インチキシガーバー

3/4(土)

「ゴキゲンムーディー大作戦☆」というタイトルのイベント。アノアとペロのお二人は2015年5月以来の久しぶりの来店で、演奏がタイトになっていたように感じた。共演の斉藤ネヲンサイン君は、一度「歌謡会」でDJとして来てくれたことがある。今回はギターとミニドラムと3人での演奏。裕次郎や昭和歌謡を愛するイケメン歯科医で、昭和歌謡スタイルのオリジナル曲を中心に歌ってくれた。

結婚式帰りという客人がハマキをご所望で、ネットでシガー・バーを検索して来たという。ライブ目的でもないのにライブ・チャージを払ってくれたので、10数年前にキューバで買ってきた私物をプレゼントした。トリニダーのロンズデール。よく言えば熟成品である。いたく喜んで、音楽も楽しんでくれていた。藤沢のよき思い出に。いい香りが漂って、私も今日を良い思い出にしたくなり、モンテクリストのトルピード(だいぶ傷んでしまったやつ)を取り出してくわえた。

ハマキを取り扱うのはもう10年ほど前には止めてしまったのだが、最近、特にこの連日、ハマキを目当ての来客が続いた。みな若い男性であり、そのほぼ全てが二度と来店しないことだろう。それっぽい雰囲気の、気取ったお店が相応しいのだと思う。ハマキは原価が高いだけでなく利益も取れないし、保管維持が難しい。それに葉巻の普及を目指しているわけでもない。その上、ハマキを求める人は酒をそれほど飲まないし、なんといっても得意じゃないタイプの人が多い。お金に余裕のある客人が多いはずだが、そういうのをお得意にできないのが私の儲からないところなのかもしれない。

しかし、最近ハマキを求めて来た人たちが若い人というところが興味深い。私は若い頃からハマキをひと通り吸ってきたし、金がなくても気取らなくても味わって吸えるものだと考えてきた。もしかしたら、そういうことが通じる時代になったのかもしれない。私はいつだって時代を先取りしすぎる。良くない良くない。

イベントもすっかり終わった後に現れた客人が、スマホに入っていたアノアさんの曲を聞かせてくれた。彼は学生時代に繰り返し愛聴していたそうだ。もう少し早く来れば会えたのに。おそらく10数年前のアルバムで、可愛い歌声と練りこまれたサウンドの90年代風シティ・ポップスだった。深夜まで残ってくれていたペロさんとそれを聞いた。

ペロさんとは美空ひばりの戦後のリズム歌謡を聞きながら、インチキこそオリジナルだね、なんて話をした。昭和歌謡におけるサンバもボサノバも、ブルースだって本来のものとは大きくかけ離れている。うちもバーとしてインチキだし、シガー・バーとしたってインチキに他ならない。だけどそれがオリジナルのスタイルである。ハマキをまた売ってみようかなと思ったりした。

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今回の企画とDJのカズマックスさんもわわわ〜コーラスに参加!ネヲンサイン君もシガーを吸ってくれてました。


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by barcanes | 2017-03-10 17:59 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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