キテレツアンポンタン

9/5(月)

熊本在住、東村山出身のピアノ、アコーディオン奏者&シンガー「須藤かよ」さんはなかなかに、彼女の言葉を使えば「キテレツ」なお姉さんだった。というのはもちろん音楽の話で、内面までは知りませんが。エルメート・パスコアールの楽曲と、エルメートっぽい作風のオリジナル曲やマニアックなブラジルの曲がレパートリーの大半を占める。レゲエの元になったとも言われる「ショチ」という音楽があるそうで、それに日本語を組み合わせて「てやんでえショチ」という曲にしたり、オリジナルのショーロがあったりもする。

エルメートが日本人の友人(アオキさんでしたっけ?)に贈ったという楽譜があり、おそらく未発表の曲で、それがまた目まぐるしいメロディなのだけど、須藤さんの知り合いでもあるアオキさんはそんな目まぐるしい方ではないらしい。

また、エグベルト・ジスモンチに「Sanfona」という曲があり、タイトルはアコーディオンという意味だそうであるが、それをアコーディオンではなくピアノで演奏している。(後でYoutubeで見てみたらアコーディオンとバンドでアレンジされたのもあった。)

その曲をアコーディオンも弾く須藤さんがピアノで演奏するという、素直なんだかヒネてるんだか分からないようなネジれ具合が、全体を通して私のようなヒネクレ者には心地よいのである。ネジれとは直接ではないこと、暗喩だったり想像力を働かせるだけのギャップだったり、アメリカの黒人音楽にあるようなジョーク的なネジれ方とはまた違う感覚がブラジル音楽にはあるのだろう。ジャズではない、というか。

技術も当然、早弾きから両手でグー弾きまで素晴らしく上手い。ヴァイオリンの五十嵐歩美さんも、クラシック出身と思しき美しく激しい音色で、須藤さんの音楽世界の美しさに見事に同調している。中西さんもバンドの一員であるかのように、須藤さんと各々の音楽の美しさを引き出し合っているようだった。音楽家、というか芸術家はかくあるべし。自らの求める美がキテレツであろうとなんと言われようと、関係なく追い求めればよいのである。

しかし「アンポンタン」は卑下し過ぎではないか。それでもそんな変な言葉が好きなんだそうだ。で、私はCDではなく、グッヅとして持って来ていた須藤さんの「手作り味噌」を買った。終演後も残ってくれた中西さんやドラムの荒井君と、この日はなんとなくパパ・ウェンバなどのアフリカものを聞きながら喋っていると、広島に移住したはずのタローさんが来店。カープ・ハイボール缶をお土産にくれた。最後はチャーリー・ヘイデンを一緒に聞いた。

中西さんはさっそく次のライブを考えてくれて、以前に一度「ピカイア」で来てくれたことのあるトランペットの渡辺隆雄さん(あのキヨシローの最後期のバンドでもおなじみ!)、そして昨夏に「セッション・エチオピア」で来てくれたバンドリンの寺前浩之さんと、12/2(金)にやることが決まっております。みなさん、ぜひ来てください。

週末イベント3連チャンで疲れてしまったし、もう誰も来そうにないので1時半で閉めた。看板消して片付けていると、そこから飲み帰りの女子2名と、さらに眠れずにタバコを買いに来たアニキが来襲。なんか話は下ネタに。なんでも女の子は月の満ち欠けでいろいろある、あったらしい。女子2名のエロ話は強烈で、そしてキテレツ朝の5時。
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「An-pon-tan with 中西文彦」
須藤かよ(p.ac)、五十嵐歩美(vl)、荒井康太(per)、&中西文彦(g)


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by barcanes | 2016-09-19 03:55 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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