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湘南国際マラソン、完走してきました!

見事、フルマラソン初挑戦にして3時間48分、スタートラインを越えるまでに6分ほどかかったので実質は3時間42分ぐらいで完走しました。我ながら立派!ヒザの調子も悪かったし、あんまり大きいこと言うのは臆病なので隠しておりましたが、実は密かに「サブ4」(4時間以内)を狙っていたのでした!

前日は早く寝たものの夜中2時ぐらいに目が覚めてしまい、みんなの予想通りあまり眠れませんでした。いつも昼間に寝てるので、暗いと落ち着かないんです。それでも6時前まで横になって、軽く食べ、ヒザ周りのテーピングと、前日マッサージの先生に「痛いところに貼れ」ともらった鍼のシールを貼るのに手間取り、いつもランニングするときに完走祈願している片瀬の諏訪神社と、そのそばにある庚申塔(なぜかいつも気になる)にお参りして、チャリで江ノ島へ。係りの人に「自転車は置いて」と言われたけど、「出店の手伝いなんで~」とかわし、堂々と道の真ん中を通過。(いや、ホントに荷物を運んでたんですよ~。)もう既にランナーたちが集まり始めてる。ヤバイ、もう8時。

当店の常連チームが既にスタンバっており、水泳高校チャンピオンの父にサポートしてもらっているランナーはきっとオレだけ、なんて気分も高まって、多くのランナーが薄着で準備する中、ギリギリまで上着を着てのんびりし、目標タイム4時間~4時間半のあたりに並んだ。エノスイより西、レッドロブスター前がスタートラインで、そこに向かう江ノ島の大橋から見えた富士山はとてもキレイで、2,3度と肌寒い気温も8時過ぎから日が射してきて暖かくなり、絶好の天気。私は半袖にアームウォーマー(前日にスポーツ屋で探したけどどこも売り切れ。仕方なくバスケのシューティングなんちゃらっていうサポーターを買った)と手袋、足はロングタイツとヒザまで隠れるロングパンツ、ふくらはぎをサポートするストレッチ・ソックスと5本指ソックスを重ね履き、ヒザが痛くなった場合に備えて用意しておいたヒザのサポーターを足首に通しておいて、万全の準備。スタートまで見守ってくれたTさんTさんTさんSさん、ありがとう!心強かったです!

スタートラインを越えるまで6分。スターターのQちゃん(高橋尚子)を見上げながら(赤いアシックスのシューズがまぶしかった)、安いカシオのデジタル腕時計をスイッチオン!前半は抑え目にという多くの方々からのアドバイスどおり、1キロ6分のペースを越えないようにしようと心がけたものの、それは最初の2キロほどだけ。いつも走るとき、軽いジョグで海までの3キロを18分で走っているのつもりが、実際は3キロ以上あるみたいで、実は私のペース感覚はかなり怪しいみたい。無理にゆっくり走るのも、違う走り方で違う身体の使い方をするせいなのか、かったるくなってくるわけです。それでキロ5分半ペースに切り替え、最初の5キロを28分、次の5キロを27分、5キロおきにストップウォッチをリセットして、1キロおきの距離表示を見ながら走っていきました。1キロおきの距離表示は市民マラソンでは珍しいらしく、とてもありがたかったです。前半は自分とほぼ同じペースのランナー(ちょうどゼッケン700番の方など)が常に近くにいたので、その人たちと同行するような感じで走りました。ベテラン・ランナーとお見受けする方は、足の筋肉の締まりもよく、安定したペース配分で、実に頼もしいです。おでんセンターの交差点では、応援に来てくれると言っていた常連のTさんに声援をもらい、とても嬉しかったです。

10キロほどの馬入橋で、いつも痛くならないような左足裏がつりそうな違和感が出て、ヤバイと思ったのだけど、着地の足の着き方をいろいろ変えてみたりして、しばらくして治りました。沿道の声援はとっても微笑ましく、特に小さい子供がおじいちゃんを応援してる「じいじ~がんばってー」とか、サザンビーチのゆるい坂を上りきったところで、おばちゃんの「もう坂は終わりよ~」とか、仮装ランナーには多くの声援が飛び、私はそのたびに笑いながら走っていました。天気は最高で、正面の富士山はキレイで、車の全くない134号線にランナーが前方を埋め尽くし、こうやって長い時間走れる喜びを感じながら走りました。最近うまく走れなかったのもあるし、練習ではなかなか長い時間がとれず、ダメージを考えると長い距離を走るのもためらわれ、でも今日は本番、先のことを考えずこうしてゆっくり長い時間走れるというのは、思いのほか楽しいものです。

15キロの西湘バイパスまではあっという間。朝出遅れてストレッチなどが足りなかったので、走りながら太ももや腰周りを叩いたり、ラップが早すぎるときは道端に止まって屈伸などしながら、しかし不安だったヒザよりも両足首がひっかかるような感じで、今までになかったような違和感が出てきました。西湘バイパスは上り坂よりも、途中の長い右カーブでのバンクの傾斜がきつく、そんなときは海よりの端っこを海を見ながら走りました。海もキラキラ光る、ほんとにいい天気。折り返してくるトップ選手以降、早いランナーを見ると少し気持ちが上がってきてしまって、折り返しのところで係りの人が「あと半分だよー」と言うのを聞くとさらになんだかエンジンがかかってしまって、20キロから21キロの1キロを3分40秒で走ってしまっていました。(距離表示が正確でなかったという声があったようですが、ここかな?)ここがマズかったかも?中間点で2時間ピッタリ。ヒザも思いのほか快調だし、このままのペースでいけば4時間以内もいけるかと思うとさらに気合も乗ってきてしまい、折り返してすぐに南口のバーBのマスターにもすれ違い、「ここで休んだら抜かれちゃう」と思うとますますペースを落とすわけにもいかず?25キロまでの5キロのラップが早すぎたのが失敗だったかも。25キロまでもう少し我慢して抑えていけたら、後半もっと楽だったかも。前半は時折吹く追い風に身体を任せたりしたのも、帰りの西湘は向かい風だったのもきつかった。

前半はホントに楽しく、気持ちよく走れたけど、あっという間にこのまま余力を残して終わってしまったらつまんないと、これが懐かしい私の悪いクセ。高校のときも楽勝の試合で、すんなりとみんなとバレーができる楽しみが終わってしまうのがつまんないと、つい接戦に持ち込んでしまってデュースやフルセットの長い試合をやってしまうのでした。やっぱりあれはセッターだったオレのせいだったかも。みんな、今さらながらゴメン。まあそんなことを考えるくらい、前半は余裕だったのに、よく言われるように、ほんとに30キロの壁で、残り10キロ、いや15キロはきつかったー。

25キロ、西湘バイパスの下り坂で、どこからか「江ノ島が見えるよー」の声。右前方にくっきりと江ノ島が見え、私は思わず右腕を掲げました。5キロおきの給水所では走りを止め、水とスポーツドリンクを交互に取り、ポケットに忍ばせておいたエナジー・ジェルを流し込みました。後半は空腹感が続いたのでバナナを取りました。皮をむいてくれているところとむいていないところがあり、やはりむいてある方が食べやすかったです。花水川を越え、虹ヶ浜あたりの交差点の真ん中にはずれて立ち止まり屈伸してると、係りのおじさんが「がんばれ!」と目が合い、部活の先輩の掛け声を思い出して、「よっしゃ!」と気合も入りました。馬入橋を越えて、ニューバランスのシャツを着た「4時間」のペースランナーに追いつく。「これでホントに4時間で走れんの?」と声をかけると、「がんばってくださぃー」と、結構へばった様子。僕もだいぶ息があがってきて、足全体が熱くなって重く、思うように動かなくなってきた。サザンビーチを過ぎれば走りなれた道、気楽に走れると思ったのも甘く、もうまわりも見えない状況。1キロ毎の距離表示が待ち遠しく、気を紛らわせるために腕時計を見てばかり。それでもキロ5分のペースは保ったはず。

浜須賀の交差点近く、10キロ折り返しと合流するポイントで12時12分。10キロコースの早いランナーはもうガンガン飛ばしていて、どんどん抜かれていきます。併走するランナーの数も増えて走りにくい。辻堂辺りでやけに声援の声が熱いなーと思ったら、すぐ後ろに間勘平ちゃんが迫っていて、「かい~の」「あへあへ」と絶え間なくギャグを飛ばしながら走ってきました。なんだか走りにくいので一端道を避け、カンペイちゃんを抜かせて後についてゆく。増田明美さんがカンペイちゃんと一緒に走っていて、残り5キロはその後を必死でぴったり着いていった。恐らくカンペイちゃんたちもキロ5分ぐらいのペースで走っていたのだろう。終始ランナーと挨拶や握手を交わしながら、声援に手を振りながら走ってる彼らはさすがの余裕。「カンペイさん、このまま行けば3時間50分切れますよ」と増田明美さんが言うのが耳に入った。沿道沿いの一番端っこを走って、カンペイちゃんたちを撮るカメラに映ってしまうのも気になったが、そんなこと構わず夢中で着いていき、境川の橋を越えたところでカンペイちゃんが立ち止まって沿道に向かってギャグをかましているところで追い抜き、江ノ島の大橋は最後のダッシュ。(後で、カンペイちゃんは風邪気味でフルではなく10キロを走ったと聞いた。だとすれば後ろから追いつかれたのも納得。速ければもっと前にいるはずだし。増田さんのセリフは「50分切れますよ」だったのだろう。)

橋の真ん中ぐらいで親友Hちゃんの声が聞こえて、右腕を振った。まさか来てくれてるとは思わなかったのでびっくりした。橋を渡りきったところのゴールは思わずガッツポーズ、が出たかどうか分からないけど、そんな気分。立ち止まるランナーたちをよけながら、止まりたくても足が止まってくれず、しばらくブレーキの効かない自転車のように走り続けた。本拠地の屋台村まで行くと誰もいなくて、焼きそば焼いてるYオさんに思わず話しかけ、ゴール付近に待ち受けているはずのサポートメンバーに電話。みんな僕に気付かなかった模様。予想以上に早かったからかな?それから高校の頃の部活のような感じでずっと支援してくれた母にも電話。

その後、10キロを走り終えたメンバーが続々と帰ってきて、運動会の後のような気分。こういう達成感はホントに久しぶりで、いつも負けて終わる高校の部活とも、みんなでワイワイやる体育祭ともまた違った高揚感でした。走り終えたメンバー、与論島から連戦のTさん、寝起きのパジャマで参戦?のI奥さん、バレー部同期のT、高校の同級のバスケ部のT君と奥さん、サッカー部のS君N君、みんな走り終えて来年も走ろうね~と話した。応援に来ていた女バスのKさん、後から来てくれていたT夫妻、後から駆けつけてくれたY子ちゃんもありがとう!

しかしフルマラソンは厳しいもので、途中リタイアの人も多かった模様。ヒザの故障で途中リタイアだったY君、第3関門で制限時間にギリギリひっかかってしまったJちゃん、二人とも残念だったけど、それならではのいろんなドラマがあったみたいだね。ゴール後、足を引きずっている人も多く見かけました。みんな、普通に明日は仕事なんだろうな・・・。私もアイシングをしたつもりだけど、やはりダメージは大きく、全身に痛みが。それでも藤沢までチャリで帰ったけど、その後のオツカレ会で飲んでからは階段の上り下りがきつく、2階からの下りにもエレベーターを使ってしまうほどでした。藤沢南口のそば屋「ながつか」は、マラソン帰りの集団で盛り上がってました!

朝から参加のサポートメンバー「チームG」のみなさん(朝から飲み続けでご苦労さん!)、前日当日メールをくれたみなさん、ありがとうございました。みなさんのおかげで走れました。自分としてもこの5ヶ月、それなりに頑張ってきた成果が出せて嬉しかったです。この際、良かった点を言わせてもらうと、いろんな人のアドバイスをとりあえず素直に全て試したこと。走法、ストレッチ、マッサージや接骨院、サプリメントや怪我の対処、いろんなアドバイスをもらえたのもこの商売ならでは。私も自己流で本を読み、練習メニューを考え、いろいろ調べながら走法を研究し、足を痛めては反省し、日々の筋トレ、もちろん十分ではなかったけど、夜の商売、足の疲れが取れない立ち仕事のハンデ、そういう中で初めてのチャレンジに謙虚に挑戦できたこと、この5ヶ月、とても楽しかったのです。ホント良かった!

記録が届くのに一ヶ月ぐらいかかるそうですが、記憶が確かなら前半を1時間54分、後半を1時間48分で走ったことになります。それぞれキロ5分25秒、5分10秒のペース。あれだけきつかったわりに後半ペースが上がったのは、我ながらよくやった!うーん、ラップタイムが届くのが楽しみ。

バー店主としては、お酒もタバコも止めずに走ったよ~。それが最初からの約束。身体に悪いことばかり売るのがバーの商売(それが精神の薬なり)。悪いこと続けてゆくためには、運動も必要?実際、走り始めてからはお酒がよけい飲めるようになったくらい。さすがに3日前ぐらいからはセーブさせていただきましたが。江ノ島からの帰り道、お世話になったマッサージの先生のところと諏訪神社にお礼参り。その後のビールは旨かった!

反省としては、直前まで走法が少しずつ変わっていった(良くなっていったはず)のに、それに足の筋肉がついてゆくのに間に合わなかったこと、立ち仕事の足の疲労が普通の人以上にあったと思われること、普段の姿勢の左右のバランスの悪さ、そして15年の運動不足、これがでかい!ろくに練習もしてないのに10キロを50分で走ったT、やっぱりコンスタントにバレーボールを続けていたのは大きいんだろうな。これからも運動を続けて、来年はもっといいタイムで走りたい!足の調子がよければ、まだ20分ぐらいは縮められるはず!来年は目標も大きく、始めたからにはサブ3(2時間台)を目指してトレーニングしたい、なんて早くも思っています。

みなさんも良かったらぜひ、一緒に走りましょう!来年はみんなでチームシャツを作って、「Bar Cane's」の名を背負って、みんなで走りましょう!そのためにも、この大会が来年以降も続いていくよう願っています。大きなトラブルや苦情がないことを。スタート、ゴール地点から荷物受け取りの本部までが遠いとか、制限時間が早すぎる、などの声もあるようですが、何事も第一回のこと、不十分な中で素晴らしい大会だったと思います。トイレ(浜への脇道で立ちションする者多し。それを見るたびに思わず笑ってしまいました)の問題や、ゴミの問題はやはり参加者それぞれの意識次第。主催者の責任はあまり問わないでほしいな。なによりも天候が祝福してくれていたと思います!写真がなくて残念なんですが、いろんなブログなどに載ってる写真はどれも空が青く、陽射しもまぶしく、134に車はなく、ほんとに記憶に残る奇跡のような一日でした。顔も一気に日焼けしました。写真取った方は送ってください!

Yオ君の焼きそばも早々に売り切れ、江ノ島周辺の経済もスポーツ屋や接骨院も潤って、地元のランナーも増えて(参加者の8割は神奈川県民)、お祭りがひとつ増えて、我々のイベントもできて、いいことです!

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そんなことで、昨日は酔っ払って早く寝て、ぐっすり12時間以上眠りました。この2日間はお店のこともほとんど考えず、かなりの気分転換になりました。今日は接骨院にいって両膝にテーピングなどしてもらい、お店も新鮮な気分でちゃんと開けられて、ごくろうさんを言いに来てくれた方もいて、ビールも勝手にたくさん飲み、しばしの余韻に浸りました。しばらくダメージがなくなるまでゆっくりしたいと思います。ありがとうございました!

そろそろちゃんと仕事しなきゃな・・・
Commented by てっし at 2007-03-22 16:43 x
とても感動的なレースだったね。オレは1/4しか走ってないけど十分堪能させてもらいました。
来年はぜひフル参戦したいと思います。目標4時間30分で。
もちろん、ちゃんと練習しますよ!まずは金さんの本を読んでみますね。

そうそう、チームもあこがれるんですよね。エントリー時に所属が書いてあったりすると。家が遠いので、店の常連にはなれないけれど、来年参加するならぜひ混ぜてくださいな。


Commented by taka at 2007-03-22 17:07 x
●てっし
来年もフル?か分からないけど、絶対参戦しますんで!
ホント思ってた以上に、すんごく気持ちよかったぁ。
僕も本読んでみるよ。

一緒に走ってたのは奥さんだったんだね。
ちゃんと挨拶もせず、すみません…
Commented by てっし at 2007-03-23 23:52 x
いえいえ、とんでもないです。
ちなみに、takaさんと旧姓が同じだったりします。
今後ともよろしくお願いします。
Commented by barcanes at 2007-03-24 07:00
いぇーい、チーム作ろうぜー
当店の常連さんも結構ヤル気になってる人多いしー

とりあえず夏まで自主トレ!
by barcanes | 2007-03-19 21:09 | Comments(4)