高満上原ノレンニゥ、デュオ2組入り混じり

1/29(日)

昨年12月にトリオ(with上原ユカリさん山内薫さん)で来てくれたばかりの高満洋子さん。昨年は4月、7月とトリオが続きました。しかしデュオでは昨年1月、井波陽子さんとの「よーこ祭り」以来、久しぶりの「高満洋子and上原ユカリ裕duo」でした。

トリオではベースが入ることで、ドラムとベースを底辺とした三角形のアンサンブルが、ピアノなしでも成立するような安定感がありました。それがデュオになると、ピアノを底辺にしてユカリさんのドラムが洋子さんの歌と同等に歌ってくるんですね。それに気づいてからは、目を閉じて聞いてみました。キックとスネアの鼓動、そしてリズム・パターンからのフィルイン、特にタム回しに身を任せてみます。聞いている自分がドラムだけで前へ前へと動かされ運ばれていくのが分かります。

楽器の数が少ないこともあって、ユカリさんのドラミングがこれほどまでよく聞こえるユニットはないでしょう。つまりこの高満さんとのデュオは、ユカリさんのドラムを聞くことに関しても最高の機会なのです。しかもそれは、バンドを下支えする裏方的なものでもなく、歌もののバック・トラックでもなく、いつだって歌っているユカリさんのドラムと言えども、バック・コーラスとメイン・ボーカルぐらいの差があります。これは名実ともに「デュオ」なんですよ。そこを引き出した高満さんの才覚はホント素晴らしい。ドラマーの、ドラム・ソロとは違ったソロのあり方と言いますか、ピアノ弾き語りとドラム弾き語りが掛け合わされたデュオということなんですね。

ユカリさんに歌わせる、ということも高満さんが引き出したことのひとつ。さらにそれだけではなく、ユカリさんに作詞をさせるという挑戦に出ました。前回も歌っていた「時計じかけの夢」という歌です。曲とタイトルは高満さん。海の好きなユカリさんならではの情景描写の美しい詞の世界は、主語の出てこない、出しゃばらない男の人の詞なのかもしれませんが、これはレクイエム、鎮魂歌なのだと高満さんは曲紹介の時に言っていました。

「昨日までの嵐は 嘘のように静まり
白い花びら あたりを埋め尽くす
海まで そう遠くない
雲の上 扉は閉ざされたまま
静けさのあまりに 体を震わせる
あたたかな記憶が目覚めてよみがえる

朝もやの向こうに 人影見え隠れ
喜びのひととき 優しく訪れる
小道を通り抜け
手のひら 向こうには長い坂道
浜に行く流れを横目に通り過ぎ
波音に誘われ歩き続ける
浮かぶ船 煙は行き先も告げずに
なだらかな水面に ゆっくり消えて行く
ゆっくり消えて行く
ゆっくり消えて行く」

前回の録音を聞きながら、つい書き取ってしまいました。(間違ってるかもしれません。)高満さんが書いてユカリさんが歌う「ペニー・デイズ」も、娘を持つ父親の歌としてなんとも切ない歌なんですが、この歌の切なさは多くの人と関わり、そして見送ってきた者の心なのではないでしょうか。ユカリさんのハイトーンの声と相まって、何度も聞きたくなる曲です。

さて今回は関西から、確かCane'sは3度目の「ノレンニゥ・デ・オッシ」との共演。ガットギターと三味線の喜多さんと、ピアノ&アコーディオンのとる子さん、共に男女デュオです。ノレンニゥにユカリさんがジャンベで入ったり、高満上原デュオに三味線が入ったり、高満さんととる子さんがピアノの連弾をしたりと、お互い入り混じりながらの共演でした。なので今回はマルチトラック録音には回線が足らず、録音を諦めてしまいました。それでもなんとか録っておけばよかったな。準備に時間があれば、なんとかできたかもしれない。特に三味線の音色(そして音量)はひときわ強力で、高満さんの曲の雰囲気をガラッと変えてしまうほどでした。喜多さんは本当に才能のある人だと思う。曲も詞もそして演奏も歌声も、とても独創的。

それにしても今回はお客さんが少なくて、自分の集客力のなさにはほとほとガッカリ。どうやって宣伝しお客さんを誘えばいいのか、自分には全然わからない。ユカリさんのこれまでの経歴をひけらかすことにもあまり意味はないと思うけれど、それにしたってユカリさんは過去のレコードの中で語られるだけではなく、今も毎日のように様々な現場で音楽を奏でている。それらの中でも最もチャレンジングなものが、このデュオではないでしょうか。ユカリさんの伝説はまだまだこれからも続きます。みなさん、目撃されたし。

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by barcanes | 2017-02-03 12:15 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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