼んでみたいね、なんて話してたら、とうとう来てくれることになりました!

11/11(金) 「バッカスの子守歌」
 矢野絢子&黄啓傑
open19:00/start20:00
予約2500円/当日3000円
【出演】矢野絢子(p,vo)、黄啓傑(tp)
 高知のSSW矢野絢子さん、Cane's初登場です!

11/12(土) 「Are You Satisfied? 2016」
 "Baby Krishna Lovers Band"
open18:30/start19:00
Charge/自由料金制(投げ銭)
■Main ACT■(20:30-)
Baby Krishna Lovers Band
(ベイビークリシュナラバーズバンド)野口新(g,vo.)土持和久(g,vo.)八木宏暁(b,vo.)渡部護弥(ds,vo.)
-guest- 五十嵐晋(sax from Razooli、泡 )
■Opening ACT■
MARTHA DARTHA(マーサダーサ)Martha(vo.)Dan(g.)
■Light Show■
liquidbuipil(リキッドビューピル)
 40代のロックを聞け。94年結成「ベビクリ」久々の藤沢。

11/18(金) Free Friday初参戦!
 ハマのGENさんの「GEN金!」
9pm- No Charge 【カウンターDJ】GEN

その後の予定

11/19(土) 「Voices Inside #105」
 フィラデルフィア特集の予定。

11/20(日) 「アイリッシュ・セッション#26」

11/23(水祝) 「かわECM #11」
 【カウンターDJ】かわい治療院、tsk
 【ソロピアノ&クラシック】tjr

11/25(金) Free Friday 二見潤の「潤金#5」

11/26(土) 「After h'Our Rock #6」

11/27(日) 「よみきかせのみきかせ#17」

12/2(金) 「Brasil Connotation」
 渡辺隆雄(tp)、寺前浩之(bandlin)、中西文彦(g)

12/3(土) 藤沢歌謡会#20

12/10(土) カオリーニョ藤原「女勝りバンド」

12/17(土)  「Voices Inside #106」 J.B. & Funk!

12/18(日) TBA (Hepster Directory)

12/23(金) makizooのクリスマス・イブイブ「キラ金!」

1/6(金) Free Fridayいよいよ登場!
 ダメ男a.k.a.阿仁敬堂の「ヤミ金!」


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by barcanes | 2016-10-31 23:07 | イベント | Trackback | Comments(0)

バンドMiyuMiyu

10/30(日)

昨年3月以来、久しぶりのMiyuMiyu。女性二人にドラムとキーボードの男性二人を加えて4人編成の「バンド」となった。その加入の二人がMiyuMiyuの楽曲を、最近のものも旧いものも全て愛しているのが伝わってきて、私はちょっとだけ妬けた。なので、男性コーラスの音量をちょっとだけ下げてやった。それは嫉妬からくるイヂワルなのだ。MiyuMiyuの楽曲をサポートするだけに留まらない理解者ができたことに、嬉しさと、そしてそもそも無力ながらも手をかける必要のなさを感じた。手放しの喜びとはこのことだろう。

メンバーが決まったことで楽曲のアレンジや演奏もしっかり決まっていて、逆に刃の上のようなヒリヒリ感はなかったけど、安心して聞くことができた。今後はむしろ、バンドとしての音楽上のヒリヒリ感が求められていくことだろう。バンドでのさらなる活躍を期待したい。来月に出るという新譜も楽しみだ。

Cane'sではサポート・メンバーを加えたバンド編成で何度かライブをやってもらったが、前回のライブの時に音響的な限界を感じ、天吊のEVのスピーカーを購入した。MiyuMiyuのためだけに買ったわけではないが、MiyuMiyuのために買ったのは確かだ。一年のエイジングを経て、ようやく活躍の機会が来たわけである。リバーブ命の私としては、ユキちゃんの声に会心のリバーブを乗せられたので自己満足。
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個人的ついでに、前日の過失に続いてこの日も過失。入り時間を勘違いして遅刻してしまった。申し訳なくて仕方なく、一日台無しにしてしまうところだった。終演後もいろいろ飲んでくださったファンの方達と一緒に残ってくれて、またCane'sでやりたいと言ってくれたので救われた。

それでも肌寒い夜、誰もいなくなり片付けが終わって早じまいした。元気が出なかったのはそれだけではなかったかもしれない。崖っぷちのカープ敗戦。テレビをつける勇気もなかった。日本一はまた来年に。それにしても、ジャクソン……。


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by barcanes | 2016-10-31 01:25 | 日記 | Trackback | Comments(0)

ヨコハマKid高校生編

10/29(土)

1969年、ヨコハマ育ちの15歳の少年は既に10年の耳を持つベテランだった。レコードに魅せられた生粋の音楽好きは、音楽の鳴っている場所を求め、歳が二桁に増える頃には喫茶店通いを始めた。目的はもちろんジュークボックス。音楽パトロールの足先は、次第にゴーゴー喫茶へと進んでゆく。前回はその約10年間、ちょうど1960年代をカバーしたところで終わった。その少年は高校へと進学する。その校庭はヨコハマの街からさらに広がってゆく。

小雨降る肌寒い夜、ソウルとロックの洋楽カバーがほとんどのゴールデン・カップスのアルバム”Vol.2"から始まった。前回かけ損ねたレコードを含めて68年に一歩下がってスタート。時はサンフランシスコのサイケ・ロックからウッドストック、安保闘争からワッツ暴動の時代である。ジミヘンが「ニュー・ロック」と紹介されていた頃に、少年はエルモア・ジェイムズのシングル盤を買うのである。既にストーンズやカップスなど、ロック・バンドが演奏していた黒人音楽に惹かれていた少年は、ロックよりもサザン・ソウルやブルーズに傾倒してゆくのである。

こうなってくると、「黒いジャガーのテーマ(Shaft)」などのステキな邦題のついた国内盤のシングル盤だけというわけにいかず、LPを買うようになる。なので今回は全て当時に入手したものだけではなく、LPで聞いていた曲を後からシングルで買い直した、というレコードも出てくる。それでもやはり、当時の国内盤シングルの魅力的なジャケにはレコード兄貴たちも垂涎の様子。

1ドル360円から切り下げになる頃(71年308円に)、輸入盤屋がヨコハマにできる。国内盤よりいち早く聞けるが、それでもまだ高い時代である。中古屋に輸入盤が出回ることもあまりなかったそうだ。黒人アーティストも毎年のように来日する。アイク&ティナ・ターナー、テンプス、フォー・トップス、そしてJB。高校生になった少年は、日雇いのバイトの帰りにはその稼ぎをレコ屋に落とし、週末は朝から湘南にサーフィン、そのまま夜は新宿に出て踊って朝帰り。レコードはもはや黒一色。ニューソウルとファンキー・ブルーズの72年頃、WARの”Cisco Kid”で第2回は時間となった。少年はまだ10代のまま。

ここで残念なお知らせ。今回のプレイリストは書記担当のJ君が打ち込んでくれていたのだが、私が旧機のポメラの保存をし損ねてしまい、全部消えてしまった。ゴメンJ君!しかし3時間半の約60曲、カウンターを埋めた皆さんの胸と耳にはしっかりと刻まれたと思う。ある少年がリアルタイムの音楽を追い求めていた時代が確かに存在していたことを。そしてその時代に数多ある音楽の中で、ある少年が踏み回っていたその足跡が一本の糸となってそれらの音楽をつないだ、その耳の延長線上に我々がいるということを。

濃密なアラウンド1970年、今回は4年ぐらいしか進まなかったので、また次回もお願いしたいと思います。濃厚な70年代半ばということになりますでしょうか。いやーでも、せっかく打ってくれたプレイリスト消しちゃったのはマズかったなあ。重ねてスミマセン。

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以上、dame3000氏のインスタから無断借用。

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by barcanes | 2016-10-31 00:08 | 日記 | Trackback | Comments(0)

お父さんにやさしく

10/27(木)

日シリ第4戦。早出して野球を見に行くというお父さんに軽く文句は言いつつも、家族は嫌な顔せず送り出してくれた。せっかくなのでプロジェクターを出して見た。プレイボールの1球目から最後まで、野球をじっくり見るということはなかなかできないから、いい機会だった。缶ビールと駄菓子とタバコでね。前夜の大谷くんのサヨナラ安打のせいか普段の内角攻めを封じて、外角中心に攻めるカープ・バッテリーの配球にあやかや言いつつ、最後の一球を空振りしたところでちょうど来客あり、試合終了。2勝2敗のタイ。

深夜にはなんとなく落ち着かない気分になって、先日の「戻りカツヲ」前半をラフミックス。まえかわさんの歌う静か目の曲が心に沁みて、あっという間に朝5時でした。それでは宮沢賢治の「星めぐりの歌」と、「お父さんにやさしくしてあげて」という歌詞が泣ける谷川俊太郎の「さようなら」のメドレーを、リバーブ深めで、作者演奏者無許可でお送りいたします。(数日で消えます。)

http://fast-uploader.com/file/7033063396498/

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夕方に家族3人で新林公園の山を久しぶりに、サッとひと回り。なっちゃん余裕でした。


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by barcanes | 2016-10-28 16:07 | 日記 | Trackback | Comments(0)

い、痛い

10/26(水)

日本シリーズ第3戦。先発の黒田、足がつって途中降板。1点差ゲームの息詰まる攻防。緊張感が画面から伝わってくる。「やだやだ。あんな場面でよく投げれるねえ。」なんて言いながら客人が、結石で短期入院した痛々しい治療の話をしてくれる。手術台の股が開き…尿管にストローよりも太い管を入れ…管の入ったまま眠れず…翌朝来た看護師さんは若い子で…血尿がしばらく止まらなくて…。

何度目かの結石で、結石のできやすい体質なのだろう。予防法は結石のできやすいシュウ酸を含む食べ物を控えること。調べてみるとホウレン草のほか、緑茶、タケノコ、モロヘイヤ、さつまいも、レタス、ブロッコリー、チンゲンサイ、セロリ、大根、ナス、トマト、枝豆、未熟なバナナ、ピーナッツ、チョコレート、レモンの皮、コーヒー、紅茶、ココア、ビール…と出てくる。(え、ビールも!)彼は毎日飲んでたコーヒーをやめ、カフェインも良くないとなって仕方なくルイボスティーを飲んでるそうだ。脂肪も良くないとなれば大好きなラーメンもダメ。好きなものも飲み食いできなくなる、そんな年頃の彼は同級生である。お酒は、まだ飲めるね。

6月に急逝して早いものでもうすぐ半年の、大常連Tさんを偲ぶ会をやろうということになりました。発起人は当店年配組のSさんと銅メダルの父Tさんです。大々的なものではなくて、まあ久しぶりにCane'sで飲みましょうという感じです。12/9(金)です。近しい人にはメールします。もう連絡の届かない方も、よかったら来てください。
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写真はお通夜の後のときの黒板。あの後もいろいろあって、痛い思い出になってしまったなあ。

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by barcanes | 2016-10-28 15:50 | 日記 | Trackback | Comments(0)

サウダーヂおじさんと脂の乗った戻りカツヲ

10/25(火)

「明日から仕事の人がいますけど」とメンバー紹介するってことは、これは仕事ではない?そう、ライブは仕事じゃない。遊び、とまでは言わなくともライブで食えるわけじゃない。「本業はプロデュース業ですから」とサウダーヂおじさん→サワダージョオジさん→サワダ・ジョージさんが言う。ライブは、試行で実験で修行で一発勝負で、つまりそれは真剣な遊び。集客だの印象だの、この場に及んで気にしているどうでもいい自分なんて、捨ててしまえばいいのだ。

一番にセッティングを終えたサウダーヂおじさんは、その時の気分を音にしたくてしょうがないというようにずっとベースを弾いている。そしてリハから新曲の譜面が回り、いかにも難解そうな変拍子の変態フュージョンに対する取り組みが始まる。マエストロのサディスティックな投げかけに、必死の眼差しで譜面を追いかけていく3人の楽器奏者は、その問いに応えることにマゾヒスティックな歓びを見出している。ように見えるが、それもいつものことなのだろう、その歓びは平然としている。

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前回、6月の「初カツヲスペシャル」も十分にスゴくて、マルチトラックで録音しておいたライブ音源を、そのままライブ盤にしてもいいぐらいだと思っていた。1回目がスゴいと2回目はコケたりすることはよくあるが、そんな心配をする間もなく、数ヶ月を経た「戻りカツヲスペシャル」はさらにスゴかった。ライブの素晴らしさについては、言葉にできないということで勘弁していただこう。

二言で言うならば、超絶変態ブラジリアン・フュージョン&まえかわさんのスキャットもステキです+昭和歌謡フォーク&やっぱり我らの歌姫まえかわさんの声。そして谷川俊太郎の「さようなら」でひと泣き。個人的には深めのリバーブがまえかわさんの歌にばっちりハマったのが会心のデキ。今回の録音もCDにして売っていいということなので、なんとか作業しなければならない。

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終演後、前回はあまり喋れなかったマエストロのお話を垣間聞きすることができた。おまいら感動しやす過ぎやねん、僕は音楽のグルメになってしまったから、なかなか感動できなくなってしまった。(レコードに行ってしまうのは終わってるな。あれは架空だから。)和太鼓のような、単純なことに魂込めてるようなものについ感動していまう。グルメでいうならB級グルメ、ソウルフードやな。(我々はソウルフードを目指すしかないですね。)何千円もするようなコンサートは大概カスやで。カスには「カス」って言わなきゃあかん。そのかわり、良いと思うものには良いってスゴく言うで。そんな話を聞きながら、カスかどうか、私はつい聞いてみたくなってしまった。端に座ってるアイツ、ポップスとかやってるんですけどいいソロピアノ弾くんです。次回の前座かなんかでやってもいいですか?「じゃあピアノ・バトルでもやるかい。」ラウンジ・ピアノのライブもやっているというマエストロの話を聞いているうちに、電車の時間が来てその場はお開きとなった。

少しして、やっぱり車で送ってもらうということになって戻って来たのはマエストロとピアノ弾き。じゃあラウンジっぽい感じでちょっと弾いてみてよ。よしきた、とレコードを止めてピアノのフタを開ける。心の準備ができたいたかのように、静かに、音数の少ない、そしてとどまることないピアノを弾き続けるピアノ弾き。iPadをいぢくっていたマエストロは、いつしかその画面を消していた。今日DJをやってくれていたマサオさんと私は、その光景を緊迫して見守っている。ドアの向こうで歌姫が遠慮している。「ピアニストって言ったらダダダーって弾くかと思ったら。僕のピアノと似ているね。」マエストロは、そう言ってピアノに向かう。静かなタッチの、素人目にはサティ的な、不思議な調性のピアノで応える。それは会話のようだった。そんな「ピアノ・バトル」が終わり、店に残された私とマサオさん。今日、よかったよね。

そしてこの日かけきれなかった変態フュージョン系のレコードと、この日の録音を最初から最後まで聞き直しながら、カシャーサをチビチビと飲み交わした。ライブではしっかりとは聞こえてきづらいベース・ラインが、一切のブレもなく弾かれていることに気づくのであった。

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沢田穣治さん(b)の新曲に挑む馬場孝喜(g)、沼直也(dr)、和田充弘(tro)の3氏と、それを見守るまえかわとも子さん(うた)


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by barcanes | 2016-10-26 03:16 | 日記 | Trackback | Comments(0)

平尾

10/24(月)

夕方から「アイリッシュ・セッション」25回目。6時半から日本シリーズ第2戦を見ようかと思ってTVをつけたら平尾と松尾の対談で、新日鉄釜石が日本選手権7連覇を果たした同志社との対決をやっていた。85年1月か。自分は小学校5年生。この試合をテレビの前で見ていた気がする。

木曜日に平尾の訃報があった。なぜか分からないけどその2日前ぐらいに、ドラマ「スクールウォーズ」が夢に出てきて、つい検索してしまった。ウィキペディアによれば、ドラマの本放送は84年10月から翌4月まで。ドリフの後の土曜9時。この時間は小学生にはまだ見せてもらえない時間だった。最終回の2日後に再放送が始まったというから、おそらく私は6年生の夕方に見ていたのだと思う。スクールウォーズごっこが流行って、友だちと公園でラグビーの真似事をしていたら、知らないおじさんに「股の間から腕突っ込むんだ」とか言ってスクラムを組まされたことがある。

中学に入っても秋冬になると毎年のように再放送が始まった気がする。ラグビーは男のスポーツとして、当時はサッカーよりも人気があった。私も中学にラグビー部があったら入っていたと思う。だから平尾や松尾は、プロ野球選手と同じく、呼び付けで呼びたくなる選手だった。

ドラマは伏見工業のリアル・ストーリーを基にしたものだということは当時は知らなかったが(ドラマのオープニングには、高校選手権の実際の映像が使われた)、その中で「平山誠」という役名で出てくるエリート選手のモデルが平尾誠二である。そのドラマがやっている最中にまだ大学生で、同志社を大学3連覇に導き、そしてそれまでのスター選手だった松尾に引導を渡す、なんてことが行われていたのである。平尾はその後ももちろん華々しく活躍した。が、その頃既に凄かったのだ。大学生で既にドラマ化されて、その後の続きをノンフィクションで見せ続けていたわけだから。(まあ大八木もね。)

平尾の死因はどこにも書いてないけど癌らしい。伏見工業の総監督の山口さん(泣き虫先生のモデル)が亡くなるまでは終わらないと思っていたが、その前に途中で打ち切りになってしまったドラマのように、なんだか寂しさの歯切れの悪さが残る訃報だった。

野球は、途中まではアイリッシュ・セッションをBGMに字幕解説で見て、結局第1戦と同じスコアでカープ連勝。解説はカープ→日ハムと渡った金村、それからやっぱり達川が面白い。カープ嬢も週末ご満悦。

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前夜の80’s特集の最後に聞いて、ターンテーブルに乗せたままになっていた、Durutti Column 83年の”Another Setting”は、「アイリッシュ・セッション」主宰の椎野さんから以前にいただいたもの。若い頃に買い集めたレコードを段ボール2箱ぐらいいただいたんです。その中でもこれは特に気に入った一枚です。久しぶりに聞きたいね、とセッション開始前の日曜の夕方にぴったりの気だるさ。ポスト・パンク的なここから、アイリッシュへとつながってゆく主宰の、その道筋が分かるような気がしています。


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by barcanes | 2016-10-26 02:56 | 日記 | Trackback | Comments(0)

亀男とリチ男のFunk研究

10/19(水)

この日のFunkアニキ改め「亀男アニキ」によるFUNK講座は、Commodores75年の3rdアルバム”Movin’ On”から。アラバマ出身で、MOTOWNには珍しい自給自足FUNKバンド、コモドアーズは、このアルバム収録の”Sweet Love”からライオネル・リッチーのバラード路線が始まり、80年にソロ・デビューする布石となっております。多くのFunkバンドがディスコ化し、ボーカルは独立していきます。西海岸移転後のMOTOWNですから、JACKSON5と同じ流れ。そしてやはりスライやWARなどの西海岸FUNKのいいとこ取りを感じさせます。ギターのカキコキしたカッティングが前面に主張しています。
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そして、大所帯ファンク(12人編成?)からどんどん人数が減ってゆくリストラFunkとして知られるカメオあるいはキャミオ。1982年”Alligator Woman”は、いきなり半数ぐらいリストラして5人になります。Chocolate City レーベル(パーラメントと同じCasablanca傘下)最終作。ホーン・セクションを捨て、リズム隊も半分捨て、レーベルもなくなり、いろんな意味で革新の時代だったのでしょう。ラリー・ブラックモンの仕切り度は上がっていき、80’s Funkは少人数化し、Funk初期のブラック・ロックへと回帰すると言えなくもない。FUNKバイブルのアルバム評には「評判以上。ニュー・ウェイヴ・ファンクの一撃。」とFunk必聴度満点の五つ星が付けられております。
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アルバム収録曲は特にB面で一曲毎に個性がバラバラ、多様化していきます。なんでもやりたいことやっちゃってるうちに、全方位的で多重人格的に、もはやFunkはミクスチャー音楽と同義になってゆく。雑多にごちゃ混ぜしてから次元を落としてスカスカにしてゆくような洗練を感じます。もちろん下品さとおふざけは常に忘れません。

その全方位的な傾向は84年”She’s Strange”でさらに進み、メンバーもさらに減って4人に。自由と継続のためにはバンドはスリムになってゆくしかないのかもしれません。ほとんどQueen、あるいはプログレ、UK的なエンタメ感を取り込んでおります。これには理屈を超え、音楽好きの皆さんの言葉を押し黙らせるようにして、表裏一枚を通して楽しませてくれちゃいました。最後はレゲエにまでなっちゃってます。こちらの評価は一言「まとまりなし。」
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Stax時代のBAR-KAYS、”Gotta Groove”(70年)、”Black Rock”(71年)の2-in-1CDはずばり、サザン・ソウルからスライへの回答。StaxやAtlanticの重く、あるいは速いビートからスライのFunkが生まれたのなら、俺たちの方が先だもんね的な後出し感は、さすが伝統の「不死身の」バーケイズ。”Yesterday”や”Hey Jude”のフレーズにファンクを見出すビートルズ・カバーも興味深いです。

最後はコモドアーズに戻って、74年の1st”Machine Gun”。メジャーなFunkバンドとしてはやや遅いデビューにして、この時点での強烈Funkいいとこ取りの最強盤と言ってもよいではないでしょうか。ライオネル・リチ男(©︎石橋貴明)さんにはやはり卓越したポップ・センスがあったとしか言いようがありません。密かに半音階進行のコードワークが工夫されていたりして、その気持ち悪さが気持ち良い。そんないいとこ取りできちゃうような器用さが、Funkからの転向を早めたのかもしれない。「単に流行りの仕掛けとしてファンクをやっていただけ(中略)黒人革命から生まれた音楽とは縁が薄かったようだ。」とFunk本の著者(リッキー・ヴィンセント)は突き放しております。
亀男アニキとのFunk研究は毎度面白い。来年あたりにはその成果が発表できるのではないでしょうか。


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by barcanes | 2016-10-20 03:04 | 日記 | Trackback | Comments(0)

意見交換

10/18(火)

夏のある日に遠方から、何年かぶりに顔を見せに来てくれた客人があったが酔い潰れちゃって、代金を一緒に飲んでたアニキが払ってくれたことがあった。立て替えてくれたことにして、いつか返しに来なさいと言っておいた。また藤沢に引っ越してくることになったと、飲みに来てくれてお金を預けてくれた。そういうことは、やはり嬉しいことだ。後でまた来るね、と出て行った。

さて木曜にはドラフト会議があり、週末からは日本シリーズだ。カープ嬢とドラフト注目選手のチェック&日シリの選手起用について意見を交わす。カープには圧倒的に左腕投手が足らず、というかほとんど皆無で、当然サウスポーの有望選手を狙ってくるだろう。野手でも左の大砲が欲しいところ。野球はどうしたって左利きが希少だから、プロになるには有利ということになるだろう。

深夜早めに店じまいした後で、来ないかな、と思っていた先ほどの客人が連れを伴って戻って来た。連れの方は前回日本一(3年前)以来のカープ・ファンとのことで、日シリでのサードとレフトの選手起用を尋ねると、私とは真逆の意見だった。まあ私はニワカですから。しかしカープ嬢に鍛えられて、ついに控え選手まで頭に入って来てしまうようになってしまいました。

それにしても赤ヘル時代には不動の、衣笠と山本浩二のポジションが今は流動的なカープ。こないだテレビに達川が出ていて、間違いなく赤ヘル時代より今の方が強い、あの時はキャッチャーがマズかったですから、と自虐を飛ばしていた。さてどうなりますか。初戦は土曜日のナイター、ジョンソンと大谷君の両エースの投げ合い、重要な試合になるでしょう。その日は「キラ金DX」の片隅で、静かに、あくまで静かに野球を見ている客人もあるかと思いますが、どうかお気になさらぬよう。

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CarpとCane’sもちょっと似ている。

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by barcanes | 2016-10-20 02:53 | 日記 | Trackback | Comments(0)

消えてゆくもの

10/17(月)

どんな街にも飲み人たちの世界がある。日が暮れればどんな人でも飯を食う。その前に一杯、あるいは夕餉とともに一杯、腹を満たしてからの一杯。あるいは遊興とともに。私も飲み人の世界で若手だった時代があった。私の世界は主に、お金がもったいないからツマミの要らない深夜帯だった。27でこの店を始めた時は飲食店主で最若手だったと思う。

下戸のくせして単純に、酒場で酒を飲むということに憧れていた。夜の街の、酒場で起きている出来事に興味を持った。それはトム・ウェイツのような歌の世界だけではなく、もしかしたらサントリーとかバドワイザーとかジャックダニエルとかが広告した、イメージ媒体の作り出したファンタジーによるものだったかもしれない。そこで流れている音楽、飲んだことのないお酒。そして特に美人でもないはずだけど魅力的に見えてしまう(当時は30歳前後だったはずの)お姉さん。みんな酔っ払っていて、思っていることをそのまま、良し悪し関係なく投げつけてくる。それまで昼間の世界に育ってきて、人間関係に不器用を感じていた自分には、それがとても心地よく感じたのだった。

若い人が酒を飲まなくなった、と言われるようになって、それはどうもこの店のことだけではないらしい。若い人は若い人の店に行って、お客さんと共に歳をとってゆく我々の世代の店に来ないだけだと思っていたのだけど。35の客人が、自分より若手がいないと嘆く。確かに酒を飲んでも、体調は良くない、金は貯まらない、時間のムダとくれば三拍子揃って、さらに異性との(期待するような)出会いも求めなければ誰も投資しなくなるのだろう。夜の街にファンタジーが足りない、というより既にもうないのかもしれない。タバコ臭さが嫌がられて減ってゆくように、タバコの煙はファンタジーだったのだ。私が店でタバコをふかし続けているのは、たぶんそういうことだと思う。まだまだもう少し、ふかし続けようと思う。

それでも飲み屋には飲み人同士の、飲み仲間という世界があり、地元やら学友やら職場のつながりとは違う、あるいはそれを基にした、つまりシガラミ抜きの、あってもそれは夜だけの、言ってしまえば純粋な出会いがある。私はそんなピュアリズムを愛している。シガラミの持つ良し悪しの、悪い部分を丁寧に気にすることで、もしかしたら葬式には呼ばれないかもしれないこと以外は親戚のような関係を結ぶことができる。お互いに、ホントは互いのことを全然知らないのかもしれない。いや、たぶん分かっていないのだろう。でも兄弟家族だって、ホントに分かっているのだろうか。僕らはたぶん、アメリカ人以上にアメリカ音楽を知っているかもしれないのだ。

数少ないこのブログの読者は気づいているだろうが、私はこの拙文を書きながら、今さらながらこの店の存在意義を探している。15年やって未だに分かっていないのだ。分からないまま、カッコよく言って保留にしたまま、やってきてしまった。いつ終わってしまうか分からないままに、未来はunwritten(by ジョー・ストラマー)にしてきたのである。

飲み人がいなくなること、飲み屋がなくなること。直接は関係ないけど、それでも残るものは残るだろう。若い人が来ないってことは、僕ら飲み屋はそのうち不要となるということだろう。それでもなおさら、私は存在意義を考える。アホですからね、商売じゃないんですよ。意義があれば続けられます。でも殊さら意義を強調するようになるということは、実態が終わってるということでもあります。何にも考えないでやり続けられるのがホントは一番なのだろう。

ところが自分より先に、なくなってしまう店がある。同業付き合いの少ない私にとって、仲間と思える数少ない同志で、偶然にも同い年で、一緒にいろんなイベントもやってきた。お客さんも少なからず共通している。彼には少し前に、11/3で終わりだからとこっそり告げられた。「そっか」としか答えられなかった。僕ら個人店はいつかお店が終わる日が来ることを、どこかで覚悟している。それが来ただけのことだ。分からないままの未来がとうとうやって来ただけのことだ。結婚したり子供ができたりするのも同じこと。ただ違うのは、あったはずの場所に、あるべきものが、そこにないという逃れられない現実を、見ることになる、という試練。自分はもしこの店がなくなったら、できたらこの通りには足を踏み入れたくない。長年の常連客が突然いなくなって、足が遠のいた人がいるのもよく分かる。

だから臆病者の僕は、その日その場にいたくない。できたら避けたい。いや行くけど、ひっそり帰りたい。自分も消え去る時はひっそりと消えていきたい。どんな街にも飲み人たちの世界があり、それはひとつひとつのお店が繋いだ人の繋がりの、その延長なのだし、その広がりだったのだ。店がなくなればその支点がひとつ消える。それだけのことだ。しかし、そのひとつがなくなることでこの世界は崩れていくだろう。僕らはそれを食い止めてきたのだから。でも僕はそれを繫ぎとめる自信も覚悟もない。知ったこっちゃない。僕だっていつか消えて行くんだ。先に消えやがって。バカヤロー。仕方ないけど、やだね。

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2012年11月にはCane'sで「北のシニガミ祭り」をやったよね。

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by barcanes | 2016-10-20 02:35 | 日記 | Trackback | Comments(0)