【お知らせ】「44歳の誕生日前夜の44曲」

7/6(木)



昨夜アニキと外道クライマー宮城公博の話(那智の滝を登攀して逮捕された)をしたせいか、変な夢を見た。


買い物をして店へ向かっているはずだった。駅近くの路地を歩いていた気がしてた。深夜食堂の店主の真似をした店主のいる店の前を通り過ぎた。関水スポーツの路地のような折れ曲がった道の、すり減ったシャッターの閉まった路面店の脇にある半開きのドアをくぐると地下道へと下りられる。近道のはずだ。その先は野毛の地下街のようなところにつながっている。


地下道への階段の途中に座っていた、知った顔の女の子、R子ちゃんと目が合った。含み笑いで消えて行くような、招かれているのか罠にはめられているのか分からないが、とりあえずついておいでというような小走りで、白いペンキがベタ塗りされたままの壁伝いに、地下道に対して斜めに掘られたような通用口へと入って行った。


重い鉄扉の閉まりぎわの隙間から、光が漏れている。滑り込むと間仕切りが一枚。それをよけて入っていくと中には蛍光灯がついていた。がらんどうの、ビルの空室のような部屋だった。馴染みの顔や知った顔がこっちを見て笑った。サプライズ・パーティーに主役でもないのにサプライズで招かれたような感じだろうか。グラスを掲げてくれる者もいる。閉店したはずの店の店主K君が簡易的にこしらえた調理台で何か作っていて、その向かいにやはり即席のカウンターとテーブル。奥には窓があり外の喧騒が伝わってくるが、半地下になっているのかこちらの様子は外には届かないようだ。


即席カウンターに陣取っていた長い付き合いの男Iがイスをぐらつかせながらニコッとして「おお、来たね」と言った。みんな何かをつまみながらビールかハイボールかチューハイみたいなのを飲んでいる。楽しそうだ。みんなで悪だくみ、という感じだが、自分は招かれざる客というわけではなさそうだ。オレも一杯、と言いかけて、だけどなんだかたまらず「モグリかよ!」と言い放って逃げ出してしまった。


どこをどう歩いたのか自分の店にたどり着いた。自分はどうして逃げ出してしまったのだろう。呼ばれてなかったことが悲しいわけでも、知らされていないことが寂しいわけでもない。空き家を占拠して飲み屋をやったって、無許可だとか違法だとかそんなことは関係ない。むしろ逞しくて羨ましいぐらいだ。そうだ、羨ましさに目が眩んだのだ。違法すれすれの悪だくみを、それを楽しめる仲間がいて、それが商売として成り立っているのかどうかは分からないが、それでもみんなでその店の存在を楽しんで支えている。自分の店に足りないのはそういうものなんじゃないだろうか。


日曜の自分の誕生日企画、誘える人が二人しか見つからなかった。イベントとして成立しない。お願いできる人を探して人に頼ってばかりじゃダメだ。自分でやらなきゃ。44歳44曲、店を始める時までに自分で持っていたもの。お店を始める時に最初にあったもの。それまで聞いていたもの。「どんな音楽が好きで、どんなものを聞いてきたのか。」たまに聞かれるけどうまく答えられないから、 ちょうどいい機会だ。ちょっとやってみよう。



7/9(日)    「44歳の誕生日前夜の44曲」

7pm- No Charge

【カウンターDJ】店主ゲン


恥ずかしながら7/10で44歳の誕生日を迎えます。エアコン代の支払いもあり、何かイベントでも打たなければと切迫を感じながらも、人に頼ってばかりの日々。これ以上なじみの皆さんにも無理は言えない。もとより、自分を祝えとはおこがましすぎる。全くめでたくない誕生日です。


そこで急遽思い立ち、というよりは不思議な夢に促され、Cane's始めて16年で初めて、自分でDJをやってみようかなという無謀なチャレンジを考えつきました。金曜日のカウンターDJシリーズで自分の音楽遍歴をレコードで辿る試みがいくつかあったので、そのコンセプトならいけるかなという目論見です。音楽に興味を持った中学生ぐらいからCane'sを始める2001年まで、どんな音楽を聞いてこの店を持つに至ったかを、歳の数に合わせて44曲で自ら検証してみます。まあ大したもんじゃないです。


たまにお客さんに「どんな音楽が好きなのか」と問われると即答に困るわけですし、どんなのを聞いてきたのか、一概には言えないわけです。2001年2月の時点でこの店を引き継ぐ時に自分が持っていて、ここに持ち込んだはずのレコードやCDを中心に探ってみたいと思います。この機会に10数年前までの自分を振り返ってみたいと思うのですが、あまりの苦行に今日は目が冴えてしまい眠れなくなってしまいました。


今日振り返ってみて分かったのは、僕を導いたのは中学の友人K君と長渕剛とライ・クーダーと、ちょっと悔しいけどちょいちょいクラプトンが出てくることでした。そんな私も大学を出るあたりから一気に豹変します!いろんな音楽を受け入れられるようになるって素晴らしい!と気づいたら、さらにいろいろなものを聞いてみたいという欲求が強くなっていったのです。千客万来の準備は整った!はずのCane'sの顛末は皆さまご存知の通り。


このお店を始めてからいろいろな人に出会い音楽を教わって、ますます音楽の幅が広がり深みが増していったわけでして、それ以前の私の浅さを露呈することになるとは思いますが、もし酔狂な方がいらっしゃいましたらそんな浅はかで青臭い私の90年代あたりを笑いに来てください(気分を害する方もいらっしゃると思いますので長渕はかけません笑)。非常に不安なので、潤君とマキちゃんが助っ人DJをしてくれます。田尻もピアノを弾きに来てくれるそうです。



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by barcanes | 2017-07-08 04:18 | イベント | Trackback | Comments(0)
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