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夫婦別姓とその中間


夫婦別姓についての最高裁判決のあった夜、そんな話題が何度かカウンターに上る。結婚して妻に自分の姓を名乗らせている男には何も分からないと言われ、子供ができてから結婚した自分には子供の問題なのかなとも思われ、ナンバー制が進むのなら手続き上むしろ姓名など自由でよいのではないかとも思える。芸名でもなんでも、好きな名前を名乗ったらええんとちゃうかな。どうせ我々は数値で管理されるしかないのだ。

国や行政に文句を言いながら、それでいて何かの見返りを得ようとすることこそが戦後レジーム的保守主義ってやつで、つまり反対派も保守派と一体であると。なんかしらの決まりを受け入れるしかないのだ。真に反抗するのなら、期待しない反対派でなければならない。一方で期待する人がいなければ社会は成り立たない。社会のルールを守っているフリをしつつ、自由に生きてる気分になってるぐらいが私なんかにはちょうどよい。

極論で言えば国際経済は破産を認められないのだから、借金何十兆円という某社長のように、中途半端じゃないぐらい借金しちぇばいいのだ。借金してでも得てしまった経験にはかなわない。そのような経験の総体が我々の戦後の国民生活とも言えるのだろう。壮大なマジメさの上に大きなハッタリがあり、ハッタリをかましていかなければマジメな人たちを騙しつつも養えない。その中間に嘘もつけずマジメでもないような人たちが、やはり少なからずいた方がいいでしょうねえ。


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by barcanes | 2015-12-17 06:46 | 日記 | Trackback | Comments(0)

過去や現在や


昨夜はなんとなくSOSバンド、トーキング・ヘッヅなど80's。JAPANとロキシー・ミュージックはプロデューサーが同じ人(John Punter)なんですねー。

ヒマなので昨日図書館で借りてきた「動乱の東国史1 平将門と東国武士団」を読む。最近、鎌倉期以前の恒武平氏に興味を持っておりまして、中心は将門の叔父にあたる村岡五郎平良文さんという人なんですが、この人が怪しくてですね。関東平氏の祖とされているんですが、どうも平氏直系じゃなくて地方豪族なんじゃないかと、そういうの「仮冒」というらしいんですが、後生になって家系図に組み込んじゃったような人らしいんです。

村岡城趾とか、面掛行列で有名な鎌倉の御霊神社の祖である宮前の御霊神社を作った人とされていまして、片瀬の諏訪神社の由来なんかにも似たような名前が出てきたり、そういえば片瀬の諏訪神社も相当古いらしくてですね、いわゆる長野のエリア以外の分霊した諏訪神社としては最古(723年創建)だと自称してるんです。これはちゃんと調べなきゃいけないんですけど、この辺の文献には全然出てきません。

しかも今の場所じゃないところにあった。その頃はまだ海がかなり奥まで入っておりまして、海かあるいは蛇行した境川の名残の湖のようなものを諏訪湖に見立てて、下社と上社を作ったんじゃないかな、と。そして長野から山梨、相模の国へと、縄文系の文化の流れの痕跡がありますし、片瀬山から江ノ島には縄文遺跡も出てますからね、

話は跳んでしまいましたが、平安期の東国史は2000年以降にも研究が進んでいるらしく、僕らが子供の頃に習ったような歴史のイメージからすると、だいぶ違う感じがします。霞ヶ浦が埋め立てられる以前はかなり広くて、東京湾なんて目じゃなかったんですね。江戸も横浜もまだ何もありませんよ。東国の中心は東海道と中山道から仙台へとつなぐ征夷のラインとして、常総あたりの水運からの茨城がヤバそうですね。

そして東海道は、鵠沼から鎌倉を抜けて三浦から房総へ渡るのがメインルートなんですねー。大庭と鵠沼の関係を考えると、伊勢神宮の当時の主要な直轄領として海産物を直納してたのが鵠沼らしいんですね。しかもアワビの生産100%という文献がある。熨斗という慣習の元となったアワビがすべて鵠沼産だった時代があるというんですから、これは鵠沼の歴史も考え直さなくちゃいけないですねー。
まあこの辺の話はちゃんと調べてないですからね。ファンタジーとして聞いといてくださいね。こういう郷土史がらみの歴史は面白いんですが、こういうのにハマるときの自分はあんまり良くない時だっていうのが分かってるんです。過去のことを考えるのは幸せな遊びですが、現実のことをしながら過去のことで遊べるというのは、余裕がないとできませんね。

もう早ジマイしちゃおうかという頃、懐かしいお客さん。大船から歩いてきたと。よく聞くと、上りの終電逃して帰れなくなったから、思い出して来たんだけど、下りはまだあったんじゃないのーと。数えて3年半ぶり。いろいろと数奇な人生を歩んで、今の幸せがあるから過去を否定したくない。それにこれから先のことも分からない。全国を歌って歩きたいの。また何かを捨ててしまうかもしれない。だから時々、過去を確認することも大事よね。


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by barcanes | 2015-12-15 06:12 | 日記 | Trackback | Comments(0)

めくるめく滅茶苦茶な


「アイリッシュ・セッション」今年最後の第15回。若手からベテランまで、多様な楽器と多くの方々が集まってくださった。ご夫婦と娘さんと一緒に何度か参加してくださっている、その娘さんが初めてダンスを見せてくれたのが、とても微笑ましくそして嬉しかった。
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近所のお店「グリーン・マンゴー」もイベントで、今度1月にCane'sでライブをやることになっているなじみのスティーラーとその仲間たちが、セッションの様子を覗きに来てくれた。ブルーグラス寄りの音楽をやっている彼ら、特にフィドラーが興味を持ってくれた。こういうことも嬉しいことだ。

セッション終了後に今日3度目の来店のスティーラーと、最近なに聞いてんの?などといろいろ聞いてるうちに、メンバー少しずつ入れ替わって、パット・メセニーからラリー・カールトン、近藤等則、渡辺香津美とリー・リトナー、その後シンデレラとスコーピオンズ、そしてまた入れ替わって昨日の「タコトロトロ」から、太一さんやピストル君を聞いた。かける音楽、滅茶苦茶にめくるめく朝5時。


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by barcanes | 2015-12-14 06:58 | 日記 | Trackback | Comments(0)

タコトロトロケデリ


夕方に「田火田」に集合して、10周年の「ロケット・デリ」へ闖入。橋本さん、川合、カズマックス、それに田尻ピアニカで急遽参戦、ボリ君も巻き込み、先日仕込みの「タコトロトロケデリ」を歌う。タコから過去へ、過去からタコへ。タコから明日へ。タコの足は8本、ロケデリ10周年おめでとう!

見に来てたなっちゃんに、なぜなっちゃんの考えた他の部分の歌詞も使わないのかと問われたが、それでも気に入ってくれてそれから毎日ずっと歌ってた。それでまあよし。なっちゃんの気に入ったフレーズは、「コータローコータロー 弟はユージロー」「タクシーのボンネットが オレの横断歩道」そして「タコトロトロケデリ タコトロトロケデリ タコタコ上がれ 空の果てまで」でした。
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深夜には筋肉やエクササイズの話で盛り上がっている客人たちを眺めながら、僕も運動しなきゃなあと思った。数年前には僕もああして人の興味のないようなことをわざわざ熱く語って聞かせてた方だったのに、そんなことも他人事のように忘れてしまった。僕はそのような薄情な人間なのだ。そういうのをまさに冷たいヤツというのだろう。一度は熱中したことも、きれいさっぱり忘れてしまう。いやホントは忘れちゃいないのだけど、語れないのだ。続けていないと語れない。語れないことは、忘れたことにしてしまう。


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by barcanes | 2015-12-13 06:56 | 日記 | Trackback | Comments(0)

闖入の準備


定休の木曜日。週末に周年イベントを迎えるお店にサプライズで乱入するための仕込み。私は例によって、言い出しっぺの作詞作曲担当。自業自得なんて言わない。楽しい祝福だ。とは言え、一度きりの練習当日まで準備してない。してないけど、構想はだいたいしてある。敢えて形にしないでおくのだ。

娘のなっちゃん初めての持ち帰りピザで晩ご飯を済ませてから店に行って、1時間半で書いた。サビはなっちゃんが考えといてくれた、しりとり言葉遊び的短文から「タコトロトロ」を使った。我ながら天才かと思った。日付が変わる頃メンバー4人で集合して、その店の前を通らないように「太陽ぬ荘」に行った。気分を盛り上げるために敢えてスタジオを利用するのだ。手ぶらで行ってギターも借りれる。2時間も借りたのに、一発でできた。歌詞を少し足して全体の流れを決めて、みんなで歌って、大雨の中解散。久々の達成感。やっぱ本番より準備してる方が楽しいな。経営の現場にいるより新店を作り続ける方が好きという起業家のような人がいるのは、そんな気分なのだろうか。


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by barcanes | 2015-12-11 06:52 | 日記 | Trackback | Comments(0)

よみきかせ、そして飲み聞かせ


「よみきかせのみきかせ」11回目にして、なっちゃん鼻水垂らして皆勤賞途切れる。それでも多くの(知り合いとそのお友達)親子の皆さんに集まっていただいた。「ねこのピート」2話。はらさんの語りなど。しんぺーちゃんの歌った、「みんなの歌」かなんかの曲、オープンコードでやったやつ良かった。

終演後の酔いも進んだ話の中、集客力のある店とそうでない店があるけれど、客をまとめて縛るような情報発信とそうでない発信の仕方がある、集客力のある発信だけじゃダメなんだよ、というようなことを言っていただいた。いつもポジティブに、時にネガティブに鼓舞してくださるご意見に励まされています。

それにしても酔いというのは網目の粗いフィルターみたいなもので、ビール飲んで近くなっちゃうもののように、どんどん流して濾過してしまう。余計なものを流し、残すものを薄く濾過してゆく。私なんか飲まないとどんどん濃くなっていっちゃうから。それも日々の「のみきかせ」の効能なのだ。


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by barcanes | 2015-12-07 06:43 | 日記 | Trackback | Comments(0)

年末恒例時事放談


「藤沢歌謡会」年末恒例の時事放談。各自の俺的レコード大賞「おレコタイ」をノミネート。もちろん新譜に限らず。浅見さんa.k.a.ダメ男はシュガー・ベイブ「SONGS」40周年盤の応募して当たったシングル盤。オーノコースケ改めRTG7は自作の音源と「攻殻機動隊」サントラ。その他バタンQさんの「アバヅレ歌謡」、追川さんの「80'sハードロック歌謡」などなど。

私も先日10月の高満/上原duoのライブ音源を昨朝ラフミックスしたものを提出しましたが、主宰kzmxと同様で、今年のCane's MVPはやはりユカリさんでしょうかね。当店のライブの出演回数断トツでトップでしたしね。高満duoの他、龍麿円形劇場に瀬戸内ナイトや榊義弘さん、そしてアコースティック・キャンプや横浜のコンサートにも行きました。ユカリさんのお話を聞くのも楽しいですけど、やはり間近でドラミングを聞いたり、セッティングの様子を見たりする機会を何度もいただけるというのは幸せであります。
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by barcanes | 2015-12-06 06:58 | 日記 | Trackback | Comments(0)

12月のイベント予定

12月以降のイベント予定です。2月の15周年、どうしようかと思っていたのですが、おかげさまで土日が全部埋まりました!

12/5(土) 
「藤沢歌謡会 #15~年末恒例時事放談、マイクは大切にねっ~」

 8pm- No Charge
【DJ】カズマっクス、コースケオーノ、バタンQ、浅見卓也a.k.a.ダメ男、追川譲二
 今回の歌謡会は、年末恒例の時事放談であります。今年のあれやこれやを語り尽くします。今年のレコード大賞がアレなので、各人の「俺レコード大賞2015(Not新譜オンリー)」もセレクトしてもらいます。お楽しみに。

12/6(日) 
「よみきかせ・のみきかせ#11」

 4pm- チャージ:投げ銭
【出演】ますいあらた、てづかのぶえ、しみずあずさ、ちかだしんぺー、はらまさこ
 隔月で開催している夕方イベント。絵本の読み聞かせを中心に、うたなどもあります。お子さんと一緒にお話を聞きつつ、お父さんお母さんの夕方から飲む口実に、ぜひご利用ください!かよちゃんは今回も育休中、あずさちゃんが久しぶりに復活!

12/12(土) 南口「ロケットデリ」開店10周年イベント 17:00- Charge Free

12/13(日)
「アイリッシュ・セッション#15」

 4pm- No Charge
 フィドル椎野さん主宰の、マンスリー夕方セッション。

12/18(金)
「やくファーストアルバム発売記念ふたり会ライブ4 with AZUMI」

open 19:30 / start 20:00
charge ¥2000
【出演】AZUMI、やく
 ギター弾き語りの至宝AZUMIさんプロデュースで、ヤクの初ソロCDが出ました!
(12/12から日程変更になりました。)

↓この日はダブルヘッダー!

12/19(土)
「So-Soクリスマス・ライブ」

 Open 16:30 / Start 17:00
 (19時ごろまでです。)
 チャージ ¥2000
【出演】 松下恵美&塩塚博
 JR、京急、メトロなどの「駅メロ」の作曲でも知られるギタリスト塩塚さんと、シンガーソングライター松下恵美さんのユニットによる夕方ライブ!

12/19(土) 「Voices Inside vol.94 "Rockin' Wild!!"」
9pm- No Charge
【DJ】二見潤、関根雅晴、大野正雄
【ゲスト】tetchan'(Rockin' Blues 日常)
 今月は、Rockin' Wildとタイトルして、ワイルドR&R、R&B、ロッキン・ブルース等々50'sからアーリー60'sのエグイ音源を特集します。

12/21(月)
「i Feliz Navidad ! フラメンコXmasライブ♪」

open 18:30 / start 19:00
No Charge
【出演】土田正男、千葉範之、坂入弘一、亀井洋介(ギター)、園田礼子(カンテ)、
河合和順(カホン)、畑中美里、坂入佐織、白井美樹(バイレ)
 日本のフラメンコの創世記を牽引してきたギタリストを交えての、クリスマスフラメンコライブをお楽しみ下さい。

12/23(水祝)
「ブラック・クリスマス2015」

【DJ】kzmx、makizoo、他。
今年もやっぱりやりますブラック・クリスマス。2011、2013、2014につづいて4回目!

12/26(土) 「~ リクオのケインズ忘年会ライブ 2015 ~」
 開場 19:00 / 開演20:00
 前売り¥3500 / 当日¥4000
【出演】リクオ with 橋本歩(チェロ)、阿部美緒(ヴァイオリン)
【ゲスト】金 佑龍(キムウリョン)
【DJ】二見 潤(Voices Inside)、宮井 章裕(Sandfish Records)
 ご存知ローリング・ピアノマンRIKUOさん。今年の年末はストリングスで!
ご予約はmastaer@barcanes.comまで。

12/28(月)
「FUNKY忘年会!@藤沢Bar Cane's」

20:00〜 Charge:投げ銭!!
【LIVE】モミーFUNK
【DJ】SkyPondJourney(ABESTREEM&TAIZO), Jyotaro, etc.
 ABE Recordsアベちゃんpresentsで、噂のモミーFUNKがCane's初登場!


12/29(火) 「民謡酒場かつら浜#5」
8pm- チャージ:投げ銭
詳細は沖縄市「アルテコザ」までお問い合わせください!

12/30(水) Cane's田火田忘年会
年内は大晦日まで、新年は3日から営業する予定です。

1/7(木)
井波陽子×高満洋子 ツーマンライブ
「ユカリの神輿で新春よーこ祭り」

開場 19:30 開演 20:00
チャージ ¥2500(ドリンク別)
【出演】 井波陽子、高満洋子、上原ユカリ裕

1/11(月祝) 火曜改め月曜歌謡会 9pm-
1/16(土) 「Voices Inside #95」追悼!Allen ToussaintとNew Orleans特集の予定です。
1/17(日) TBA(田火田企画)
1/20(水) 「かわECM #6」 9pm- 【カウンターDJ】川合治療院、tsk
1/24(日) 「アイリッシュ・セッション#16」4pm-
1/30(土) TBA (ファーマーズ〔竹田信吾、樽谷慎二〕)
1/31(日) 「よみきかせのみきかせ#12」&「大人のよみきかせのみきかせCane's15の夜」
2/6(土) TBA(フラメンコ)
2/7(日) TBA(Cane's15周年記念たじろっくナイト) 田尻有太、オカザキエミ、まえかわとも子、宮下広輔、宮武理恵、他!
2/11(木祝) TBA(kzmx50)
2/13(土) TBA(歌謡会スペシャル w/上原ユカリ裕&高満洋子)
2/14(日) TBA (りぶさん、きたがわめぐみ、入船亭扇里)
2/20(土)「Voices Inside #96」
2/21(日)「アイリッシュ・セッション#17」
2/27(土)「After h'Our Rock #3」
2/28(日) Cane's15周年記念パブロック・ナイト w/田火田バンド、バッキャロウズ、他
4/17(日) パパになって初!今西太一
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by barcanes | 2015-12-02 21:43 | イベント | Trackback | Comments(0)

直感で動く音楽


いわゆる左的な態度を明らかに動く人、社会や環境の動きに敏感な人、自分よりも周りの人の気持ちを優先する人、ミュージシャンにもそういう人たちがいて、自分と違うタイプの人を批判したり攻撃したりもするけれど、そういう人たちを含めて、ミュージシャンは直感でいいのだと思いますし、そうであってほしいようなところがあります。やりたいことだけ、やっていてほしい。やりたくない音楽なんてやっていてほしくない。僕だってそのような側ですけど、定点観測という限定の中で、好きなようには動けません。ですからせめて、ミュージシャンの人たちには。

淡々と自分の生活を守りながら、音楽できる喜び、音楽できる平和のために祈るような音楽、音楽を楽しむことのできる人生をセレブレイトする音楽((c)マドンナ)、そういうミュージシャンがいていいのだと思います。そのような人が僕らの周りには少なからずいてくれると思いますし、そのような飲み人がいてくれることも、私のような者の大きな心の支えになっているのです。

昨夜はそのほか、「よみきかせ」の打ち合わせ、リッキー・リー・ジョーンズの1stのHiFi盤の聞き比べ、そして例年クリスマス前当日しか聞かれない可哀想なクリスマス・アルバムを、今年は12月の頭から聞いちゃおうなんて、ポジティブに幸先のよい月初めの平日の夜でした。
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by barcanes | 2015-12-02 06:49 | 日記 | Trackback | Comments(0)

ライブ5連チャン最終日 セッション・エチオピア#9


ほすと中西文彦さんよりゲストの阿部紀彦さんが先に到着。今日なにやるか聞いてないんだよねーと若干不安そうだ。でもそういうときはむしろ、いいセッションになりそうな気がするものだ。リハで譜面を示しながら流れを確認して本番勝負といった感じ。「シゴトばっかりしちゃってるから、本気のセッションなんて久しぶり。弾けるかな。」なんて謙遜されていたがさすが、緊張感のあるいい演奏だった。曲に対する謙虚で丁寧かつ柔軟な対応。ベテランにして若々しさを思わせるようなフレージングにフレッシュな清々しささえ感じた。
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若くして老成を感じるような音もあれば、年を経て若々しいプレイというものもある。レコードの中でいつまでも若くいられるということが音楽にはあり、そしてあの頃より今の方が若い(My Back Pages)ということも音楽の中ではありうる。

それは音楽の中でありうることなのだから、我々の人生にもありうることなのだろう。そのはずだ。音楽のプレイが我々に与える幾種もの感動のうちのひとつは、そのようなものだ。抽象的なものが具体的に響いてくるようなものを、私は感動と呼びたい。(余談だが昨今、選手宣誓なんかでスポーツ選手が「感動を与える」ことを誓ったりするのは甚だ遺憾である。)

せっかくの演奏を、録音してたはずだったんだけど、セーブに失敗して消してしまったのが残念だった。消えゆく若さ、それもまた然り。

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この5日間で入手した作品群。左から、トシバウロンが最近一緒にやっているという児玉峻さん(バセルバジョン)とのDUO「Koenji to Korea」、ポスポスのイベントに出てくれたSafの「ファースト」、マルコス・フェルナンデスさんのDVD「sounding the space 空間を奏でる」、今西太一さんの新譜「50 FIFTY」、そしてこの日の演奏前に阿部さん中西さんと一緒に全編聞いたシャンゴーズの新しいライブ盤「The Xangos Live at SAD CAFE」。

この濃厚な5日間連続ライブを味わったのは、もちろん私だけ。複数の参加者さえ皆無だった。それもまた現実として受け止めなきゃならない。もっとライブに来てほしい。このスペシャルな5日間をもっと多くの人と共有し、共感したかった。自分のそんな素朴な欲求をアピールするなり宣伝する、力のなさを痛感した。お客さんの多寡に関わらず、ただ、音楽がよいものであってくれることだけが心の支えである。


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by barcanes | 2015-12-01 06:18 | 日記 | Trackback | Comments(0)