昔登った山を登り返すのもまた登山なり

7/7(金)

潤くんの金曜企画は早くも9回目。今回は原点回帰で久しぶりにLP特集「LP Friday!」。7インチが専門の潤くんの、普段陽の当たらないレコードを取り上げてもらった。シングル盤を探すようになる以前は、やはりLPを聞いていた。コンピレージョンや再発盤や、そういったものでいろいろな曲を知り、好きになった曲をシングルで探す。だからLPは自ずと潤くんの音楽遍歴を語ることとなる。

ちょうど私も日曜にイベントをでっちあげてしまい、自分の音楽遍歴を振り返らなければならなくなってしまったので、大いに参考になった。Stray CatsやBob MarleyっていうかWailersの”Burnin’”などを思い出させてもらった。

普段あまり聞かなくなってしまったレコード(やCD)でも、それぞれに思い出があるものである。特に少ない資金をやりくりし厳選して買っていた頃のレコードには格別のものがある。それをどこで買ったかは覚えていても、参考書代か模試代をちょろまかしたかもしれないその資金の出どころまでは覚えていなかったりする。カセットに落としては何度も繰り返し聞いたわけだし、ライナーや歌詞が付いていれば読み込んだものである。

若い頃のものは特に、レコードとはその時の自分の思いや感じたことを聞くものであり、ということはつまり後年にはその思い出を聞いてしまうものである。アーティストの思いだの表現だのというのは二の次だったと思う。アーティストの気持ちなんていうのは、アーティストが身近でもなければ分からない。それでも少ない情報に身を寄せて何かを感じ取ろうとしたものだ。自分の外の世界を知ろうとして、でも知れることは何かを感じ取ろうとした自分のことでしかない。音楽は、特にレコード音楽は、だからリスナーのものなのだと思う。

DJのかけるもの全てに何らかの思いがなくてはならないというわけではないが、それにしたってDJの思いや思い出(あるいは直感や無思考でも)を聞くことは、その人を知るということである。しかし自分を知るということと同様に、音楽はほとんど何の役にも立たない。しかしほとんど、ということはちょっとはある。そのちょっとのことがうまく言えない。若い頃の思い入れも、今のちょっとしたことも、たぶん同じようなものなんだろう。

だからやっぱり、昔登った山よりも、今ここで登っている山が登山なのだ。振り返る登山もまた、今登っている山である。同じ山でもそれがハイキングであろうと、景色や自分を取り巻く環境は同じではない。最近アニキと山の話ばかりしているから、山にも行けないくせに何でも山に結びつけようとしてしまう。我々は我々なりの、生きるか死ぬかのサバイバルをしているのだ。だって毎日ヒリヒリしているもの。

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思わず潤君にお借りしてしまった2枚。


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by barcanes | 2017-07-17 01:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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