未然な「100」

6/19(日)

燃焼し切った感のあるVoices Inside 100回記念。Voices 100。100%、ハナマル100点満点だ。
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(写真は関根さん撮影のものを使わせてもらっちゃいました。純子の切り絵、新作と旧作。)

メイン・イベントは主宰二見潤の師匠、文屋章さんの率いるMoon Shinersのオールド・タイミーな、ジャイヴやジャンプやブルーズ。文屋さんの歌声も、ドラムレスのバンドの演奏も、ベテランならではの味があってズルい!ってぐらい良かった。その後お耳汚しに登場した我々Cane'sバンドは、ヴォーカル二見潤とマッサオ”Blow Your Harp”オーノの二人のVoicesレギュラーを擁しており、ブルーズで盛り上げたいところでしたが、毎度ながらもうひとつふたつの未然感でありました。残念。
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(The Moon Shiners。 密造酒のデザインのかっこいいTシャツをいただいちゃいました。)

しかしその後の関根さんのコーナーは、まさかの300円以下のレコードだけというディスコで、大盛り上がりさせてくれました。フリー・テーマとは言え、なぜこんな節目のときにそんなことをやるのか。そこに関根さんのメッセージを、まだまだ面白いことやれるぜ、これからもまだまだやっていこうぜ、という意気込みというか遊び心を汲み取りました。

みんなが知ってるようなソウルの名曲で盛り上がる局面もあり、78回転で聞くプロフェッサー・ロングヘアもあり、オールド・ミュージックからレゲエまで、様々なブラック・ミュージックがかかる、まさに100回目にふさわしい博覧強記なイベントになりました。

がしかし、ところどころで挟み込まれてくるカーティス・メイフィールドの名文句”Move On Up!”や”Keep On Pushin’”が呪文のように私の耳に飛び込んでくるのである。その呪文が私の耳を通過するたびに、どこかの腺を刺激するのは何故なのだ。終わってみれば、それはよく分かる。カーティスの”On”は決して達成されたものの継続としてではなく、未然感なのだ。未然な者たちにそれは響くのだ。

12時半ぐらいに本編は終わり、「記念撮影しよう」という関根さんの提案で、その時間に残ってくれていた人たちと集合写真、そしてVoicesレギュラーの皆さんとも撮ってくれた。私は誇らしい気分だった。自分のお店の周年なんかよりもずっと。頼もしいアニキたちがいてくれること、そして8年4ヶ月の間一度も休むことなく続けてくれた主宰二見さんの、その変わらない部分。もっと昔からの知り合いだったような気もするし、もっと長い間やっているような気さえする。
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(写真はGenさん撮影のものを加工させていただきました。)

だからそれは達成感ではなく、ただ継続の節目であり、まあ私もイチロー世代ですからね、それが目的でやってきたわけではないのですから。それでも多くの方が集まってくださったし、皆さんが口々におめでとうと言ってくださると、次第に誇らしい気分にもなるわけなのでした。

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まだまだ終わりたくない気分だったので、私もレコードを引っぱり出して延長戦だ。おそらく8年半ぐらい前に、二見さんと仲良くなったのはNew Orleans音楽と、特にブラスバンドがきっかけだったと思う。そしてIsleysの”Brother,Brother,Brother”は以前のケインズの頃からの私にとってのアンセム。私の持ってるソウルの7インチは二見さんにプレゼントしてもらったものばかり。
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そんなことでみんなで延長戦やって、ああじゃないこーじゃないとやってたら、やっぱり外はまったく明るい5時半。未然な僕らはMove On Downかもしれないし、Keep On Pullingかもしれないし、誰かが何かをクライミングしているのなら、送り出したりいざとなったら引っ張ったりする「Keep On ビレイイング」なのかもしれない。僕らはみんな交替しながら誰かを支え合い、何かの裏方をやっているようなものなのだ。


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by barcanes | 2016-06-22 21:28 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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