関西ブルースの客観化

5/18(水)

ローリングP氏、久しぶりの来店。まずは「チカーノ・ソウル」のコンピで一杯。一杯で帰るつもりやったけどな、酒のアテ(鮭とば)がまだあるからなともう一杯。他に誰もいなくなってしまってから「レコードある?聞いてみよか」と音量を上げてもう一杯。アナログ・レコーディングやマスタリングの話などを聞く。わざわざレコードを出すのに、あえてアナログっぽくない音にしたかったと。初めてカラオケにもなるそうです。今年の年末はカラオケでモノマネ大会だな。

家で聞くよりええな。あっという間に両面を聞き終え、前の夜に聞きっぱなしで立てかけてあったレコードを見て「あれ、かけてや」でもう一杯。若い頃に有山さんのバックでピアノを弾いていたし、上田さんともやったことあるから「全曲弾けるで」。「借金なんぼや」の作詞が三上寛になってるのはどうしてなんですかね?「ほんまや、知らんかったわ。」

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「ぼちぼちいこか」はあの頃すごく売れたレコードで、関西ブルースを押し上げた名盤、スタンダードとして歌い継ぐべきやな、と。それでも上田さんは実は京都の出身で、ローリングP氏の家のすぐそばだったそうである。いわば大阪からすると外部の人だからこそ、ディープな大阪弁の使い分けまですることによって、客観化することができたのかもしれない。憂歌団の作詞家も名古屋の人だったそうで。昨夜の小説の話もそうかもしれないが、関西弁の明確な文字化によってイメージが客観化されるのかもしれない、などと思った。

上田さんのヒット後の賛否両論のような部分は、愛憎半ばというところなのだろう、そのような客観性を利用する度合いの問題なのかもしれない。ワールド・ミュージックを利用してきた英米ミュージシャンによくある問題と似た構図と言いますか。一方でブラック・ミュージックをひたすらに追求するようなWest Road Blues Band、レコードはあんまり面白くない”I’d Rather Go Blind”あたりから、いいカバーありまっせとYoutubeを見始めちゃってもう一杯。ビールにしとこか。

昔の映像の上田さんと有山さん、ピアノの中西さん、くんちょうさん、ウェストロードに行って塩次さんのギターは絶品やな、山岸さん、今度湘南台に来る永井ホトケさん、ピアノに佐山さん、なんかそれから「俺は決して悪い人間じゃない ただ考えが甘いだけ」を歌ってる金子マリとバックスバニー、あああれはナルッチョさんと難波さんや、ついでにミカバンドやら、なんかいろいろ二人で好いもの見たなと、すっかり夜も深く私もすっかり飲み過ぎてしまった。

関西ブルース、今さらながらおそるべし。みなさん同じ時代に、関西だけでなく関東の人たちとも切磋琢磨して競い合って、ギタリスト同士、ピアニスト同士、腕のレベルが上がっていく。それにしたって若い時の映像の、最初からみんな上手い。有山さんだって「ぼちぼちいこか」の頃より今の方が30倍上手いで、とは言いますけど、最初から十分に上手ですよ。せやな。


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by barcanes | 2016-05-19 23:07 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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