GW最終日の禅問答

5/9(月)

スタート1時間早くしまして日曜の夕方4時から「バンド・セッション」2回目。ギターのアラさんが急遽来れなくなってどうしようかなと思ったけど、遊びに来たエリさんが曲が分からずも頑張ってオルガンを鳴らしてくれて、それだけでもかなりやりやすかった。その他メンバーはいつもの4人+ハーモニカ・オーノマサオ。今までにやってきた曲で肩慣らし&思い出ししながら、今回の新課題曲はDon Covayの作でHuey Lewis & The Newsがやっている”He Don’t Know”、そしてEtta Jamesの”I’d Rather Go Blind”、Dr. Johnとのデュエットをイメージしまして、前回から見にきてくれたH嬢との初デュエット。これ楽しかったですね。今回のハイライトでした。セッション2回目にして、早くも巻き込み参加型イベントとなっております!



僕らのようなヘヴィー・リスナーはどうしてもレコードされた音楽を何度も聞いてしまっているので、原曲の曲進行がイントロからエンディングまで身に染みちゃってしまってるんですね。だからどうしても完コピみたいになってしまうんですが、実際コピーできるのは曲の進行ぐらいなんですね。そこをあまりいぢくらず、曲の進行を共通の認識として利用して、名演の名曲に音楽を楽しませてもらってる、という感じでしょうか。


日曜も忙しいドラマーが7時に帰った後は、ハーモニカ・ブルーズの時間。Jerry McCain”Steady”などダウンホーム感を意識してやってみました。こういうシンプルなビート感、クセになります。みんなで部活のように片付けた後、今後の課題曲などを考えたりして、ちょうどテレビで始まったプリ様の追悼特集を観た。

今見てもビジュアルは自分にとってやっぱり気持ち悪いのだけど、変態さをさらけ出した「いいんだよ」感と言いますか、彼はそれを真性の変態としてではなく、意外に普通の人の持っているような欲望としてやっていたのだなあ、と思った。誰でも持つような性的な欲望を公然とさらけ出すだけで変態的となるような、そのようなことを普通はさらけ出さないわけだけど、それをさらけ出すことの相手あるいはそれが自分に向かうことと、その愛の問題。それを突き詰めれば地球を抱くようなことと何日も寝ずに自らと向かい合うようなことの間に引き裂かれるのだろう。スプリングスティーンのステージングに影響を受けた、というようなインタビューもあって、確かに昨日も見てた82年の白黒のライブ映像は、70年代後半のE Street Bandと同種の熱狂があるように感じる。

さて来週の「After h’Our Rock」出演の某DJが「ロックとはなんぞや」と。「選曲どうしよっかなー」ということから深みにはまっていくその求道精神。神はどこか決まった場所におるのではなく、感じたときにおわしますれよ。ジャズ・ギターの道にもロックの神はおるではございませぬか。

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まだ読んだことないのですがサックス吹きの漫画があるそうで、どうもモデルはソニー・ロリンズなんじゃないかなと思い、レコードをかける。「この人は何をした人なんですか?」「ジャズってなんですか?」うーん、今夜は禅問答。答えられませぬ。ジャズ・ミュージシャンに説明してほしい。歴史として解説すべきか。それではとてつもなく時間がかかるしたくさんレコードを聞かせなきゃなるまい。

それは半音階的に境界をグラデーションするような音楽なのではないか、とどこかで読んだような説明を借用する。しかもなだらかに移行するのではなく、あえてジグザグに行きつ戻りつしながら進んでゆく。「うた」という人間性をひとつ否定したあるいは超越した抽象性からの具体性、あるいはその逆へ行きつ戻りつしながら、保守的であることにアンチしつつ、統制主義にアンチしつつ、またその逆行をしながら、個人の自由というものについての抜け道を探っている。そのことの違和感としてのジャズ。

そのような違和感を人が欲するとすれば、それは雑多で相違った人間と交わらなければ生きていけなかったはずだからでしょう。その猥雑な熱狂が原語のJazzなら、プリンスも勿論ジャズだし、ロックも我々も、そしてこの店も当然ジャズだということになります。熱狂はないですけどね、違和感を心地良さと、面白さと感じるような人が来るお店なのだと、セロニアス・モンクをききながら今日もこじつけてみました。(あー今思い出したけど、タモリの「ジャズかジャズじゃないか」っていう説明が面白かった気がする。)

GWは毎日よく飲んでよく喋ったなあ。私にとっての一生懸命とは、そんなことだと思ったのです。

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by barcanes | 2016-05-09 15:51 | 日記 | Trackback | Comments(2)
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Commented by アラ at 2016-05-09 19:36 x
昨日は失礼いたしました。I'd rather go blind は楽しそうだよね。なんとなしに絵が浮かびます。次回を楽しみにしています。ではでは。
Commented by barcanes at 2016-05-09 21:48
アラさん、ギターが一人だとやはり寂しいです(泣)また次回お願いします!
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