異質なものの同居

8/23(火)

台風による警報が嫌な音でケータイから鳴って、昼前に起こされる。なっちゃんが新潟から帰ってきて、久しぶりに遊んだ。2週間も会わないと随分と言動が変わるもので、「家の中でスズムシの声が聞けるの、ステキじゃなーい?」なんて言ったりする。一日ずっと絡みついてきて、ちょっと変なこと言ったりすると「お父さん、ホント面白い。ふふっ。」って笑う。なんかオンナノコになってる?

店には先日行った近所のお店の方がわざわざ来てくれた。前のオーナーの方は結局一度も来てくれないうちに辞めてしまった。長く続けなくてもいいけど、早く止めないでもらいたい。その後こないだ買ったレコードを、会計してくれた店員と聞く。ジョー・ザビヌルのAtlantic盤と、チャーリー・ヘイデンの2ndはデュエット・アルバムで、A&M傘下のHolizonから”Closeness”76年。いい買い物したな。「ジャズって、何なんですかね?」なんて聞かれる。今さらながら、いい質問だ。
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少し前にファッション・デザイナーのヨージヤマモトのインタヴューを読んだ。男性のオシャレの究極は、全ての持ち物を身につけて歩くジプシー、みたいなことを言っていた。いつでもどこでもサヴァイブしていけるような強さ。身の回りにある異質なものを同居させる。異質なもの同士がぶつかり合い、ぶつけ合う中から美しさ、あるいは美しくなさ、カッコよさのようなものが見出されてゆく。

カッコよさ、というようなものが成立するとすればそれは自分一人だけでもいいかもしれないけど、他に一人でもそう言ってくれればそれでいいわけで、そんなゴツゴツした未然感がジャズ、特にフリー・ジャズにあることが好き。

"For A Free Portugal"という曲が収録されている。ヘイデンがポルトガルでのコンサートの際に、アフリカ旧植民地の解放を唱えて秘密警察に逮捕されたとライナーに書いてある。オーネット・コールマンのバンドから始まって最期はカントリー的なメロディーに行き着くようなことこそまさにフリー・ジャズ。

ほっといてもいろんなものが集まってきてしまうからといって、私も異質なものを排除しないように気をつけたいと思う。そのために、たまにはフリー・ジャズを聞かないと。家族さえ異質の人間の同居であり、独り身や離婚が多いのもよく分かる。裸に一枚布を羽織るようなシンプルなカッコ良さもあるだろうが、それはシンプルに異質同士がぶつかり合ってこそ。まさにこのアルバムのようだ。


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by barcanes | 2016-08-27 22:13 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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