モンゴル・バンドが来ました!

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今年のカフェウィーク、当店の目玉企画はこれ!モンゴルの馬頭琴バンド、アジナイホール(AJINAI KHUUR)のライブです。「アジナイ」とは素晴らしい馬、「ホール」とは楽器という意味だそうです。当店おなじみのギューギュー大沢さん(ベース)と福井さん(パーカッション)が参加しているバンドで、今回、出雲や九州など日本各地のツアーの後、ぜひ藤沢のみなさんに観ていただきたい!という大沢さんの発案で当店に来てくれることになったのです。

古い歴史を持つモンゴルの二弦弓である馬頭琴の音色、そしてモンゴル琴やホーミーのあの印象的な発声も聞かせてくれるでしょう。伝統的なモンゴル音楽に日本人プレイヤー二人が加わって、新しいサウンドを模索しているそうです。詳しいプロフィールや試聴など、バンドのホームページをご覧下さい。

今回のライブはみなさんに来ていただけるよう、日曜の夕方に設定してみました。座席もなく混雑するかもしれませんが、またとない機会ですのでぜひいらしてください。

10月28日(日) 5pmより (7pmごろまで)
料金: 2000円(1ドリンク付)


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2台の馬頭琴の音色は高音成分の少ない、ホワッとした角の取れたような丸っこい音で、どこかアコーディオンの音と錯覚させる、風を吹き込んだような音で、それはまさに山の方から吹いてくる風、山の中で聞こえてくる風の音のようでした。同じ弓で弾く楽器でも、バイオリンなどのヒステリックな音ではなく、ザワザワと木々が鳴るような、湿り気をおびた柔らかい空気のような音は、最近休みのたんびに山歩きに行きたくなる私の心情にしっくりとしみこんで、爽やかな風の吹きぬける山の露天温泉に浸かっているような、ぽか~んとした気分にさせました。こんな風に山の空気が吹き込まれ、ゆったりした時間が当店に流れたのは、きっと初めてのことだったでしょう。ジーンときました。

モンゴル音楽ということで、ホーミーの独特の音響を楽しみにいらした方も多かったでしょう。しかしリハーサルでマイクを通さずに聞こえてきたホーミーの全方位的な音響にびっくりしたのに比べると、マイクを通すとどうしても一方向的に限定されて聞こえてきてしまい、音響としてはマイクを通さずに生音で聞かせてくれた馬頭琴の音色の方に、完全にやられました。モンゴル琴は日本の琴にも似て、曲ごとにチューニングを変えて多彩なサウンドを聞かせてくれました。

彼らのCDを一枚購入したら、マネージャーのアルタンさん(女性)がもう一枚違うアルバムをプレゼントしてくれました。後で聞いてみたら、両方ともシンセや打ち込みのリズムが入っていて、ちょっと私が聞きたいサウンドとは違う。彼らは以前、伝統的なモンゴル音楽と現代的なもののミックスということで、そういうサウンドで演奏してきたそうです。今回一緒に演奏したベース大澤さんパーカッション福井さんの二人を加えて、シンセや打ち込みなしで新しいモンゴル音楽の可能性を試していこうというわけですが、やや懐古趣味的なきらいのある私としては、むしろベースとパーカッションも入らない、馬頭琴とモンゴル琴のシンプルなサウンド、素朴でさびしげな音色がグッと胸に迫ってきたのです。

音楽は聴く者たちに共感を抱かせますが、それが時に一人で聞いている個人的な感動を分かち合えない寂しさに変わってしまうことがあります。しかし今日のこのモンゴルの音色は、一人で山歩きをしたりする時の喜び、その場所その時の限定されたその一瞬は誰とも分かち合えないかもしれないけど、でもその基になっている根源的な感動、それを表現することは困難だけれども、他に誰もいない自然の中にただ一人包まれている寂しさと、またその喜び、人が生きてゆくときの個人の孤独と、またその自由の喜びを感じさせてくれたような気がしました。

一人でお店をやっていると、自分と同じ立場で同じような感動の共感を得られないことに、寂しさを感じることが時にあります。しかし今日は、そのような寂しさがむしろ心地良く、山歩きの一人遊びにすっかり慣れてしまったこともあるけど、音楽の持つもの悲しさが孤独よりもむしろ大きな共感につながってゆくような爽やかさを感じました。これこそ、芸術的な意味での音楽の喜びではないでしょうか。(それでも、もっと皆さんに宣伝して、強く勧めておけばよかったな、と思っております。)

c0007525_2365614.jpg写真はアルタンさんがプレゼントしてくれた、モンゴルのウォッカ。その名も「チンギス」。高度1200mのモンゴルのステップで育った小麦を原料に、3回蒸溜。素晴らしいプレミアム・ウォッカです。モンゴルの人は何を飲むの?と聞いたら、ウォッカを飲むそうです。アルタンさんもかなりいけるクチだそうです。

年に2度のペースで来日してツアーをしている彼ら、次は来春だそうですが、もしかしたらまた藤沢に来てくれるかもしれないということです。見逃した方は、ぜひ次の機会をお楽しみに。新たなサウンドでのレコーディングも期待しています!スタッフのみなさんも、どうもありがとうございました。
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by barcanes | 2007-10-28 12:28 | イベント | Trackback | Comments(0)
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