縁あるBrasil Connotation

12/3(土)

いつもCane'sにチャレンジングなセッション企画を持ちかけ続けてくださっている「超」ブラジリアン・ギタリスト中西さん。今回呼んでくださったのは、キヨシローの最後のバンドのホーン・セクション"New Blue Day Horns"での活躍でも知られる渡辺隆雄さんと、日本随一のバンドリン奏者、寺前浩之さんとのトリオ「Brasil Connotation」。結成4回目のライブとのこと。
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渡辺さんと中西さんが共に前回Cane'sに出演してくれたのは、2008年11月4日の「ピカイア」でした。亡くなったパーカッショニスト小澤敏也さんとのトリオでした。その頃の私といえば、初めての山岳レースを走ったばかりで、渡辺さんと山の話をした記憶があります。

今思えばキヨシローもその頃まだ健在だった。2008年の2月に武道館での復活祭があって、その年の11/23にブルーノートでのMG’sのライブに飛び入りしたのが最後のステージ、という記録があります。キヨシローが亡くなったのは翌5月。2008年中のキヨシローはとても元気で、翌年にツアーの予定も決まっていたとか。抗ガン剤にまつわる対処の話を聞かせてもらいました。声が出なくなってしまってもよければ、今でも生きていたんじゃないか。でも事の良し悪しは誰にも分からないこと。

時が経つのは早いもので、Cane'sも8年前は8年目でした。8年ぶりの渡辺さんも、ちゃんと前回のこととか憶えててくれていて嬉しかったです。その頃はまだCane'sでもライブはあまりやってなくて、中西さんやぎゅーぎゅー大沢さんなど、それまでの繋がりがあった人たちのライブしかほとんどやっていなかったのです。大沢さんと中西さんは、初めての共演がどうやらCane'sだったらしい。そんな縁が当たり前のように続いていることも、偶然のような必然なのですね。こうして渡辺さんと再会できるのも、きっと必然なのだと思います。

さて、渡辺さんがアゲてくれていた、この日のセットリスト。バンド名の”connotation”とは言外の意味、含み、といった意味。さてこの選曲にどんな「含み」があるのでしょうか。

1stステージ
1, Mudas de frutas(渡辺隆雄)
2, 悲しみのラッキースター(細野晴臣)
3, Flor de lis(Djavan)
4, The ballad of the Fallen(El salvador trad. arranged by C.Haden)
5, Raquel(A.Igresias)
6, Fadas(L.Melodica)
7, Jazzenco(M.Antoine)

2ndステージ
1, 山のふもとで犬と暮らしている(忌野清志郎)
2, 夏の妹(武満徹)
3, linhada(渡辺隆雄)
4, I'll Never Fall in Love Again(B.Bacharach)
5, Tango Lennon(中西文彦)
6, La Pasionaria(C.Haden)
7, Pretinhosidade(Mar'tinalia)

Encore
Heal The World(M.Jackson)

「国籍時代問わず、全ての曲にブラジリダージを注入するアコースティックユニット」と言いつつ、ブラジルの曲はやりませんとも言いながら、その割にはブラジル曲もあったりして。細野さんやキヨシローの曲、ピカイアの曲や中西さん渡辺さんのオリジナル曲の他、印象的だったのはタンゴやフラメンコでの情熱的な吹きっぷり。そしてチャーリー・ヘイデン。
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私の持っているECMの”The Ballad of Fallen”(83年)から2曲演奏してくれました。ナイス選曲。ヘイデンといえばバキバキに熱い、いわゆる左翼的な熱情を音楽に表現したような人だと思うんですが、シンプルな曲に歌心のあるメロディという構成は晩年まで一貫していたと思います。若い頃によく演奏したという渡辺さん、しばらく手をつけていなかったそうですが、その静かなる熱さがばっちりハマっていて、最も印象に残りました。

終演後は大沢さんと中西さんのバンド”CANTO”のレコーディングしたての音源を聞かせていただき、ステレオ定位やハイからローまでの音域の広がりなどについて意見を巡らせました。なんだかんだで、やはりラフミックスが好きだなあ。でき上がりが楽しみです。なんてったてCANTOも一発目はCane'sじゃなかったかな。

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中西さんのソロの新作は、平塚のHappy Mountain Barでのインプロビゼーション、30分超が2曲という内容。素晴らしい企画。

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深夜には書店のマドンナが新刊の絵本を持って来てくれた。やってることがなっちゃんぽくて、クリクリの髪の毛もお母さんの感じも似てるって。作者のヨシタケさんは「もうぬげない」「ふまんがあります」などの諸作がほんと面白いし、同い年だしどうやらこの辺の方らしいので、ご縁があるかもしれないなあ。

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by barcanes | 2016-12-03 22:38 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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