縁のレコードと聞きたいサウンド
2017年 10月 18日
9/13(水)、15(金)
アンビエントのイベントをやりたいね、と先日話したアニキがレコードを何枚か持ってきてくれた。ブライアン・イーノ&ロバート・フリップの72年作などなど。この時代からもうアンビエントは始まってるんですねえ。その他イーノやラノワ、そして最後はジョン・フェイヒイなど。
自分の聞きたいサウンドがレコードやCDで見つからないことがある。例えば何か聞くものに疲れて、アコースティック・ギターの気持ちの良いコード・ストロークだけを聞きたいというような気分の時があったとして、それに見合う録音物が自分の棚の中に見つからない。シンプルな弾き語りぐらいならいいのだけど、大概のSSW作品にはいろんな楽器がアレンジされてしまっている。違うのだ。アコギだけが聞きたいのだよ。
それだったら、自分で自分の聞きたい録音物を作ればいいのではないか。例えば50年代後期からアコースティック・ギターの即興性に富んだフィンガー・ピッキング・ブルーズ、言わばフリー・ソロ演奏をしていたジョン・フェイヒイのような人は、やはり自分の聞きたいサウンドを出そうとしていたのだろうと想像できる。自分の聞きたいサウンドを演奏してくれる人が誰もいないのなら、自分で作るしかないのかもしれない。アンビエントとはそのような音楽なのかもしれない。
自分にはそういう聞きたいけど録音物としては手元にない、未だ聞いたことのないサウンドっていうのがたくさんあるような気がするんですよ。お金と情熱があれば、そのようなレコードを片っ端から探せばよいのかもしれないけど、音楽の出会いというのも縁ですからね。人は思い描いたようにではなく、人との縁で生きてゆくのと同じで。
この日は「2本溝の45回転LP」というのも初めて聞かせてもらいました。2種類の音源、どちらの溝に針が入るか運次第、というところが人生っぽい。それにしてもそんなカッティング技術がアメイジング。
遅い時間には十数年ぶりという客人。話をお聞きすると、自分がやる前のケインズと私がやってからのお店の感じ(ワールドミュージックとかよくかかってましたよね、と)と、両方含まれているので、おそらくその両時期にまたがっていらっしゃっていたのでしょう。私のことは記憶にないようでしたが、もしかしたらあまりにも(頭髪とか)印象が変わってしまったのかもしれません。とはいえ私もなんとなく見覚えがあるようなないようなという具合ですので、他人のことは全く言えない。記憶は、更新されてゆくために消去されていくもの。それでも最近のライブ録音をお聞かせして喜んでくださったのは、どこか十数年前の印象と共通するものがあったのだと思いたい。
金曜はファン研部長が中古屋で見つけてきた、今年出たばかりのサンタナとアイズレーズの共演盤。様々なソウル・カバーをロナルドに歌わせているけど、一曲だけオリジナルの新曲っていうのが結局一番良かった気がした。大御所同士の共演盤に好演を期待するのは難しいのでしょう。ロナルドがマーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドを歌うっていうだけでも好企画のような気もするんですけど、でも工夫がなければ満足はできないですね。
大阪に赴任中の天使が予告なく帰藤。何人かにメールしてみたら、天使ファンがソッコーで現れる。それから10年ぶりぐらいという同級生が夫人を連れて、夫人は夫人でよく来てくれていた頃もあって久しぶりの、そんな二人が夫婦では初来店。うちで知り合ったわけではないのだけれど、ここにも縁がなかったわけじゃない。ようやく縁を手繰り寄せて来てくれたような気がして嬉しかった。別々に知り合ったような二人が揃って(ちょっとチグハグな)夫婦のサウンドを奏でているのを私はずっと聞きたかったのだ。
アンビエントのイベントをやりたいね、と先日話したアニキがレコードを何枚か持ってきてくれた。ブライアン・イーノ&ロバート・フリップの72年作などなど。この時代からもうアンビエントは始まってるんですねえ。その他イーノやラノワ、そして最後はジョン・フェイヒイなど。
自分の聞きたいサウンドがレコードやCDで見つからないことがある。例えば何か聞くものに疲れて、アコースティック・ギターの気持ちの良いコード・ストロークだけを聞きたいというような気分の時があったとして、それに見合う録音物が自分の棚の中に見つからない。シンプルな弾き語りぐらいならいいのだけど、大概のSSW作品にはいろんな楽器がアレンジされてしまっている。違うのだ。アコギだけが聞きたいのだよ。
それだったら、自分で自分の聞きたい録音物を作ればいいのではないか。例えば50年代後期からアコースティック・ギターの即興性に富んだフィンガー・ピッキング・ブルーズ、言わばフリー・ソロ演奏をしていたジョン・フェイヒイのような人は、やはり自分の聞きたいサウンドを出そうとしていたのだろうと想像できる。自分の聞きたいサウンドを演奏してくれる人が誰もいないのなら、自分で作るしかないのかもしれない。アンビエントとはそのような音楽なのかもしれない。
自分にはそういう聞きたいけど録音物としては手元にない、未だ聞いたことのないサウンドっていうのがたくさんあるような気がするんですよ。お金と情熱があれば、そのようなレコードを片っ端から探せばよいのかもしれないけど、音楽の出会いというのも縁ですからね。人は思い描いたようにではなく、人との縁で生きてゆくのと同じで。
この日は「2本溝の45回転LP」というのも初めて聞かせてもらいました。2種類の音源、どちらの溝に針が入るか運次第、というところが人生っぽい。それにしてもそんなカッティング技術がアメイジング。
遅い時間には十数年ぶりという客人。話をお聞きすると、自分がやる前のケインズと私がやってからのお店の感じ(ワールドミュージックとかよくかかってましたよね、と)と、両方含まれているので、おそらくその両時期にまたがっていらっしゃっていたのでしょう。私のことは記憶にないようでしたが、もしかしたらあまりにも(頭髪とか)印象が変わってしまったのかもしれません。とはいえ私もなんとなく見覚えがあるようなないようなという具合ですので、他人のことは全く言えない。記憶は、更新されてゆくために消去されていくもの。それでも最近のライブ録音をお聞かせして喜んでくださったのは、どこか十数年前の印象と共通するものがあったのだと思いたい。
金曜はファン研部長が中古屋で見つけてきた、今年出たばかりのサンタナとアイズレーズの共演盤。様々なソウル・カバーをロナルドに歌わせているけど、一曲だけオリジナルの新曲っていうのが結局一番良かった気がした。大御所同士の共演盤に好演を期待するのは難しいのでしょう。ロナルドがマーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドを歌うっていうだけでも好企画のような気もするんですけど、でも工夫がなければ満足はできないですね。
大阪に赴任中の天使が予告なく帰藤。何人かにメールしてみたら、天使ファンがソッコーで現れる。それから10年ぶりぐらいという同級生が夫人を連れて、夫人は夫人でよく来てくれていた頃もあって久しぶりの、そんな二人が夫婦では初来店。うちで知り合ったわけではないのだけれど、ここにも縁がなかったわけじゃない。ようやく縁を手繰り寄せて来てくれたような気がして嬉しかった。別々に知り合ったような二人が揃って(ちょっとチグハグな)夫婦のサウンドを奏でているのを私はずっと聞きたかったのだ。
by barcanes
| 2017-10-18 04:44
| 日記
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