Chuckkin’

6/25(土)

金曜の夜にユルくレコードをかける企画、Free Fridayシリーズ早くも2回目の登場の二見さん。「オレ、チャック・ベリーのシングル、9割5分持ってるんだよね」というひと言で決まった「チャック・ベリー金曜日」。1955年から66年に一度離れるまで(後に復帰します)Cのhessレーベルに残した35枚のシングル盤のうち33枚の表裏、古い順番にかけていきました。

二見さんが用意してきてくれたシングル盤リストを見ながら、自身は30歳近くでありながらティーンエイジャー目線の曲を作り出した初期の頃から、B面は渋くチャールズ・ブラウン・スタイルのブルースを歌っていたり、いんちきラテン・テイストのノベルティ的な要素が出てきて、ヘタウマなスライドのインストがB面に入っていたり、2ビートのカントリー・スウィングから歌詞だけが8ビート化してきたり、年間6枚のシングルを出した全盛期の58年から、収監され一枚も出なかった62年に向かってイントロのリフが洗練されて、ロックンロールのスタイルが、後に誰でもカバーしたくなるようなものへと完成されてゆく。その変遷はやはりビートルズの登場によって、普遍と退廃へとつながっていったのでしょうけど、セルフ・パロディと言いますかどこか醒めた目で客観的に自分を見ているような、アラウンド40歳ならではの力の抜け加減も味わいがありました。

このような、普段の毎月の「Voices Inside」ではできないようなツッコんだマニアックな遊びができるのが金曜日の魅力。喋りもマイクで拾ってアンプリファイドつぶやきすべきだったのが反省点。それにしてもシングル盤を年代順に聞くというのは、アルバムとは違って世相も関連して非常に興味深い。またビートルズ・ファンの方が聞くチャック・ベリーというのもなるほど、つまりチャック・ベリーなしにはビートルズなしと。ビートルズを経由してない我々からすると目からウロコという気がした。ビートルズをシングル盤で順番に聞くのも面白そうだ。
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二見さんの小部屋。

終演後の深夜にはまたも「初カツヲ」の録音を当日来られなかったみなさんに聞かせて3時。一度引き上げたはずのアニキがひとり戻ってきた。まだなかなか話すタイミングがなかった話を聞きに。朝まであの人の話をして、永遠の終電に寝過ごしたまま今もどこかの線路の上にいるかもしれないね、なかなか藤沢に辿り着かないね、なんて笑った。

あるいは駅のホームでベンチに座り、次の電車を待ち続けているのかもしれない。二人で"She ain't goin' nowhere"と”Desperados waiting for the train”を聞いた。ガイ・クラークのこの曲たちに、また新たなイメージが上書きされてしまった。アニキはまだ泣いてなかったから泣いていいんだけど、僕はもうそろそろ涙が出なくなってきたよ。こうして次第に忘れてゆくんだ。


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by barcanes | 2016-07-04 01:53 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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