自給自足

6/28(水)



何ヶ月かぶりに来てくれたアニキにこのところの報告がわりと、まとめて一気に最近2ヶ月ほどのライブ録音やカセット録音をお聞かせする。その後もそのまま一晩、レコードやCDを一切かけず、音楽を自給自足で過ごした。自前の音源だけで一晩まかなえた。Cane's史上初の記念すべき一夜。と思ったけど、そういえばヤクから買ったカセットテープもちょっと聞いてしまったか。


音楽は聞く者の耳と脳みそで作られる。リスニングとは積極的な行為である。とは言え、売り物の音楽や他人が作った音楽に聞き慣れてしまうことが、リスナーのマインドを徹底的に受け身へと侵してしまう、という危惧もなきにしもあらずとは常々思ってきた。意識のあるリスナーやDJたちは当然、自らの何らかの発信や表現を持ってその受動性を能動として切り返してきたわけだが、受け身で音を浴びるというのもこれまた至福であることも間違いない。他人が作ってくれる料理、他人が淹れてくれるコーヒー然り。


音楽は聞く者の耳と脳みそで作られる、という意味では、どんな人生だって本人にとっては未踏破の冒険である。用意された観光ルートのような人生でさえ、探検ではあり得る。どんな先鋭的な冒険であれ、自然の圧倒的なパワーを前にして、受け身とひれ伏す手前、紙一重の折れない心を持って積極へと踏み出す、その一点にかかっている。その紙一重のラインが、専門分野、人それぞれ違っているだけである。


客体としてしか生きられないこの社会において、自分がいかに自分の人生の主体となれるか(©︎文祥さん)という問い。音楽の自給自足は、そもそも他人が作った音楽であるとは言え、自分が網を仕掛けて獲(録)り、捌いて仲間とともに食らうという意味では、サバイバル音楽バーから狩猟音楽バーへの一歩を踏み出したような、ちょっとした喜びがあったのだと思ってみる。いや、外食ばっかりだったのが自炊を始めたぐらいか。


それにしても自給自足は、聞いててちょっぴり疲れるな。リスニングは受け身ぐらいの方がいいね。

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なっちゃんが公園で採集したものd作ってくれたご飯です。


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by barcanes | 2017-07-07 15:18 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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