好物ばかりのごちゃ混ぜ料理食べ放題

8/6(土)

カオリーニョ藤原、山村誠一、井山あきのり。前回Cane'sにいらした時にはまだ名前の付いていなかった、揃いも揃ってアクの強い大阪の大御所3人組。「浪花クレオール」とは、関西風ごった煮ガンボ・ミュージックとほぼ同義。ニュー・オーリンズ辺りの混血音楽のごった煮要素が、大阪辺りの食材を使って料理されたいんちきガンボ・スープ。しかし混ぜこぜの交じり合いこそが、我らが愛する黒人音楽の正当性でもあるのだ。「エセ!エセ!」と連呼してスタートした浪花のクレオール音楽は、インチキ臭いからこそむしろ真っ当なのである。ニュー・オーリンズR&B、カリプソ、ジャンプ・ブルース、そしてザディコにラテンまで、配合を少しずつ変え、そして全体にコテコテ・ソースの香りが漂う、同じ料理ということになる。

ゲストに辻堂辺り在住のアンドウケンジロウのテナーサックスあるいはクラリネットが加わって、時代は我らの愛する50年代辺りにタイムスリップする。浪花の怪人、山村誠一はちっちゃいコンガにスティール・パン、ウォッシュボードを道具に、ペレス・プラードとサム・テイラーの魂がのり移ったそのもじゃもじゃ頭の人間そのものがごちゃまぜ音楽である。井山あきのりは大阪コテコテ鍵盤芸達者だし、その二人に比べたら主役であるはずのカオリーニョはギター一本でむしろ陰が薄いぐらいである。
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”T-Bone Shuffle”のメロディに乗って歌う「飲んべでスケベな」などのカバーやオマージュにオリジナル曲を挟みながら、アンコールはツインテナーに過剰なリバーブを効かせた「伊勢佐木町ブルース」だ。サイコーすぎる。ムード・ラテンにムード・サックスまで、私の好物ばかりが食べ放題でお腹いっぱいです。はっきり言って私の、Cane'sの趣味に合わせてバンドを組んでくれているとしか思えない。
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終演後にかけたテキサス・ホンカーのコンピがピタリとハマり、その後はカリプソやザディコのCDを残ったみんなと聞いて、いつか大阪の浦朋恵さんもお呼びしてみたいねえなどとはなす。
楽しい夜も終わり。カオリーニョさんは「また12月ぐらいに」とおっしゃっていたので、みなさん次は絶対来てね!
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誰もいない家に帰ると、昨日まで静かだったスズムシが不器用に鳴き始めました。

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by barcanes | 2016-08-09 18:46 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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