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地曳残念会

8/6(日)

地曳網が中止となってしまった当日の空は、まさに真夏といった抜けるような快晴。早朝は波も良かったそうで、辻堂寄りの隣の網では客網をやっていたよと、早朝から波乗りをしてきたアニキが教えてくれた。それでも万が一の事故を防ぐ意味でも、堀川網の早めの判断は間違ってなかったと思う。波は徐々にグシャグシャになっていったそうだ。

海に行くつもり満々でいた人はサーファーのアニキだけではなく、せっかくだからと海の家に荷物を預けて遊んできた人もいた。地曳網の中止の知らせを受けて泣いたという女子もいたし、楽しみにしていてくれた人(特に女性)が少なからずいたのはちょっぴり驚きだった。そんなに楽しみにしてくれていたということが、喜びというより申し訳ない気がした。

それほど楽しみにしてくれていたとは思ってなかった。やはり楽しみにしてくれる人の数が揃わなければ何事も実現できないわけだけど、その楽しみの総量は数だけでは測れないのだ。主催者である自分自身が、そんな楽しみを率先して引っ張れなかったことが、申し訳なかったのだと思う。日々のイベントで集客できない、と言うより日々の営業でも人を呼べない私は、人を集めるということをすっかり諦めてしまっているのだろう。集客に関してはとっくに疲れてしまっているのだから、自分にはもうどうしようもない。

さてせっかくこの日を空けておいてくれた人もいるだろうから、地曳網の残念会をやろうかということになったわけだが、こちらもやはりあまりニーズが感じられず、と言うよりもはや投げかけ方が分からなくなってしまった。とりあえず2、3名来てくれると言うので、2時ぐらいからお店を開けることにした。元魚屋のアニキが刺身とツマを買ってきてくれてお造りを作ってくれた。私は初めてのガンボ作りにチャレンジしてみることにした。10数年前にニュー・オーリンズで食べた味を思い出して。

明るい午後から集まってくれたメンバーがいろいろとツマミを持ち寄ってくれて、カウンターは食べ物でいっぱいになった。ヤクルトと阪神のデーゲームを見て、メンバーが半分入れ替わり、カープとベイスターズのナイターと、世界陸上のマラソンを交互に見た。川内くんのラストラン、あと3秒で8位入賞という最後の猛追に胸が熱くなった。実業団という組織に属さず、個人ランナーとしてここまでやってきた彼の、心拍ギリギリまで追い込む個人の力を我々は忘れないだろう。

レコードを持ってきてくれたアニキがインスト・ソウルを回してくれ、同日開催の女子マラソンには熱くなれなかったが、遅くにもう一度入れ替わって、この日は地曳とは関係なく久しぶりのアニキも来店して、可愛い女子のグチも聞かせてもらったりして、長い時間飲み続けて限界ギリギリの、いい一日だった。ガンボも煮込まれていい味になり、みんなに食べてもらえた。ジンジャーエールを一日で7杯飲んで新記録を更新した男もいた。地曳とはまた別の、一夏の思い出となるだろう。

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見事な刺し盛り。

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なっちゃん撮影。


by barcanes | 2017-08-25 14:25 | 日記 | Comments(0)