激寒の夜のプレイリスト

1/16(月)

激寒の夜。誰も来る気がしない。ライトニン・ホプキンスとジョン・リー・フッカーでブギーを注入する。ノーゲス(No Guest)を覚悟したが、日付が変わる頃に来客あり。「マスターのところのスピーカーで大きな音を聞きに来た」とお世辞を言ってくれた。Z Z Topの7th "El Loco"をリクエスト。

その後はファン研部員とEW&Fの4th "Head To The Sky"を聞く。P-Funk神話と世界の神話を比較研究する必要を論ずる。日本の神話の荒ぶれる神々も十分にFunkである。どこかに出かけてはすぐに子供を何柱もこしらえちゃうし。どの神社にも多くの御柱が合祀されそれらが乱立している様は、さながらバラバラの格好をしたメンバーが並んでいるFunkバンドのジャケットのようじゃないか。我々も神棚にJB神でも飾らないといけない。
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その後はJazz Crusaders "Powerhouse"(69年)、そして「Jazz」が取れたThe Crusadersの3rd "Unsung Heroes"(通算26枚目とライナーに書いてある!)、73年の録音。帯には「人気絶頂のファンク・ミュージックの十字軍」とある。大きい音で聞くとドラムがタイトなんだけど重くて、サザンっぽくてカッチョいいんだよなあ。クルセイダーズは大きな音で聞くべしだ。

ちなみに「Unsung Hero」と調べると「縁の下の力持ち」という意味がまず出てきますが、詩歌で歌われないということはやはり神話に出てこないということになるでしょうか。日本の神話で言いますと、征服された側の土着の神々ということにもなるかもしれませんが、しかし彼らは十字軍ですからね。正義の味方と言いつつ掠奪と惨殺の征服者(しかも大方失敗に終わる)でもあるわけですから、善悪の判然としないまま現場で戦った下々の者ということになるかもしれませんね。まあそれも現場Funkということでしょうか。

でもそうなると戦争の美化みたいになってしまうな。罪深き大層な名前をつけたもんだ。彼らはどのようにジャズを、あるいはジャズでクルセイドしようとしたのか。なんらかの使命に燃えていたのでしょうか。いずれにせよ、Funk思考としてのキリスト教的な神話の利用ということにしておきましょうか。彼らがJazzを取ってFunkに向かうことになったのも必然だったのです。

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遅くにはECM同志(今度Jakob Broデートするんだー)が現れたので、日本盤アナログのKeith Jarrettのソロピアノ2枚組 "Staircase"、76年パリ録音。リバーブ感が過激すぎるぐらいのCDよりもやはり音が柔らかい。寒い夜と暖かい店内にぴったりの音。ということでFunkとECMっていう両極のようなものと時々ロックその他、という当店の最近のプレイ傾向がよく表れた夜でした。まあ来客次第ってところですかね。


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by barcanes | 2017-01-17 21:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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