Roxy The Movie

12/28(水)

件のフランク・ザッパ73年のRoxyのライブ映像を見る。付属のブックレットによれば、なんと40年越しの映像作品化という。機材の不調によって撮れていた映像がズレており、音とのシンクロが不可能だったそうである。にも増してザッパ生前の映像作品には演奏風景のみというものはないそうで、このコンサートも当然、うまく撮れていたとしてもこの体裁でははなかっただろうとのこと。貴重なライブ・ムーヴィーであると同時に、ザッパ本人の監修ではないという意味を含めて客観的な作品であることによって、私のようなザッパ初心者にも非常に分かりやすい視覚情報になっている、ということになる。
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親切にも喋りや歌詞にも日本語字幕が付いていて、不思議で笑える歌の内容もよく分かってありがたい。改めてジャンル分類不能のザッパではあるが、あえて言うなら、クラシカルでジャズロックでなおかつ変態的という意味での変態プログレフュージョン、プラス前衛的SFミュージカル完璧主義現代音楽といったところでしょうか。ちなみに帯には「ハイブリッド・プログレッシヴ・ファンキー・ロック」と書かれています。こっちの方が正しいな。

73年秋冬のバンド「マザーズ」は、白人2名が抜けて黒人2名が入り、「黒人音楽のレボリューションを無視しないロックと、ロックのエクスプロージョンと対峙するジャズが、ファンク・ミュージックのマナーと何枚かの現代音楽的スコアを用いて、同時に演奏されるといったタイプの音楽が収録されています。そしてこれをハイエンドに実行するのが、白人のドラマー、黒人のドラマー、女性パーカッショニストを擁する8人編成のバンドです(なんと見事なバンド設計!)」とライナーに書かれております(梅村昇史 梅デ研)。解説もお見事!むしろこのようなバンドでこのような音楽をやることのほうが、この時代の正しいあり方であるような気さえしてきますね。

ちなみにザッパは誕生日も命日も12月(1940〜1993年)。私もようやくザッパの広い海を見渡す岸辺まで来れたようです。しかし一緒に見ていたFunk研部員はどう捉えてよいやら、仕事納めでスッキリするどころか戸惑って帰っていきました。


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by barcanes | 2016-12-28 22:33 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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