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鵠沼の自転車屋


私の乗っている自転車は「富士HOPE」という昭和の実用車なのだが、中古で買ってさらにもう随分乗っているからだいぶガタが来ていて、最近はどうにもチェーンが外れやすくなってしまった。まあ後輪の車軸を引っ張ればいいのだけど、ちょっとメンドクサいしそれだけじゃない気もする。ペダルもぐらついてるし、もう寿命かもしれない。

一度寄ったことのある、近所の古い自転車屋に行ってみた。老齢の店主は「実用車なんて何十年ぶりだねえ。修業時代にリヤカーのタイヤをたくさん交換したなあ」と言いながら(実用車のタイヤはリヤカーと同じく「耳付き」といって交換にコツと力が必要なのだ)、車軸を調整し、ペダルのネジを締め、ついでに錆びて外れてしまっていたスポークを3本ぐらい真鍮の新品に交換してくれた。あっという間。おまけにライトの発電気の軽いやつをくれて、帰り道にはブレーキの利きがバッチリになってたことに気づいた。気分爽快。

タイヤのフレームがゆがんでるし、ペダルのクランクの噛み合わせが甘くなってるし、前輪のスポークも何本かぐらついてるけど、まあまだ乗れるでしょ。ダメだったらまた持っておいで、換えの部品はもうないけどねと。鵠沼桜ヶ岡の「秋山サイクル」は昭和30年代の創業で、スポーツサイクルの世界で名の知れた大御所だそうです。店内には多くの写真や取材記事が貼ってあり、後日気づいたんですけど高校の大先輩でした。昭和24年の野球部全国制覇の時の一年生、佐々木信也さんと同級生だという。

もう自転車の世界からは引退状態だけどね、店にいるのは好きだし、誰か訪ねてきたら嬉しいしね、いつ止めていいのか分からないんだよ、と仰っていた。店を自営している自分としては、なんだか親近感を感じてしまった。自転車のことなら鵠沼の「秋山サイクル」。困ったことがあったらみなさんぜひご相談を。僕の自転車も直せるうちはまだまだ使いたいし、頑張って続けていただきたいな。

その後夕方に、なっちゃんと辻堂の交通公園へ。補助輪付き自転車に乗る練習2回目。前回よりも随分上手になり、急ブレーキや立ち漕ぎを得意面でやっている。止まって横に降りたりするのは、お母さんの真似だそうだ。マシンを自分一人で操作する楽しさは、三輪車の比ではないだろうな。チャリは夢の乗り物だよね。クリスマスに自転車がほしいそうだが、2月の4歳の誕生日でいいかなと思っている。
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by barcanes | 2015-11-13 06:37 | 日記 | Comments(0)