一丸とならないアイリッシュ&奄美、そして築地さんの訃報

4/23(日)

「アイリッシュ・セッション#31」。この日は主宰椎野さんのフィドル、ギター、ブズーキとアコーディオン、ブルーグラス系のバンジョー弾きの方というオヤジ度高めの布陣でした。決して一丸とならないオヤジ・セッション。(貶めてませんよ。サイコーです。)バラバラの人間たちが、バラけたままに共に進んでいくのです。それって人間らしくて、そしてそんな人間たちの社会そのもので、いいじゃないですか。いい大人が一丸とならなきゃならないなんて、どこかの国とか今の政権与党みたいで嫌なもんですよ。

一丸となるのは若い人とかスポーツに任せておけばいいんです。だから政治家の言動も子供じみてきちゃうのでしょうか。一丸となって票を稼ぐことが好きな人たちですもんね。わりと昔の自民党はバラけてたんでしょうね、今思えば。結局我々は様々な利害関係でゴニョゴニョしているよりも、選択実行の早い社会を選んでしまったのでしょう。トップが高貴であれアホであれ、一枚岩な社会は怖い。バラけた観客を一体化させようとする気持ちは分かるけど、大会場が一体となって手を振ってたりするコンサートも怖い。一丸となる音楽が右傾向してゆくのも分かる気がする。話がだいぶズレてしまいました。

バラけた人たちがズレたまま、しかし共に進んでいくことができる、っていうところを音楽がやることが大事なんじゃないかと思うわけです。

終演後はアイリッシュ系のSP盤を持ってきてくれたブギ男アニキの戦前レコードを聞いて、またそのまま奄美へ。アイリッシュと奄美の繋がりについては、辻堂にあった奄美カレーのお店「キョール」が奄美に移転して、ブギ男アニキは先日その山本夫妻に会いに行ってきたわけなんですが、その存在そのものが示してくれているので、我々にとっては当然のことのような連関を感じているのです。

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で、そういえば映像を持っていた気がする、と思って見つけ出したのが奄美民謡のVHS「よねやうがみんしょうら!島唄熱唱ライブ 奄美から今晩は!」。2002年はちょうどちとせちゃんが「ワダツミの木」でブレイクした年。民謡曲にフィドルやウクレレなどの弦楽器やピアノ、チューバなど様々なアレンジを加えた、奄美民謡のワールド的展開としては随一の作品と思っている中孝介くんの名盤「諸鈍」もこの年。(この年の「奄美フェス」に行った時のサインが入っている。)「長雲節」の涙の名演ほか、このミニアルバムからの曲を数曲披露している。西和美さんが合いの手で出ていて、中村瑞希ちゃんは「マリカミズキ」で、その他アニメ声系のかわいい歌声の牧岡奈美ちゃんなども出ている。
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そして築地俊造さん。調べてみたら今月、しかも先週亡くなっていたばかりだった。私は一度、都内でライブを見たことがある。ちょうどアルバム「と〜とがなし」の発売の頃だったと思う(2003年)。どうしてのことか、長いキャリアで初めてのスタジオ録音とのことだった。黒い着物に共布のような黒いバンダナを巻き、コブシの高音が活き活きと響き渡っていたのを記憶している。
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ブギ男アニキは間に合わなかった。ちょうど先週あたりにテープを聞かせたりCDを貸したりしたところだった。昨秋にも都内でライブがあったそうだ。ちょっと調べた感じでは、今後の奄美民謡のまとまったライブ情報というのは見つからなかった。(もし知っている方がいたらご教示ください。)都内近辺で奄美の民謡が聞ける機会があれば逃さず聞きに行こうねと約束した。


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by barcanes | 2017-05-02 04:29 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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