金にならないレコード、金じゃない利益

5/10(水)

レコ屋のふくらんだビニール袋を手に現れたブラザー。Funkもののいい釣果があったようだが少々憤っている。Funk増資のために卒業ロックを売りに出したのだが、あまりにも買取価格が悪すぎて引き上げてきた。入手した時には1万円前後したオリジナル盤LPが400円とか言われて嫌になり、それだったらゲンちゃんのところに持ってきた方がいい音で聞けるし、と寄贈してくれた。

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ハース・マルティネスの1st、ザ・バンドの「ビッグ・ピンク」、ディランの「ブロンド・オン・ブロンド」UK盤など。確かにジャケ破れでキレイとは言えないが、音には問題なし。私程度のレコード好きにとっては、このようなオリジナル盤が安価で入手できたらサイコーなのだが、その辺りの購買層が減っているのかもしれない。つまりレコード・マニアならその辺の評価の定まった定番ものは、好きな人は既に持っているか、さもなくばよりキレイなものかレア度の高いものを求める。興味を持ち始めたぐらいの人なら手早くCDを買ってしまうか、あるいは最近はネットで聞けちゃったりするからCDさえ買わないかもしれない。
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音楽ソフトを買う人は両極化し、買う人は買う、買わない人はまったく買わない。(渋谷のタワレコでさえ客はまばらだそうだ。ミュージシャンはどうやって録音物を売れば良いのか途方に暮れている。)以前はそれなりに高かった中間領域も両極化してゆく。以前高かったものが安くなり、反対に安かったものが高くなったりする。内容の良さなど、あまり関係がないのだ。売るためには、やっぱりキレイに保存しておかないとね。

「他の人にも聞いてもらえる。レコードがそれを望んだんだよね」と出戻りレコードを聞きながらブラザーが言う。私も嬉しい。CDとじゃ音が全然違うもんね。私は聞けりゃあなんでもいいけど、だけどオリ盤の音も知っておきたい、というアマノジャク派だ。

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その他、最近のいただきもの。大阪は「春一番」土産のトートバッグと阪神タイガースのバームクーヘン。大阪「フエキのり」のマーブルチョコ(なっちゃんに)。ビックコミックス版「カムイ外伝」全20巻。それから80年代のローランドの音がするBOSSのハンドクラッパー。これ遊べそう。皆さんいつもいろいろありがとうございます!
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深夜にはこないだのライブ録音をラフミックスしながらカセットテープに突っ込んで、どんなテープ・コンプ効果が出るのか聞き比べして遊んだ。これはなかなか面白い。だいぶ音が変わるから、高音低音をどれくらい強めにしてテープに突っ込めばよいのかなど、いろいろ試してみる必要がありそうだ。

みんな帰った‪朝5時前。先日の「沢田沼田尻」トリオの録音を大音量で流しながら片付けをしていた。外の電気も消して看板もしまってるのに、足音が上がってくる。身構える。

陽に焼けた顔のオジさんが入ってきた。「ホンモノの音がするから、誰がグランドピアノを弾いてるのかと思って聞きに来た」と言う。「タジリユウタだ」と言って追い返した。去り際に「‬ヒノテルマサが友達だ」と叫んでいた。ウソだと思うけどそんな瞬間を持ち得なかったとは限らない。

そんなテカった顔のオジさんに暗い階段を登らせてしまう。カッコ良く言えばどんな客でもいいわけではないが、どんな客でもいい。求めている客に分かってもらえないかもしれないし、求めていない客に分かってもらえちゃうのかもしれない。ライブを喜んでくれるお客さんが金を全然使ってくれなくても、ムカつくような嬉しいような。自分でもよく分からなくなるときがある。

結局我々は金じゃない利益を得ているのだし、金じゃない利益を求めてしまっているのだから、利益は金にならない。なるわけがない。それは青春。朝5時の青春だ。夜はもう明けてしまっている。


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by barcanes | 2017-05-13 04:31 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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