前に立つ者から裏方まで

5/21(土)

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ピーター・ウルフの新作をLPで買った新品のまま持ってきてくれたアニキと聞く。Bobby Womackに捧げると語りが入るDon Covayとの共作曲がやはり最高。ピーター・ウルフとドン・コヴェイのホットライン。そのあとJ.ガイルズ・バンドから、テデスキ・トラックス・バンドの最近のライブと聞きついで、これはデラニー&ボニー&フレンヅ〜マッド・ドッグ&イングリッシュ・メンだったのだなと今さらながら気付いての、レイ・チャールヅ。こないだ借りたジョン・スコフィールドのレイ・チャールヅ・カバー・アルバムを聞き始めた頃に、ようやくお客がちらほら。
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ミュージシャンとエンジニア、DJと、今日は音楽に携わる人ばかり。前に立つ者から裏方まで。音楽をお金に変換するとはどんなことなのだろうか。広く音楽産業があったからこそ、我々は有償無償に音楽を享受することができたし、そうして今がある。

コンサート・チケットの相場、CDの代金の相場、チャージや投げ銭の相場、そして酒場での飲み物の金額も相場。お客さんとお金を直接取引しない商売の場合に一定の価格というものが生じるのだとしたら、お客さんと面と向かって接しながら演奏をしているミュージシャンたちも、誰に雇われてるわけでもない我々のような人間も、一定の金額に対して売り渡すものの質量が一定なわけではないので、価格を決定できない。そこで相場ってものをたやすく利用してしまうのだ。

しかし音楽も、おそらく我々のようなサービス業も、売り渡しているものの実体がない(ようなものな)わけだし、それを労働とも思っていないようなところもあり、そういうものを定量化して一定の金額に割り振り、パッケージして商品化して大量に売ることなど、そもそも不可能な話なのである。

それでも多くの人たちを巻き込む力量のあるシンガーや、有り余る熱意を持ったアーティストなら、その延長線上に何かがあるかもしれない。そうでもなければ、何かよく判らないものをお金に変換することなどできないのだろう。極論で言うなら歌舞伎や相撲のような興行システムを組織して、前に立つ者から裏方まで、多くのスタッフの生活を支えるようなことでも考えないと、私などはいつまでたっても子供の遊びのようなものなのだ。でも、そんなんでいいような気もしちゃう。他人とツルむことさえできないわけだし。


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by barcanes | 2016-05-23 23:37 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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