アイズレーズ目線の「ファン研」3回目

7/2(日)

先週の日曜に引き続き、昼間にカセット部員とカセット研究会。先日入手したVictorのデッキV711を検波機材でチェックしてみる。完璧な調整済みと期待していたが、左右のバラつきと位相ズレの追い込み具合など、やや残念な印象が拭えない。再生音の素晴らしさに感激したのだが、やはり録音ヘッドの調整は別問題なのだろう。

思い切って出品者の方にメールを送ってみる。すぐに返信あり。カセットデッキの修理職人ということで年輩の方を想像していたが、まさかの同い年と分かり親近感がわく。使用するカセットテープを決めてから、それに合わせた再調整をお願いしようということになった。

ちょうどファン研部長が現れる時間となり、Funk研究会第3回目。今回はFunk50周年を祝う7/15(土)の”Voices Inside”との連動的な企画。JBの”Cold Sweat”がFunk爆弾となって落とされた67年7月をFunk元年と数えてちょうど50年。67〜72年ごろのFunkを聞いていこうという試みである。

Voices主宰の潤くんが資料を用意してきてくれた。やはり67〜72年のビルボードR&Bチャートの1位曲の一覧である。Funkの変遷には当然、同時代のソウル・ヒットとの関わりは無視できない。そこで各年の注目のソウル・ヒットを潤くんがかけ、それぞれの年のFunk重要曲を部長がかけていく、という趣向になった。

中でも、この夜の部長はアイズレーズ目線。50年代末のロックンロール・ヒットから始まり、モータウン期を経て、さらに後のTネック時代の模索ぶりが非常に興味深いアイズレー・ブラザーズを軸に、同じ時代の音楽を聞いていくと面白いのではないか。アイズレーズはFunk史の中央に置くわけにはいかないけれども、各時代のブラック・ミュージックのみならず白人SSWやロックまであらゆる要素を柔軟に、柔軟すぎるほどいやらしくエゲツなく取り込んでいき、どんどんスタイルを変えていったけど変わらない一貫性があるという意味でむしろドFunkなグループである。ホーン・セクションに見切りをつけるのも早かったし、コーラスのハーモニーもシンプルだ。"It’s Your Thing"から"Brother, Brother, Brother"まで、T-Neck時代の諸作を聞いていった。

最後はついでに、CBSに移っての73年"3+3"を聞こう。せっかくだからいくつかのカバー曲のオリジナルとの聞き比べ。JTの”Don't let me be lonely tonight"は、後にクラプトンがカバーしたのがアイズレー・バージョン。「こりゃダメだ。モノマネだね。」 シールズ&クロフツの”Summer Breeze”を聞いて「これはサマー・ブリーズじゃない。」本日のファン研部長の名言でした。

オリジナルをカバーが超えるということはたまに起きうることだが、アイズレーズのその率は高いと思う。それはもしかしたら、ブラック・ミュージックが白人に搾取され続けてきたポピュラー音楽史に対する、アイズレー兄弟による「倍返し」だったのではないか。特に白人SSW曲のブラック化つまり取り戻しについては、軽々とそれをやってのけるロナルドの歌いっぷりのセンスと共に、並々ならぬ意気込みを感じることができると思う。実にFunkじゃないか。

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なんてったってアルバムのタイトルが”Givin' It Back”ですからね。

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潤くんの資料。

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こちらはカセット研究会の活動です。

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by barcanes | 2017-07-14 16:46 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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