アラゲホンジ

12/27(火)

今日はまず昨日録ったヤクちゃんのカセットテープ音源をチェック。これはこれで良い気もするし、イマイチっちゃあイマイチ。(演奏というかサウンドとしてね。)もっとガツンと録ってやんなきゃな。

それから先日お借りしたアラゲホンジ。尊敬する全方位レコード・マスター阿仁敬堂a.k.a.ダメ男さんが少し前に「藤沢歌謡会」で、今年発表のレコード特集でかけてた中で、特に耳を持っていかれたのが民謡クルセイダーズとこのアラゲホンジだった。私は民謡ものに弱いのですよ。憧れなんです。

というのも私にはコンプレックスのようなものがありまして。以前に何度か書いたこともありますが、私が育った集合住宅は川の氾濫地跡に建ったような場所でした。ですから町内の小さな子供祭りはあっても祭囃子はなくて、夏には少し離れたところから山車が出向いてくるのです。ぐるぐる回る山車に乗っかって太鼓を叩きまくる子供達になんと憧れたことか。他所から移り住んできた我々のような者には入り込めるような感じではなかった。

大人になって、まあ文化人類学にも興味を持っていましたから、各地のお祭りなんかにも出向いてみたりもしたわけです。盆踊りなんか野外フェスですから面白く改革しようがあるんじゃないかって思ったり。でもやっぱり入り込めないんです。余所者意識が強いんでしょう。客観的でしかない自分が嫌になるんです。伝統的文化みたいなものに対して、自分はアウトサイダーでしかないという気分でした。

ですから沖縄や奄美の民謡なんかは割と安心して聞けるわけです。なんにせよ距離がありますから。ワールド・ミュージックや広い意味での洋楽に親しむのも同じことかもしれません。そんな折、民謡ジャズに出会うわけです。特に東京キューバン・ボーイズのラテン民謡なんかにはグッとくるものがありました。東京オリンピックの頃のあの時代、民謡が衰退し消滅するかもしれないと、当時の流行のサウンドに乗せて、民謡のメロディとファンクネスを生き返らせようと結構マジメに考えていたわけです。

伝統的にしろ生きながらえるものにしろ、内部性と外部性が両面あるわけです。内部だけでもダメだし外からだけでもダメ。自分だけではなく他人も、両方必要なんでしょう。でも圧倒的な愛さえあれば、外からでもタッチし得る。アラゲホンジのメンバー達がどんな人たちか知りませんけど、こういう音楽ができるって素晴らしいです。広い音楽的見識と愛を感じます。私のような伝統音楽にコンプレックスを持った人間にもすんなりと入ってきます。抽象的な言い方かもしれませんが、一度外に出た内部性です。素晴らしいやり方だと思えます。

民謡というか、祭囃子は日本のFunkといえばファンクでしょう。本当にできるのかどうか別として次の東京オリンピックを前に、民謡や祭囃子が形を変えて復活するというのも不思議な符合ですが、これも一つのFunkリバイバルだと思えます。

と、そんなことを思っていたら、今日もFunk研部員が新入荷を携えて参りました。最近出た、JB71年パリの完全盤CD2枚組です。イントロから実際の曲順の流れで、まずJBが何曲か歌ってからボビー・バードやヴィッキー・アンダーソンのコーナーがあって、再度JBが現れ(途中スタジオ録音”Who Am I"が一曲、擬似ライブの体裁で挟まれる)、後半はクライマックスへと盛り上がっていく様子が聞ける。一枚ものCD”Love, Power, Peace"と同じっちゃ同じだけど、全体の流れが分かるのがサイコーです。

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アラゲホンジ「はなつおと」全曲解説ブックレットも一緒に貸してもらいました。なんと一曲タイトル曲ではペダルスチール我らがコースケ宮下も参加!プリンスやテイ・トウワをイメージしたピアノ・コードとか、打ち込みリズムにアナログ・シンセとか、「江戸囃子meetsアシッド・ジャズ」とか、最後の曲なんかは秋吉敏子の民謡ジャズみたいで好きだなあ。

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帯には「ファンキー社長」のイラスト入り!


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by barcanes | 2016-12-27 05:09 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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