旅する劇団マタヒバチ

8/13(土)

前日の定休日は早く寝て、お昼12時半入りで店。階段の下のところでノートを広げている子供と、どう見ても親子には見えない女性が待っていた。宿題をやってるの。お母さんたちはコインランドリーに行ってる。しばらくしてバンが到着し、荷物を搬入。いくつかの投光器と電工ドラム。大きな調光器。キッヅサイズのドラムセットと様々な楽器。ダイニングテーブルと鍋のフタ。トランクケースやその他こまごましたもの。大きなスピーカーは、お店の音響システムに突っ込めばいいんじゃない。そして謎の長い緑色の物体。以上、京都から東北まで旅する4人の女性劇団の持ち物の全て。あと、いろいろ食べ物とニラを買ってきた。今日の賄いに料理でもするのか?

私はようやく8月のイベント予定のチラシを作ったり、買い物に出たりスズムシの世話しに帰ったりしながら、舞台設営とリハーサルの様子を垣間見つつ、それらがどうなっていくのか、先ほどの謎の物体は何なのか、そしてすっかり宿題を終えてしまった小学校一年生の男の子はその後どのように一日を過ごしてゆくのか、一切聞かないことにした。その方が面白そうだから。

どうしたって動きが緩慢になる暑い夏の日で、急かすわけもなくやはり開場時間に準備は間に合っておらず、段取りも一切聞かないまましかしいつの間にか、彼女たちはどの人がどの人になったのか分からないようなメイクと変装を終えていた。今回の主催者で集客に奔走してくださったてづかさんは作業着姿で、車の移動などに忙しくほとんど打ち合わせる間もなかった。

開演時間の7時には思った以上の来客となった。母親との交渉に打ち勝ってポータブル・プレーヤーでアニメを見たあと昼寝をしていた男の子は起こされて、カウンターで一人お弁当を食べていた。おじさん話しかけてみたけど、かまって欲しい相手はどうしたっておじさんではなかった。メイクを終えたお母ちゃんは息子を振りほどいてパッと役者になり、芝居が始まった。

これでもかのダジャレの連射で話は進んで行く。話というのはどうやら「首輪」を探しているようである。ニラのニオイが充満する。小道具だったんかい。そしてあの謎の物体は。話はニラとともに収斂してゆく。なんじゃソレはの世界である。ニラがこの時代に、我々にもたらすメッセージとは。ニラに行かない?ニライカナイ。歌あり踊りありだったが、特にエンディングの”What a wonderful world”のバンド演奏がとても良かった。男の子はお芝居を見てると見せかけて、コロコロコミックを読んでました。

約1時間半の終演後はみんなでガツガツ片付けて、あとはがんがんビールを飲んでくれた。いい飲みっぷりで、女性役者のたくましさがとっても楽しかった。みなさんの素性は聞かなかったけど、お母ちゃんアクトレスと少し子育ての話など。旅の劇団と共に過ごす息子はどのような夏の絵日記を書くのだろう。夜の商売の父を持つ娘の父として、良い記憶となることを願いたい。メイクをした演者たちがとても魅力的に見えたのは、確かである。

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リハの時の様子。みなさん、いろんな楽器を繰り出して歌ってました。いいバンドだなあ。

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この日の幕間の音楽は、映画だけでなく演劇もののアルバムも少なくないTom Waits!これをかけられる日を待っておりました。次回はてづかさん前座でお願いします。


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by barcanes | 2016-08-18 23:56 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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