カテゴリ:日記( 984 )

テープ・オフ

6/20(火)

火曜日はカミさんの仕事の都合で、幼稚園の延長保育の迎えに行った後、この春からは夕飯を作るようになった。一人暮らしの時に自炊はしていたとは言え、インチキ料理の上にレパートリーが少ない。3つぐらいのメニューを繰り返すことになるが、お父さんをおだてといた方がいいとなっちゃんも分かっているみたいだし、カミさんも食えりゃあいいと文句を言わないようにしてくれているが、何度やっても段取りが良くないので不機嫌なのは仕方がない。

そんなことで火曜日は特に、お店を開けるのが遅くなってしまいがちです。堪忍カンニン。

今夜も深夜部員とテープ談議。電気屋の彼はいい相談相手で、我々のカセット・レーベル・プロジェクトのマシン担当として、今後も重要な働きをしてくれると思う。お金をできるだけかけずに、手持ちの機材を組み合わせてどんなことができるか、今後の方針を探り合う。楽しい悪巧みだ。

現状では、音楽メディアとしてのCDRは面白くないだけではなくマシンと録音メディアの両面で品質的に難しいようだ。もちろんCDやレコードのプレスは数量的にハードルが高い。Youtubeに上げたってどこかで管理されているわけだし、面白いことも起こりそうにない。先日入手したモノラルのカセット・デュプリケーターは、ワウ・フラッターの定格が0.3%とテープデッキとしては規格が高くなく、さらに調整が必要なのかフラッターが気になる。

そうなると、デジタルでマスターを作り、一本ずつカセットテープに落としていくしかないだろう。まあバカ売れするわけもないし店はたいていヒマなので、営業中にたんたんとやっていけばいい、というのが現実的な方針となる。うまくデッキを調整できれば、2台3台と同期して量産もできるかもしれない。

それにしても今の若者たちはどのように録音音楽を聞いているのだろうか。やはりスマホで、ダウンロードかネットを通して聞いているのだろうか。大きい音を出せない住宅環境では、スピーカーはもはや無用。どんな環境でも、安いイヤホンでも変わらずに聞ける音質、つまり平面的な音でなければならないだろう。

ちょうど現れた若手シンガーソングライターは、CDの他にグッヅとして自作のテープを20本ぐらい手売りしたそうだ。アキバあたりの地下アイドルたちにも身近な彼によると、ファンはCDなどのグッヅを買う。買うけれど、それをスマホに取り込むのもメンドくさいし、結局ライブに来る。音楽はいよいよライブを聞きに行くしか方法がなくなんぞ。以前AZUMIさんが「あべのぼる一代記」で歌ってた(つまりあべさんが言っていた)時代が到来しているのだろう。

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2013年8月、初めてAZUMIさんがCane'sに来た時のライブ音源。「あべのぼる一代記(ロングバージョン)」収録。Cane's初演には名演が多いという「初演マジック」のひとつだ。確か、PCMレコーダーにヴォーカルとギターを別々に2チャンネルで録ったのを、軽くミックスしてCDRに3枚ほど焼き、関係者にあげた。その後ハードディスク・ドライブが壊れて自分では聞けなくなってしまったヤツが、2年ほど経ってからAZUMIさんの手に渡って手売りグッヅ化してくれたものだ。

久しぶりに聞き直した。あの時の状況と感動が蘇ってくる。やはり名演だったなあ。2チャンネルの、どうやって録ったかも覚えてない粗末な録音でも、演奏さえ良ければ音楽は関係なく素晴らしいのである。これも少しいぢくって、テープに録っておこうかと思い立つ。

そう言えば、まだデジタルMTRを入手する前に、2チャンネルで録った録音があった。2015年3月のMiyuMiyu、ドラム、ギター、キーボードのサポート3人が加わったバンドの時のライブだ。この時は天吊のエアー・マイクで全体を拾い、ボーカル・マイクとの2チャンで録ったはずだ。ほとんどSP盤時代のような録音である。声が大きく中心にあり、演奏は後ろに控えている。しかし何の問題があろうか。集中力を感じさせる演奏は素晴らしく、このバンドの一番の聞かせどころであるユキちゃんのボーカルには十分にリバーブを効かせてあり、まさに自分のためにだけ囁かれているようだ。

スタジオ録音の音質とは全く異なるけれど、これはこれで魅力を感じる人もいるかもしれない。最近活動が休止してしまったMiyuMiyuの、現在の編成になる前の貴重な一瞬を捉えた録音だ。カセット作品にして残しておきたい気がする。とりあえずラフにテープ・オフ。
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なっちゃんと図書館に行きすがら、子供の頃によく遊んだ公園の前を通ったら「えのしま道」の石碑が立ってた。確かに以前私が調査したとおり、この辺りで境川を越える渡し船があったらしいからおかしくはないのだけど、片瀬の公民館から移築して来たと書いてあったのはどうしたことか。あの辺りに置くところが無くなってしまったのだろうか。不思議だ。もしかしたら現在工事中の市役所にあったやつかな。近くにできてた新しいスーパーに行ってみたら、小学校の同級生のお母さんらしき人を見かけたが、話しかける勇気なく。写真は誰か子供の置いた宝箱を調査するなっちゃん。そういえば以前、地引網の漁師がよく言っていた。「海は宝の山よ。」そうだ、ライブは宝の山よ。
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by barcanes | 2017-06-23 14:18 | 日記 | Trackback | Comments(0)

のんびりバンド練

6/18(日)



雨のなか夕方から毎月一回のバンド練習。特に目指す目標もなくテーマもなくマンネリしかけているが、そんな時期も必要だろうとのんびりやる。すべての曲を遅めのテンポでやってみる。これが気持ちいい。速さに取り残されてゆく年頃ですからね、リズムが走ることもなくドシッといって、なんか楽しいしうまくいった気になる。


3時間ぐらいやると疲れるので、その後は持ち寄ったツマミで飲みながら話すのも最近の楽しみのひとつ。そっちの方が楽しいんだから、やっぱり僕らはミュージシャンじゃあないな。


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この日いただいたニュー・マシーン。ケース付きのGuyatoneのアナログ・エコーAE5。音が出ないかも、と言われたけどノブのガリだけで問題なしー。repeatとspeedをいぢくってスペイシーなノイズごっこやエンジン音ごっこなどができる。楽しい。もちろんギターに繋げば普通にアナログ・ディレイ。PAにも使えるかな。今度試してみよう。



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by barcanes | 2017-06-23 12:56 | 日記 | Trackback | Comments(0)

Voices Inside #112 Jamaica Meets R&B

6/17(土)


レゲエ以前のスカやロックステディ時代のジャマイカ音楽と、それらに影響を与えたと思われるニュー・オーリンズR&B、コーラス・グループ、シカゴ・ソウルなど、50年代60年代のアメリカのブラック・ミュージックとの呼応関係を巡る企画。ジャマイカ側をゲストのお二人、MIZUNOさんとNakahashiさんが、アメリカ側をレギュラーの3人が担当し、時代感と、すなわち音の感触の違和感のない中で、相互にいろいろなタイプの音楽がかかって、とても楽しく興味深いイベントになった。

おそらくジャマイカ側がどのようにアメリカの影響を受けたのか、はっきりとしたデータを基にしているわけではなく、憶測や感覚で繋がりを感じながらのテーマ感だったので、あまり解説も入らず、説教臭くならなかったのも良かったと思う。このようなジャンルを超えてのブラック・ミュージックの繋がり、まさに「インター・ブラック・ミュージック」という視点は、このイベントが始まった当初のイメージでもあったので、Voices Insideらしい、とても良い企画になったと思う。

たくさんのお客さんも来てくださって、当店としても久しぶりの大盛況だった。皆さんCane'sにしては珍しい盛況ぶりに、驚きつつ喜んでくれていたと思う。終盤どっと来店者が増えた辺りでややカオスな状況になった。そういう時に小さなトラブルがまとまって起きるものだ。しかし地に足のついた音楽が黙々と仕事をさせてくれて、その状況を救ってくれた。いやあ、この日もよく働かせていただきました。

ジャマイカにも届いていたであろうラジオの放送音源から始まった、ウェイラーズのようなジャマイカ人の3人組コーラス・グループをモデルにした潤くんのストーリー・テリングも素晴らしく、最後にはちょっとうるっときてしまいました。

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終演後にはもうひと波乱。それを飲まずには受け止めきれなかったアニキは、そのまま寝落ちてしまったのでした。この国の政治への疑問としてグチにするのはいいと思う。誰しも自分の問題を抱えて、時事ネタはそのハケグチとなりうる。でも国の方向性の前に自分のこと、プライベートな方向性で人を巻き込むのも大変です。私は店の人間だからいいですけどね。

トラブルが起きるのも盛況のしるしかもしれない。人と人が出会いぶつかり合い、良い方に転がっていくことだって良きトラブルなのだ。でもトラブルが起きると数少ないお客さんがさらに減ってしまうのが悲しい。例えばお客さん同士の恋愛は、ダメなら少なくともどちらか、下手すれば二人とも来なくなってしまう。ケンカも然り。

でもうまくいったらうまくいったで何かが変わって、いつかは来なくなってしまうのだから、万事流転か。出会いと悲しさとは常に隣り合わせの商売と分かっているとは言え。やはり自分のスタイルや方向性を持ち続けていないといけないって思わされます。それも私の場合、流転しちゃうのですけど。だから長く続けてくれるイベントとかすごく大事だし有難いのです。

すべてうまくいくような方法はないだろうか。ま、ほっとくしかないか。それに他人のことより自分のことだ。続けていくしかない。もうすぐライブに来てくれるAZUMIさんの歌の一節でも口ずさんでみる。

「悲しい夜は自由になれる
俺は俺だけ見つめていればいい」


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by barcanes | 2017-06-23 12:24 | 日記 | Trackback | Comments(0)

高満上原デュオそして音響系

6/14(水)



今年1月以来の高満洋子&上原ユカリ裕Duo、今回は「新曲大放流Special」というお題のワンマン・ライブ。何曲かゲストで新井克昌さんがエレキギターを弾いた。セッティングから3時間ほどみっちりリハ。本番は休憩を挟んで約2時間、新曲が3曲もあって緊張感漂うライブでした。


今回はお手製のディジュリドゥ初披露のユカリさんに5チャンネル、ドラムの録音にマイクを3本使えたので、録音の取れ高が楽しみ。そう私はJBKジビキRecordsですからね、網を仕掛けておいて何が取れるかは引っ張ってみないと分からないのですよ。


終演後、昨日ミックスした「マクジョニール」のテープをかけていたら、洋子さんがこれぐらいキレイに聞けるのならと、以前の高満トリオの録音をCDRで作り、その売り上げをピアノの調律代にしたいと言ってくれるので、それならばと私がミックスすることになった。やりますか。


そんな話を横で聞いてたアニキが「ゲンちゃんはお父さんも音響系だからねえ」と言う。いや父は音楽の方ではない、と言いかけたが、そうかそういうのも音響と言うのか。父は音響探査っていうんでしょうか、海洋ソナーの研究開発をしていたらしいんです。アニキは海洋調査の仕事で船に乗っている人なので、父のいた会社のことやそれらの技術についてよくご存知なんですね。海洋音響って言うんですかね。


100kHzから1000kHzほどの周波数帯域を使って海底の地形や海中の物体を映像化する技術が「しんかい2000」などに使われたらしい。私が小学校低学年の頃だ。その仕組みや、現在の機械やさんの作ってくるマシンの精度と現場での運用との問題点などを説明してくれたのですが、まあ半分も理解できません。


常連の深夜部員も最初は違う話をしてたんだけど、そのうち彼も無人の深海調査艇「うらしま」に載せるマシンの開発(入札で負けた!)をしていたことがあるって言うんだから不思議だ。海の、海中の話で盛り上がる。海の世界は狭いらしく、共通の知り合いもいるみたいだ。不思議だ。こんなところでこんな時間に二人しかいない客人が、店主の父の仕事と近い話をしているのだから。


私にはほとんど分からないんだけど、機械の開発というのはロマンのある話だ。やりがいもあったろう。今度父に会ったらそんな時代の話を聞いてみたい気もするが、父から仕事の話を聞いたことはほとんどないし、多分に機密的な仕事でもあったのだろう。そもそも理解も不能だし。家に帰っても仕事の話ができないというのはどんなものだろうか。まあそんな気持ちも、父とは話し慣れていないから聞けないのだが。


とにかくそんな私も今やヘルツがどうこう言って遊んでるわけだから、父子で音響系ということになるらしい。


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ある事件に巻き込まれたネタで笑わせてくれた洋子さん。

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自作のディジュリドゥは2本ありました。

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ゲストの新井さんに弾かせておいてから、エレキギターが嫌いと告白する洋子さん。

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確かにこの配置ですし、生ピアノとエレキギターに生ドラムですからね。サウンドを馴染ませるのは難しいですよね。

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この日のユカリさんコクピット。内緒話ですけど、バスドラムの中に入っているミュート用の布団。娘さんが生まれた時にユカリさんが自分で縫ったものだそうです。手作りの捨てられない温もり。どんな機材よりも、泣ける。


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by barcanes | 2017-06-21 22:12 | 日記 | Trackback | Comments(0)

サークル・ゲーム 〜 Hepstar Directory / マクジョニール

6/11(日)

昨年6月と12月以来何度目かのHepstar Directoryのイベント。オーガナイズしてくれているギターの梅本さんやキーボードの斉藤さんには企画や集客など毎度お世話になっております。お仲間やご友人をたくさん集めてくださって、今回もイベントを盛り上げていただきました。

学生の頃からの仲間たちを中心に集まって、オヤジたちが学生の頃のまま、そのままオヤジになっているんです。学園祭のバンド・サークルのライブのよう。バカにしてるわけじゃ全然なくて、すごくいいんですよ。みんな若々しくて、青臭いって言ってもいいぐらい。若い頃に作った曲や若い頃の仲間の曲、そして最近作った曲も、もうひとつだったね、でも前よりいい感じだったんじゃない?って話せる。

あやうい演奏なんだけど、そのあやうさがいいんですよ。音楽が成り立つために、音楽を成り立たせるために、バラバラの個性が力を合わせていって、一体になることを目指しながら、でもなかなか完璧にはいかない。別々の役割を担ったバラバラの人間がバラバラのまま、簡単に一つにまとまってしまわずに未完のままでいられる青臭さが、自分にとってサイコーなんです。

自分にとって音楽は、一部のカリスマとそれをもてはやす群衆みたいなものより、このような社会の方がいいなと思えるものであってほしい。特にバンド音楽は社会の縮図。そこにロマンがあります。若い頃から音楽を続けてきたオヤジ(とお姉さん)たちが紡ぎだす音とその小さな社会としてのサークル感が、とても素敵なのでした。もしかしたら恋心や数々の恋愛模様もあったりして。

後半はゲスト「マクジョニール」のライブ。マック清水さん(コンガ)とジョニ(・ミッチェル)役のさとうさちこさん、ニール(・ヤング)役の松藤英男さん、合わせてマクジョニールというわけ。松藤さんは甲斐バンドのドラマーとして知られているが、もともとギタリストで、ニール・ヤングの来日コンサートを全て見ているというほどのファンだそうだ。

最初にこのトリオの話を聞いた時に、プロのおっさんたちが片手間に昔好きだった曲などをパラパラっと、テキトーにやるのかなーと思っていた。だけどそんな先入観は完全に的外れだった。モノマネではこうはならないっていうぐらい歌い回しもそっくりで、しかも素人芸ではないわけです。それはやはり愛なんですね。ベテランのプロのミュージシャンが愛と尊敬をもって好きなアーティストの曲を歌うと、素直に心に入ってくるんですね。

しかも肩の力が抜けていて、3人のハーモニーも完璧ではないんだけどステキなんです。ちょうどCS&Nのように、ちょっとバランスを崩し気味にハーモニーを入れてくる。”Helpless”なんか、ちょうどThe Bandの「ラスト・ワルツ」そのままに、ニールにジョニがハモってくる。さすがにゾクッとしてしまいました。

一貫してニール曲に徹した松藤さんと対照的に、さちこさんはジョニを2曲だけとこだわらず、ビートルズやカーペンターズ、オリジナル曲などを歌った。それでも白眉はやはり、ジョニらしい変則チューニングのギターでの”Hejira”(自分はずっとヘヒーラと読むと思っていた。邦題は「逃避行」ですね)、そして日本語詞も加えて歌った”The Circle Game”のジョニ2曲だった。

伸び伸びと若々しい歌声は、初めてお聞きしたのですけどきっと若い頃のままの(もしかしたら若い頃以上の)、可憐な少女の歌声でありながら、微細に震えるビブラートと一寸の隙もない見事な歌唱で、まさに度肝を抜かれました。そしてマックさんは控えめのパーカションと3声のハーモニー。しかし”Hejira”におけるコンガは凄まじく、まさに鳥肌立ちました。

この日のセットリスト。

1, Harvest Moon
2, The Circle Game
3, Helpless
4, Across The Universe
5, からっぽな世界(さとうさちこ)
6, Only Love Can Break Your Heart
7, Close To You
8, Hejira
9, Heart Of Gold
--- Encore (with 梅本さん)---
10, Power (John Hall)
11, Love The One You're With

そして終演後に残ったメンバーとこの日の録音を聞き返して、苦笑いしながらニヤニヤして、前半のHepstar Directoryと、後半のマクジョニールとひと通り振り返った。よく録れてて安心。そして良いものも聞けたし、良い一日だった。自分よりもひと回りぐらい上のアニキたちのイベントだったけど、40半ばの自分にも感じられることがある。人が集い、時間や何かを共有し、そして過ぎ去って行く。ひとつひとつ過ぎ去って行くのだけど、こうしてまた昔からの仲間がまた集い、そうすればまた、次の季節が同じ形ではなくともまた巡ってくるだろう。まさにこの歌の歌詞のようだ。

「季節はまた巡る
私たちを乗せて
戻れない時の中で
あの日の君のことを思い出す
そしてまた回り続けるサークル・ゲーム」

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Hepstar Directoryの5人。ユージン石野こと斉藤さんの作るノーザン・ソウルのエッセンスを十分に含んだシティ・ポップスな楽曲が光ります。マイナー・ブルーズ的な楽曲に「大人っぽい!」というヤジが飛ぶのが個人的にウケました。(っていうか皆さん十二分に大人ですよね。)

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アンコールでのマクジョニール+ジョン・ホール役の梅本さん。

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まだ明るい時間にリハ中のマクジョニール。


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by barcanes | 2017-06-21 00:38 | 日記 | Trackback | Comments(0)

ファン研、宿題出てますよー

6/10(土)

空いてしまった土曜日に急遽イベントを入れてくれて、早くも2回目の「ファン研」開催。急遽過ぎて部員もあまり集まらなかったが、予定通り8時ぴったりにスタート。NHKのラジオのような語り口で静かにレコードをかけてゆくファン研部長。Funkadelic初期の3作と、アース(EW&F)などを中心に聞いていった。

例えばファンカ2ndのタイトル曲の一節”Free your mind and your ass will follow / Kingdom of heaven is within”を取り上げた。後半部分はやはり聖書の一節を否定することなく利用しているのだと思うのだが、P-Funk/ジョージ・クリントンの茶化し精神は英語の言い回しやキリスト教に対する理解の足りない我々にはちょっと分かりにくい。そこを「五感を研こう!そうすれば、お尻も踊りだす 。チョレイ。」と意訳する部長。ファンクの精神を我々部員に伝道すべく部長も苦心しているのである。

またファンカ1stには”Mommy, What A Funkadelic?"や"What Is Soul"という曲が収録されている。ファンカデリックとは?ソウルとは?そして「ファンクとは何なのか?」ということがやはりテーマの中心にあり、さらにはファンクして生きていける世の中をどのように考えてゆくかということが、我々ファン研としても追い求めるべき問題なのである。

そこで部長は「Funkノート」を作ることを提案する。日々の音楽リスニング生活の中でFunkを感じたものを、Funkミュージックに限らずメモしておく。あるいは日々の生活の中でFunkを感じた出来事、これはFunkしてるなと思える行為、逆にFunkじゃなさすぎる時事ネタなどを、部員各自がノートにつけておき、次回のファン研の時に発表し合う、というものだ。

今回欠席の部員の皆さん、次回のファン研までの宿題ですよ。

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今回ファン研部長はレイクサイドの探検コスプレを意識した帽子をかぶってきております。


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部長、やりきりました…。



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by barcanes | 2017-06-19 23:46 | 日記 | Trackback | Comments(0)

遊びと仕事の二元論

6/9(金)



金曜日のカウンターDJシリーズに参戦してくれている「金ちゃんファミリー」のうち3人が6月に誕生日を迎えるということで、初の合わせて一本企画「ドロキラGen金」。ドロ金、キラ金、Gen金の順で6曲ずつ2回し半。(ってことは45曲ほど。)ドロFunkyスワンプ、ブルーアイドソウル、パブロックなど、いろんな曲がかかって楽しめた。趣味の方向性が違うタイプの3人が集まるとお互いに慮って、それぞれの守備範囲の端っこの方を持って来てくれたりするのかもしれない。合わせ技企画、面白いかも。


6月9日ロックの日ということで、特にGenさんは王道ロックまでロックな選曲。よく知られたような曲でも、こうしてDJのプレイの中で聞くのもいいものです。他人に淹れてもらうコーヒーと同じで。

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とは言え、私は数年ぶりにガッツリ飲み来店のアニキの対応に追われ、後半はあまり音楽を聞けなかった。でも自分が音楽を聞く余裕がないぐらいの時の方がお店としては良かったりする。自分の意識が音楽に傾きすぎると、お客さんに向けられなくなってしまうでしょうから。


でもそこがジレンマといいますか、ライブにしてもレコードにしても、せっかくみなさんが用意してくれた音楽を、どんなにお客が少なくても必ずここにいる聴衆の一人として、しっかり受け留めたいなとは思っているわけです。


そしてこのブログに何かしらの感想を持つことで一つのイベントが成立したのだという、企画から出演者の輪が結ばれる。でも私が些細な感想を残すまでもなく、何かしらの感想を持った人がそれを表さなくともいるのなら、私がその輪を閉じてしまうこともない。むしろ輪を閉じない方がよいのかもしれない。


つまりしっかり聞いてしまうと何かしら書いてしまうから、ガッツリ聞けないぐらいの方が開いたままの状態で良いのかもしれない、ということになりますね。みなさん、お店のためには私に音楽を聞かせないようにして下さい。お願いします笑。


そもそも自分の感想なんてたいした意味もないのだし、書きたくて書いているだけだから、書きたいことがないぐらいの方が良いってことかもしれない。なーんて行き詰まって、いつも一年ぐらい続くとブログが止まってはまた再開してを繰り返すわけだ。(今回は結構続いている。)


でもブログなんて書いてもお客が増えるわけでもなくむしろ変なこと書いてお客を減らすリスクの方が大きいから、無駄でしかない。時間も労力も本当に無駄だ。なんでやってるのだろう。まあ、売れない音楽と同じか。そのヒマあったらカネになる仕事しろよ。やりたいからやってるだけ。それで嫌われてもしょうがない、ってことでしょうね。なんだか関係ない話になってしまいましたが、これが基本スタンスで、それでいいと思ってます。


素晴らしいもの、人気の出るもの、カネになるもの、そんな評価の対象となるようなことを目指さなくていいんです。人目を気にせずに遊んだ子供の頃のように、でも大人だからちょっと気にするぐらいで、遊んでいればそれでいいんだと思うんです。音楽や文筆を仕事にしている人もいるのでしょうが、僕らにとってそれらは遊び。遊びを媒介とした酒場が僕の仕事、ということになります。


ということは遊びと仕事の二元論になってしまうのか。自分はこのお店で音楽を聞いたりいぢくったり、飲みたいお酒を飲んで喋って、毎日ほとんど遊んでいるだけだから、遊び一元論でいけるかなと思ってきたのだけど、やはり遊びに傾きすぎるとお店も傾きそうなので、それではどうもマズイってことになってきちゃいました。まあそれも実験実践の結果です。


たまに週末のイベントなどで忙しく働かせてもらうことが、とても有難く感じられるようになりました。そう、忙しく働かせてもらえることに感謝しなきゃ。陳腐な結論だなあ。つまらない。でもそんなことに今さらながら気付けるので、ギリギリの経営っていうのも悪いもんじゃないですね。



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by barcanes | 2017-06-19 23:04 | 日記 | Trackback | Comments(0)

無理のないディープ感 Not Climbing

6/13(火)

日曜日に息子と西丹沢へ山歩きに行ってきたアニキ。若い頃は大学のワンゲル部で道なき山を藪漕ぎしたり、クライミングで外国を転々としたりしていたそうだが、山から遠ざかり歳をとり、そして末の子供が歩けるようになって西丹沢と出会い、「山歩き」の魅力に気づいたと報告に来てくれた。正確に言えば「西丹沢の山歩き」である。

私も一時期、西丹によく行ってあちこち歩いたが、そんな話を共有できる人が誰もいなかったので、とても嬉しかった。なんてったって(海遊びの苦手な)神奈川県民にとって一番近い自然のフィールドは西丹だ。

自然林と地図上は道なき山(といっても踏み跡はあります)の残る、神奈川県民にとっての最後の秘境、西丹。ガツガツと壁を目指したり、一般道になど目もくれなかった若い頃には、丹沢の良さが分からなかった。だけど今は、山に入るだけでも気持ちがいいし、小さな子供の目線やペースで歩くことができる。

一般道を歩くだけでもいいし、ちょっとしたバリエーション・ルートを見いだすこともできる。スギの植林地帯を抜けるとブナやヒノキの大木に出逢えるし、可憐な野花もいいしフサフサのコケもいい。沢の音が聞こえるのも、地面から水が湧いているのを見るのも嬉しい。

避難小屋に山中泊も可能だ。そのうちCane'sワンゲル部で避難小屋キャンプしたい。沢登りまでいかなくていいので、軽い沢歩きもしてみたい。

終電ぐらいの時間になってから、同じ日曜日にやった「マクジョニール」の録音を聞かせる。ディープなSSWもの好きでもあるアニキは、こんなのレコードでもライブでも滅多に聞けないねって、無理してでも来ればよかったって言ってた。これは、山歩きと同じだ。山歩きの良さに気づいたのと同じだって。

ロック・クライミングでも藪漕ぎでもない音楽。肩の力が抜けていて、だけど若い頃から好きだった曲たちに真摯に向き合って、素直にカバーしているだけなのに年輪を重ねたものが聞こえてくる。無理のないディープ感。ちょうど、地図のない道を抜けて来た年配の女性グループが「ぼっちゃん、よく歩いたねえ」と子供に声をかけながら平然として帰って行くように。風が吹くように、フォーキーな空気の音が聞こえる。

これらの音楽は、昔は人が住んでいた集落のようだ。西丹沢には今は無人の集落や林業作業場の跡地がいくつも残っている。踏み跡は、昔の踏み跡でもあり、今も踏む人のあることで残ってゆく。オリジナルの名曲たちは、アーティストが20代やそこらの若い時に作ったもの。その曲たちに、その頃の作者や演者はもう住んでいないかもしれない。踏み跡は、その今は空き家かもしれない曲たちに向かう道程を踏む人のいることによって、かつてその道を辿った人たちのいた痕跡を残す。その道は人工的過ぎてはいけない。

山歩きの良さに気づいてしまったのと同じ日に、同じ音楽のライブがあったんだね。アニキはまんまと終電を見送ってしまい、そして小雨の中を歩いて帰っていった。

その後私はこの日のライブをもう一度ミックスし直して、朝までかかって10曲をちょうど46分テープに収めた。一気にダビングまでしてみたが、フラッターが出てしまった。デュプリケーターの調整が必要のようだ。ガッカリ。しかし無理な山行は禁物だ。丹沢では下り道を誤ると沢筋の崖に出てしまい降りられなくなってしまう。今日のところは引き返そう。

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アニキが古書店で見つけた昭和33年の登山ガイド本には、丹沢随一の岩壁「地獄ザリ」の味のある手書きルート図が載っている。
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by barcanes | 2017-06-16 14:51 | 日記 | Trackback | Comments(0)

よみきかせと今夜もカセット談議

6/4(日) 


20回目の「よみきかせのみきかせ」は子供がたくさん来てくれてにぎやかになりました。実は前回は初めてのノー・ゲストだったのでホッとしました。出演は、ますいさん、てづかさん、そのだかよさん。私の友人、以前のお客さん、そして出演者のお知り合いと、いろんな方が来てくださったのも嬉しかったです。次回は8/27(日)です。

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まだ明るい時間に終演後を迎えてしまうので、「よみきかせ」の日はすっかり酔っ払ってしまいます。スプリングスティーンのTシャツを来たアニキが久しぶりの来店。さっきハードオフで見つけてきたフィドルの教則カセットを聞いてたので、そのままカセット談議に。モノラルでミックスダウンした田尻のソロピアノのテープ音源にお墨付きをいただく。


カセットといえばスプリングスティーンのがあるんですけど、「今日はちょうど”Born in the USA"の発売33年目だ!」と言うではないか。LPと聞き比べ。ドルビーのせいもあるが、これで定価2800円は高すぎだろ、という品質。シャカシャカしてキックなどの低音が乏しい。でもこれはこれで車で聞く用途が多かっただろうから、カーステで補整しやすくて良かったのかもしれない。


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84年、歌詞の内容にしては売れ過ぎるぐらい売れてしまったスプリングスティーン。この時代ならではのダブ・ミックスなんかも出てしまうのを、本人はどう思っていたのだろう。”Cover Me”のダブもの2バージョンに未発表曲も入った英盤12インチなどを聞く。


その後入れ替わりで音楽関係者が来店。田尻の録音やカツヲの録音、エミちゃんのニュー・アルバムなどそれぞれ2回しずつ聞く。moqmoqさんのCDはちょっと音がクッキリとキレイすぎるぐらいなので、テープに落としてみた。ハイがやや丸くローがやや遅れるが、ボーカルが馴染むとはこのことかという感じがする。全体的にくぐもる感じになるのに、むしろ声はちょっと前に押し出されるように聞こえるから不思議だ。


カセット・レーベルをやるなら海賊っぽい感じでいいと思ってるんだよね、と言うと、「山賊!」とピアニストが咄嗟に反応。山賊盤か。いいな。山も好きだし。抜け忍(©︎カムイ伝)っぽい。さらに、いざという時の逃げ口上に子供をダシにしておこうかなと思いついて、今のところレーベル名は「723サンゾク・レコーヅ」に暫定。二足のわらじ、じゃなくて三足。二束三文じゃなくて三束。”Sanzoku Records”か。もうひとつ決め手に欠けるけど、なんだか盛り上がってきちゃった。



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by barcanes | 2017-06-09 14:45 | 日記 | Trackback | Comments(0)

藤沢歌謡会リニューアル

6/3(土) 

前身の「ほほえみ歌謡ナイト」からオーガナイザーを努めてくれたカズマックスさんが藤沢を離れたため、今回からダメ男こと浅見さんがこのイベントの主宰を担当してくれることになった。ダメ男さん仕切りの第1回目のゲストは、「いま和モノDJ界で一番熱い男」イクマンテの夜さん。異色のフランス人昭和歌謡DJにしてサックス・プレイヤーでもあるデニス(Zafarista)さん。そして人気イベント「東京の恋人」主宰人にして、Super DiggerであるDJ610 (ムトー)さん、以上3名が25分ずつ2セット。レギュラーの及川(妖精)譲二さんが1セット、という内容。

都内他の素晴らしい和モノDJをもっと藤沢のお客さんに聞いてほしい、という熱い思いの新主宰はオープニングの何曲かと司会に徹して、たくさんのお客さんを集めてくれた。大きめの音量で聞いたことのない演歌Funkや歌謡ソウルなど、興味深いレコードを惜しげも無く次々に繋いでゆくDJたち。これがダメ男師の言っていた和モノの世界なのか…。私などには全くタッチできない驚愕のディープな世界。ドリンクを作っているばかりのあっという間の4時間だった。次回は8/11(金祝)に開催します。
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終演後には昨日のステキな梱包の中身、「カセット・デュプリケーター」を深夜の機材部員と試運転してみる。16倍速でモノラル・テープを一度に3本ダビングできる。劣化したパーツも多少見られるが、問題なく録れている。こりゃあイイぞ。カセット・レーベル・プロジェクトに一歩前進だ。


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by barcanes | 2017-06-09 13:54 | 日記 | Trackback | Comments(0)