Funk50年を見据えたヒップホップ特集「ドロFunkin’」

5/12(金)


確か昨年4/1に、この日が生誕70年のロニー・レーン特集をやった。それがちょうど金曜日だったのがきっかけで、マサオさんと金曜の夜に通例のレコード・イベントではかけられないようなレコードを聞くのもいいんじゃないかということで始まったのが、1回目の「ドロ金」。ちょうど5月のゴールデンウィーク明けのことだ。


最初のコンセプトは、毎月の”Voices Inside”でもなかなか出番のないスワンプ・ロックや泥臭いSSWのレコードを聞こうということで、”Muddy Fridays”とスケジュール帳には書いてある。最初から複数形になっていたところが注目であった。


カウンターの端っこに一台だけターンテーブルを置いて、横に並んだお客さんたちと喋りながら飲みながら、ちょっとマニアックになり過ぎるぐらいでいいから、好きな、聞きたい、聞かせたいレコードをかける。普段あまり陽の目を浴びないサブスティチュートな円盤たちにも出番を与えよう。そんな試みに、当店なじみのレコード・ブラザーズ&シスターが次々に乗ってくれて、”Free Friday”シリーズは昨年だけで18回を重ねた。


そうして今や金曜の夜に参戦してくれるDJたちは、まとめて「金ちゃんファミリー」と呼ばれるに至っております。当店としても、金曜の夜にお客さんが集ったのも今や昔の話なので、こうして面白いことをやってくれるととても助かるわけです。


前置きが長くなりましたが、元祖”Free Friday”でもあるマサオさんの「ドロ金」は、昨年10月のラリー・ヤング特集「ラリ金」以来、久しぶりのFFシリーズ登場。今回のテーマは「ドロFunkin’」というタイトルだけが決まっていたのですが、フタを開けてみれば、本年7月の”Cold Sweat”50周年、すなわち「Funk紀元50年」(紀元前もあるということです)に向けての、なんとヒップホップ特集でした。


実はヒップホップのネタからソウルやFunkを知ったという、リアルタイムなフリー・ソウル/レア・グルーヴのネタ世代だったんですね、マサオさんは。ということでデ・ラ・ソウルやウータン・クランなど80年代のソウル/ディープ・ファンクからブルースなどのネタものを中心に90年代半ばのトリップ・ホップまで、12インチ・シングルやCDを駆使して私のあまり知らない世界を繰り広げてくれました。


そんな中ではヒップホップを聞かずに過ごしてしまった私もギリギリ追いついて、一時期ハマったのがDJ Shadowだ。マサオさんとはあらゆる方面で教えてもらうばかりだがハーモニカ・ブルーズから戦前物、陽の当たらない系R&Bからレア・グルーヴ、おじいサンバにブラジリアン・フュージョン、ダメ系SSWから山登り、そして奄美民謡まで、その守備範囲が重なることが多くて、だけどShadowが好きっていうことで一段と仲良くさせてもらったような気がする。


それにしたってShadowからSP盤まで、本人はなんとも思っていないであろう振れ幅で、なんともなしにドロドロに深みにハマってゆくマサオさんの「ドロ金」ここにあれり、というヒップホップ特集でした。


何度か試作を重ねてきた「チリコンカン」ですが、この日から売り物にさせてもらいました。とりあえず350円です。やや小盛りで、食事というよりはオツマミにという感じです。よかったら食べてみてください。


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終演後にマサオさんにお借りしたShadow関連2枚。Cut Chemist & DJ ShadowのミックスCD "Brainfreeze"、1999年。ルーファス・トーマスなどの南部Funkが聞けたりして楽しめる。ネタ情報はしっかりDiscogsに出てた。


https://www.discogs.com/DJ-Shadow-Cut-Chemist-Brainfreeze/master/115897


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私の愛聴盤でもあったDJ Shadow ”Endtroducing..."(96年)のボーナス・ディスクを聞け!ということでデラックス盤が出てたんですね(2005年)。ナイス・レコ屋ジャケのジャケ裏がオリジナル盤より横に長くて、棚にどんなレコードが並んでるか推察する楽しみも横に広がってます。

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by barcanes | 2017-05-18 00:54 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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