今年のブラクリは

12/26(月)

クリスマスの週末を終えて、ちょっと疲れております。内臓が。深夜帯になってからFunk研部員が現れるものだから、少し飲み過ぎちゃうんだよなあ。そういえばクリスマス三ヶ日、連日だった。そうですよ。そういう人たちのためにお店を開けているのですよ。クリスマス三ヶ日とも出席してくれた方はもうお一人いました。有難いです。Cane'sのクリスマスを彩ってくださいました。もはや毎年、1日だけではなく、この色だろうと。そう、黒く。

今年の「ブラック・クリスマス」はヤク(改め夜久一)が電話してきてくれて決まりました。彼が言い出しっぺです。彼の熱意に主宰kzmxさんも即応してくれて、DJ陣も例年に増して豪華になりました。主宰がいつものテーマ・ソングから飛ばし気味にスタート。ギアを上げて「Highから灰へ」というのが今夜の趣旨でしょうか。

ところが、2番手に登場のGeorge Oikawaさんは、いきなり「趣旨」を無視するというブラックネスのあり方を提示して、キラキラなオサレ・チューンをかけまくってくれました。趣旨とはもちろん、みなさんお分かりのことですよね。その次に続く浅見さんa.k.a.ダメ男a.k.a.阿仁敬堂さんの昭和暗闇歌謡への落差を深めてくれました。「来たことを後悔させてやる」と息巻いていた浅見さんでしたが、その目的は全く果たせませんでした。なぜなら、この日のためにこの一年のDJ活動があったのではないかと言っても過言ではない選曲で、完全に楽しませていただいたからです。最後の渋さ知らズの「天城越え」はスゴかったなあ。

ちょうど1年ぶりにCane's出演のヤクa.k.a.はじめちゃんは、オーダーメイドの古谷ギターでの語り弾き。バイトも見つからない極貧ブルース街道まっしぐらの旅芸人生活を重ねて、ひと回りもふた回りも説得力を増したように感じました。どうしょもないうんちネタやおしっこネタからの、MCと歌とのギャップ萌えが彼の持ち味です。
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クリスマスってことで嫌味なぐらいリバーブを効かせようというぐらいでサウンドチェックは早々に終わったのですが、その後で録音の話になり、デジタルは嫌や!と言うので久しぶりにカセットテープMTRを引っ張り出してみました。のですが、使い方が分からん!と格闘している間に、あっという間にイベント開始の時間になってしまい、手探りで録音してみました。レベルのツッコミ具合が甘かったけど、意外とうまく録れてた。次回からの課題にします。

ライブ後はmakizooちゃんが紅一点でキラキラ・クリスマス風で行くという設定どおり。ですが前半にOikawaさんがキラキラしてしまったので、今年の「ブラクリ」は明暗のバランスが思いのほか良くなって、一段レベルが上がった感がありました。内容がふくよかでしたね。

そして、「ジェットフタミーム」としても活躍中の潤くんはDeadとLostで誰かいなくなるソウル。名曲は不在から生まれるというこの真実を再確認させてくれました。クリスマス・ソングの多くも「いるはずのもの、いてほしいものがいない」という不在を歌っておりますし。そんなこと言っちゃったらそもそも白いヒゲのおじさんだって不在だから存在するのでしょうしね。そうか、クリスマスは不在を祝うことだったのか。

トリのGenさんはまさにトリにふさわしいドロドロどよーんとした曲攻勢。2016年はGenさんがCane'sのイベントにたくさん参加してくれるようになった年でもありました。都内方面で活躍しているDJが藤沢まで下ってきてくれるようになったことも、今年の大きな喜びでした。

その後のB2Bは”Black to Black"ということで、皆さんかけたりない曲を1、2曲かずつ。全体に「語りもの」が多かったのも面白かった。細川俊之や黒木香、秋吉久美子にそしてライブのヤクまで、語りを入れてきたのは興味深かったですね。独白、喘ぎ、囁き、口説き。なんでしょうかね、自分だけの世界観と言いますか、冬至の頃に向かって閉じて閉じて狭まりまくった精神が溢れ出すと言いますか、そんな感じが堪らんのでしょうか。

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ライブもありましたし、ブラクリも一皮向けて次のステップに踏み出した感がありました。終演後は個人的に、前日24時間のラジオ生放送をやっていた(25年ぶり2回目と!)斉藤由貴ちゃんに敬意を評しまして、私の永遠のアイドル由貴ちゃんを聞きました。由貴ちゃんの歌の世界に登場する「女性性」とはなんて甘酸っぱくて切なくて、手の届かない感じなんでしょうか。フィクショナルでファンタジーでありながらしっかりと実在でもあるような、ちょうど学生の頃の恋心とクリスマスの童心がシンクロしているような気がいたしました。

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そして私の一番好きなクリスマス・アルバムはロバータ・フラック97年。日付も変わって事後に聞く過ぎ去り感もまた良いものです。で、冒頭の通りFunk研部員現れて、妖精はスツールで揺れて、マイルスの”On The Corner”でブラックな夜は更けていきました。酒が進んじゃったんだよなあ。


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by barcanes | 2016-12-27 03:35 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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