コールマン

2/19(日)

4時からマンスリーのアイリッシュ・セッション。先日の「SP盤SP」の話から、SP時代のアイリッシュ・フィドルのコンピCDを聞かせてもらう。ニューヨーク録音のレコードが1920〜30年代に大ヒットした。難民のような境遇から始まったアイリッシュ系移民の人たちが郷愁のメロディーを買い求め、その思いもよらぬヒットはSPレコードの普及に一役買ったらしい。

スタジオ・ミュージシャンであろうピアノの伴奏を振りほどいて疾走するマイケル・コールマンのフィドルは、さらにピアノの平均律にも挑むかのように敢えて調子を外してくる。アフリカの、あるいはインドあたりの擦弦楽器を聞いているような気にもなってくる。

本来ピアノが和音をつけて伴奏することはなかったであろうフィドル音楽の、おそらくプロデューサー・サイドによる西洋化あるいはポップス化の試みは、一聴するとうまくいっていない気もする。フィドルとピアノが合っていないように聞こえる。

しかし、それは成功したのかもしれない。大ヒットしたわけでもあるし、平均律という近代資本主義的なものの征服に屈しない姿を表したという点でも。年代を下るにつれてピアノとのコンビネーションはこなれてくるが、それでもチューニングが狂っているのはピアノの方なんじゃないかと思わせたまま、むしろ音律の違いを際立たせることにも成功したのかもしれない。

果たして音を合わせることとは、何かの成功なのだろうか。

スライドなどのテクニックを駆使しながら音程未満の音を、あるいは濁った音を、クラシックとは明らかに違う、言ってみればブルーズのような音を、あらゆるズレをスタイルにまとめ上げた。アイリッシュ楽器の王様であるイーリアン・パイプの旋律を模して、フィドルに置き換えたような演奏の基本技術は全て、このマイケル・コールマンに含まれているそうである。
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そんなアイリッシュ音楽についてのレクチャーを受けながら、何枚かのCDを聞いているうちにすっかり暗くなり、とうとう29回目にして…と諦めかけた頃。名古屋からのセッション参加者が現れた。

次回は3/26(日)。開始時間を少し遅らせて、夕方5時からとしてみます。夕方からのイベントなのに食べるものが無かったりして不便な店ですが、ぜひご参加ください。


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by barcanes | 2017-02-23 03:29 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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