偶然の飲み屋

2/21(火)

用事で横浜に行ったついでに吉田町でクラフトビールを飲み、野毛まで歩いた。動物園通りのミュージック・バーに行ってみたけどこの日はライブをやってなくて、それで近くのライブ・バーに入ってみた。騒音のような音量を浴びて思い出した。ここには昔一度来たことがある。ふと目をあげると、ライブの告知のチラシが貼ってあった。その女性の名前にも見覚えがあった。

もう何年も会っていないが、ひところ行きつけのバーでよく会った。そこの音楽イベントの際にはMCとして、店主が思いつきで付けた芸名を使っていた。その名前がなぜこんなところに出ているのだろう。尋ねてみると、すぐ近くの飲み屋にいるというではないか。行ってみた。彼女はそこにいた。飲み屋の主人と一緒になって、幸せそうにその店を切り盛りしていた。ときどき歌うようになったのだという。

一晩でこんなに何軒もハシゴすることは滅多にないが、ついでだ、そんな偶然を報告しに行きつけだったバーに久しぶりに寄ってみた。店主はその経緯をだいたい知っているようだった。しかし私はこの5年ほどの間、彼女のことを噂のひとつも聞くことがなかったのだ。「すごい偶然が重なったのですね。」店主が言った。最初のバーでライブをやっていたら、出会うことはなかっただろう。「もうひとつちょうどね、今日は娘の誕生日なんです。5歳になりました。」

その店の古い常連が、知り合いが今度始める飲食店を手伝うという話をしていた。若い頃には毎日のようにカウンターの片隅に陣取って、愛想もなく黙って飲んでるようなヤツだった。いつも一人で、友達なんか誰もいなそうなヤツだった。飲み仲間が少しずつ繋がって広がって10数年も経つと、いつの間にか気さくで社交的になっていた。もともと親切で頼り甲斐のあるヤツだったし、とことん付き合うような粘り強さを持っているから、今までやってた仕事とは畑違いとは言え、うまくやっていけそうな気がする。

それに飲み屋や飲み人が好きなんだろう。コミュニケーション障害みたいなこのバーの店主なんかより、よっぽど合っているかもしれない。それにしてもこの店の客だった人たちは、どうしてこうも飲食業に転じてゆくのだろう。こんな店主でも店がやれるのだから、自分だったらもっとうまくできると思うのかもしれない。偶然が人を出会わせ、人の運命や職業までも変えてしまう。飲み屋にはそんな魔法のような力が働いている。

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5歳の誕生日に、イルカと握手してみたなっちゃんです。

もうひとつの偶然。昨夜、聞きたいという人がいて見ていたYoutubeの由貴ちゃん。デビュー・シングル「卒業」は、ちょうど32年前の今日、2月21日発売でした。



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by barcanes | 2017-03-08 01:29 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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