イシヅカトランス

7/24(月)


先日、深夜部員でファン研部員でもあるカセット部員が自作してくれた「トランス」なるものを、さらに微調整ポッドを追加してバージョンアップさせてきてくれた。電機屋が本業の彼が、デジタル→アナログ変換における問題点(大きな電気機械ではデジタル・ノイズが致命的な悪さをすることがあるそうだ)をパッシブ回路(動力を必要としない)で解決するべくひらめいて作った秘密兵器だ。名付けて「イシヅカトランスver.02」紙のケース入り。JBKジビキ・レコーヅ、カスタム・メイド。めざせDSD!
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と書いてしまったところで「DSD(Direct Stream Digital)」のお勉強。と言っても難しくてよく理解できないのだが、いわゆるPCMなどとは全く違う方式によるアナログ→デジタル変換である。特徴はデジタルのくせにデジタル的に編集ができないという無編集性。その分、音質的な優位性があるらしい。DSD録音で名高いセイゲン・オノ氏のサイデラ・スタジオで録音されたショーロ・クラブの新作「Musica Bonita」でも聞いてみましょう。(こちらの内ジャケが表でもよかったのに笑。)
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私どもの音響設備では(それ以前に16ビットのCDフォーマットに変換されているわけですし)、その音質的な違いはよく分からないと言ったところだが、スタジオ・ライブによる一発録音という潔さは伝わってくる。それだけでも十分にメリットはあるのだろう。きっと。

我々は音響の先端にいるわけでもハイ・オーディオ志向なわけでもない。音楽の生々しさ、音質よりも演奏の良さ、さらにはここで音楽が響いていたのだという実感、エンジニアリングまでを含めた手作り感が出ていればそれで良いのである。技術の洗練や目新しさ、そして高価な機材は音が違うはずだ。確かに違いはある。しかしそれらに心を揺さぶられてはならない。金の無さを逆手に取った、寄せ集めのアナクロニズムとデジタルの簡易便利さをつぎはぎして、オリジナルのサウンドを考えていかなければならない。

もとより、アナログ→デジタル変換の技術というのは問題ないぐらい進歩していて、むしろテープっぽさとか古っぽさとか暖かみだとか粗っぽさとか、そんな人間味みたいなところで物足りなさを言われているところがあるのだと思う。しかしおそらく、A/DではなくD/A、デジタル→アナログ変換のところの方により問題があるのだろうと我々Cane'sカセット部は考えるのである。

このD/A問題は我々の社会や生き方にとって非常に深い意義を潜めていると思う。それについてはまたいつか考察したい。とにかく、この「イシヅカトランス」はこのD/A問題に対する暫定的な一つの解決である。これで我がJibiki Recordsのサウンドはほぼ決まった。いよいよやらねば。


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by barcanes | 2017-08-02 04:34 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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