フリークであれ!「つらい浮世」第二夜

7/1(土)

ザッパの軌跡を一から辿ってゆく大河ドラマ企画、Frank Zappaナイト「つらい浮世」第二夜。前回はアルバム・デビュー前から1st ”Freak Out!”までだったが、今回はそこから一歩下がって二歩進む。前回かけそびれたレア・シングルやメイキングもの、DylanやCaptain Beefheartなどで十分に前回を振り返った後、1時間あまり経ってからようやく2ndアルバム”Absolutely Free”へ、そして3rd”We’re Only In It For The Money”へと進んでいった。

案内人の阿仁敬堂さんとNAKAOさんは1タンテに1CDJを並べたテーブルを前にイスを並べて、ザッパ好き同士が存分にザッパについて語り合うお二人だけの世界を繰り広げている。カウンター・サイドの聴衆たちもさすがに話についていけないので、お二人を見守っている。遠くから。そう、やはりザッパ入門者からするとその深みの世界には入り口さえ遠く、その到達点は限りなく遠いのである。しかしもちろん、最後まで見守る覚悟である。次回は10/14(土)の予定だ。4thと5th、Verve期の終わり頃までというところになるだろうか。

終演後にはそんな入門者の不安を察したか、阿仁アニキは今回までの3作をアナログと日本盤CDとのセットでお貸しくださった。ライナー付属の歌詞翻訳を読みながらしっかり聞いておくようにとの宿題である。もちろん、まずはカセットテープに落とすところから始めたい。

最後に阿仁アニキが代弁したザッパのメッセージ「社会の犬になるよりフリークであれ!」が心に響いた。このテーマは確かにP-Funk軍団と共通するものである。ちなみに”freak”という言葉には名詞としてこんな意味が出てくる。

「変わり者、変人、奇人、熱狂的愛好家、奇形、変種、奇想天外な出来事、薬中毒者、突然の気まぐれ、衝動」

そして”freak out”は、「ひどくびくつく[興奮する]、訳の分からないことをする[言う]、〔人を〕怖がらせる、ビクビクさせる」とある。確かに凡人の悩みなど、フツーに生きられないことにあるのではなく、フリークになりきれないことにあるのではないだろうか。いや、フリークになりきらなくてもよくて、自分の中にあるフリークな部分をフツーに持ち続け、そういったものをお互いに認め合えるような社会がフツーであるべきだと。恐れることなく、皆フリークであれ!

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愛を語り合うお二人。

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3rdアルバム、いわゆる”Money”の内ジャケは、言わずと知れたSgt. Pepper'sの見事なパロディ。外ジャケはビートルズの内ジャケのパクリとなっていて、本来は内外が反対のはずだった。ジャケ史上に残る裏傑作。

終演後はNAKAOさん持参のモノラル盤の”Sgt. Pepper's”をモノ針で聞いた。ステレオの横への広がりを縦軸に寄せて奥に引き伸ばしたかのような奥行き感が素晴らしい。やはりモノラル最高。

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阿仁アニキにお借りした1stから3rdのLPとCD各3枚。

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by barcanes | 2017-07-14 16:22 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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