Hey, Rufus! Do The Funky Chi金!

11/26(土)

"The World's Oldest Teenager"との異名を持つRufus Thomas、1960年から75年までのSTAX関連シングル全36枚を両面順番に聞いてゆく、潤くんの酔狂シリーズ第2弾。ちなみに潤くんのFree Fridayシリーズは5月の「LP金曜日」、6月の「チャックベリー金」、7月の「温故知金」、9月の「フィラデルフィア金」に続く5回目。順聞き金曜日「順金」おなじみのレジュメを見ながら聞いていきましょう。
c0007525_01483709.jpg

RufusはStax以前にも色々なレーベルに8枚のシングルを残しているそうだが、ジェリー・ウェクスラーのアトランティックが目ざとく配給契約したのがStaxの前身レーベル「サテライト」の、娘カーラとのデュエット曲”Cause I Love You”だ。既に父ルーファス43歳。今の私と同い年で、娘と共に新たな一歩を踏み出したのである。続く2枚目も父娘デュエット。その後もヒットが出なかったり低迷したりするたびに娘が出てきて助けてくれる。やっぱり娘はいいよねえ、お父さん。

62年の”The Dog”の中ヒットからルーファスの真骨頂、動物ものがとうじょう。そして63年のビッグ・ヒット”Walking The Dog”が続く。これには裏面違いがあり、おそらくアップ・テンポの”You Said”が後発で、両面ともダンス曲で揃えてヒットを狙ったのではないかという潤くんの推察。この年はさらに”Can Your Monkey Do The Dog"、"Somebody Stole My Dog" とドッグものが続き、なんと6種類ものシングルを出している。だけど誰かにオレの犬を盗まれちゃったようで、あっという間に意気消沈。翌64年にはなぜか一枚も出ていない。しばらくヒットに見放されます。

65年には作家陣にIssac Hayes & David Porter、そしてSteve Cropperも登場。若手の力を借り始めます。66年にはベースがぶっとくなり、67年にはプロデューサーとしてHayes/Porterがクレジットされると一気に泥臭ファンキー路線に突入。(67年はやはりFUNK元年というところでしょうか。)68年、Staxがアトランティックと決別する最期のシングルは、映画「ミステリー・トレイン」にも使われていた”The Memphis Train”。1番列車が行き、2番列車も行き、3番列車も行ってしまった…。いい曲だなあ〜。

そして新生Staxからは”Funky Mississippi”、”Funky Way”とファンク曲が続いて69年、待ってました、久々のビッグ・ヒット”Do The Funky Chickin”。やはり動物ものだったか、という感じです。もっと早くやっとけばよかった、と思ったかどうか。プロデューサーには会社スタッフのさらなる黒人化を進めていた副社長アル・ベルが登場し、Staxドス黒時代が到来します。そしてこの後にも曲名にはクマやペンギンなどが登場します。

翌70年にはバックに我らがバーケイズが登場。”(Do The) Push And Pull"はとうとうR&Bチャート1位へ登りつめます。71年からはIssac Hayes Movementの演奏がしばらく続きます。"The Breakdown"はR&B2位。ギターのCharles ”Skip” Pittsのワウワウやグリッサンドの効いたカッティングがカッチョイイです。そうしてファンキー親父の親しみやすい庶民派ファンクが続いていくのです。

我々Funk研究会としてはついファンク的要素に耳を取られてしまいがちでしたが、時おり聞こえてくるオールド・スクールなリズム&ブルーズも味わい深くてイイですね。朴訥とした歌唱が派手過ぎなくて、安定した張り上げ声がいつも聞けて、なんか親近感が湧くんですよね。一枚だけある73年の両面クリスマス・ソング"That Makes Christmas Day / I'll Be Your Santa Baby"も表は父娘共作レーベルスタッフ総出の暖かいゴスペル・ブルーズで、裏は今夜これからお前のサンタになっちゃうかもよ〜なんていう不埒なエロオヤジ感もたまりません。

動物にとどまらず”Funky Robot”(73年)にいってみたり、細かいこと言わずに”Funky Bird”(74年)と大きく出たりしまして、とうとう36枚(裏面違いとロング・バージョンを除いて)70曲を聞いてしまいました。その後は延長戦で、それ以降のものやお下品過ぎの未発表曲など、全部で5時間あまり。いやあ全く飽きませんでしたねえ。残ったFUNK研究会員はその後もFunkレコードを聞き続けましたからね。

「磨きあげた皮肉めいた笑いのセンスが、とりわけ、人種関係の微妙なところをネタにする技が大好きだった。意地の悪さを感じさせずに茶化し、辛辣な毒を吐かずに肝っ玉を見せられる男。ルーファスはいかしていた。」とジェリー・ウェクスラーが自伝に書いています(新井崇嗣訳)。動物の鳴き声やあらゆるオノマトペを駆使して人を楽しませる一流芸人であり、シンガーでMCでラジオDJでもあり、自ら曲も書き、50代で熱いファンク黎明期を盛り上げたルーファス。亡くなったのは15年前の12/15、生きていたらもうすぐ99歳の誕生日という、そんな時季でした。

c0007525_01502612.jpg
だいぶオゲレツな未発表Funk曲をいただいてしまいました!

c0007525_01515905.jpg

[PR]
by barcanes | 2016-11-28 01:46 | 日記 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://barcanes.exblog.jp/tb/26184346
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< メディア・プレイヤー 握手するフィデル、偶像となる >>