アフターな我々のAOR

7/22(土)

makizooことマキちゃん主宰のレコード・イベント「After h’Our Rock」8回目。普段あまりロックを聞かない店主ですので、特に自分の持っていないハードロックやメタル、同時代のヘヴィー・ロックなどを聞いて耳に刺激とサウンドの勉強を期待した。毎回違ったゲストを迎える今回は、南口の餃子屋さんで定例のイベントを盛り上げているというカーヤンさん(同い年!)、「藤沢歌謡会」でおなじみジョージ・オイカワさん、そしてsister☆mこと美魔女ミンさんの3名。

始まってみると、歌謡曲からBES、ポップなロックなど和洋含めてわりとポップでオールジャンルな内容だった。どちらかというと「我思うAOR」という感じだったかなという気がしないでもなかったが、そもそも「我思う、人それぞれのロック」がテーマなので、それで問題も間違いもない。まさにロックだったものが年月が経って「AOR」となることもあれば、ロックだったはずのものがAORとして聞こえるようになるものもあるだろうし、むしろ全てのものをAORとして、大人のロックとして楽しむことができるようになってしまうのである。

大人になればいろいろな思い出が、全てとは言わないまでも同列に並んで、嫌なことも苦い記憶もどこか角が取れて丸くなってゆくものだ。しかし丸くなるだけが大人ではないので、トゲトゲしたものもドスドスしたものもデスデスしたものもあるはずだ。大人の現行のロックも聞きたいような気がした。選曲がどうこうではないのだが、サウンド的な刺激が少々物足りなかったかな。

たまたま音量の大きな日に現れた巨匠が、「今日は不良の日か」と言い残して帰っていったのが可笑しかった。みなさん盛り上がって踊ってたのが衝撃的だったのかもしれない。そういった意味でも十分に、大人のロックなイベントだった。驚きを与えたかもしれないというところで。
c0007525_23252672.jpg

この日来てくださったのはその他にも、久しぶりの以前の常連さん。「もう最近どこにも飲みに行かなくなっちゃった。タバコ止めてから、どこもタバコのニオイが気になるようになっちゃってさ。でも今日は一本吸っちゃおうかな。バラでちょうだい。たまに吸うとやっぱり美味しいな。」

やはりタバコの匂いを気にする方は増えているのだろう。私はあの電子タバコのニオイの方が臭くて嫌ですけど、あれなら平気という人もいるらしいので不思議だ。まあタバコ吸いの自分だって他人の煙が嫌な時もあるのだから、大きなことは言えない。だいたいタバコに嫌な顔する人はそれまで吸ってて止めた人ですね。あれはある種の自己嫌悪ですよ、過去の自分に対する。現場の統計上。

パーティー帰りの客人がアフロのヅラを持っていて、被ってみたら、「マスターも昔そんな髪型してましたよね」と隣の客人が言う。あ、もう10年ぐらい前ですけど。それ以来の来店とのこと。早い時間にもうお一人、10数年ぶりという方がいらした。お顔はなんとなく、話しぶりもなんとなく、「同じ年ですよね」と、でも思い出せない。申し訳ない。でも過去の自分を切り捨ててしまっているところもあるのかもしれない。止めずに続けるためには、自己嫌悪しないように、そうして忘れるようにしてしまっているのかもしれない。

と同時に過去を美化してしまい、もしかしたら美化された過去と今を比較して「昔は良かった」と今を卑下するくらいなら、過去を忘れずに悪者として嫌悪してでも、前に進んでいけるぐらいの方が強い人なのだろう。アフターな我々はなんにせよ、過去と闘ったり笑ったり再発見したりして、付き合い続けていかなければならないのだろう。


[PR]
by barcanes | 2017-07-28 23:19 | 日記 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://barcanes.exblog.jp/tb/26848752
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 【お知らせ】2017年7月のイ... 夏の郊外へ/ハワイ〜DooWa... >>