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「脱」ブラジリアン・ギター/中西エチオピア生誕セッション

「湘南のバーデン・パウエル」の異名をも持つブラジリアン・ギター、中西文彦。またの名を中西エチオピア。今日は彼の48歳の誕生日である。そんな日にしっぽり祝ったり祝われたりせず、セッションをかますところがニクいではないか。しかもその場所には、地元平塚の仲間がたくさん集まってくれるというのにもかかわらず、我がCane'sを選んでくれるというのが嬉しい。

実際どんな顔ぶれになるのか、当日になってみないと分からないということだったのだが、Xangosの相棒である尾花さんとのコンビを中心に、トロンボーン、フルート、バイオリンなどの方が混ざっていくという形で行われていった。特にトロンボーンの和田さん(昨年7月のドン久保田さんと中西さんのセッション・ライブの際にもゲストで演奏してもらいました)と中西さん尾花さんの3人でやったピアソラの曲が素晴らしかった。

もうお一方、ギブソンのアコギでブルースなどを唸ってくださった方がいて、ブラジルに囚われない中西さんの世界を展開してくれた。それでなくても今日はガットギターにエフェクターやワウ・ペダルをつなぎ、普段は躊躇われるような音色を試す実験の場として、中西さんは自らの誕生日をセッションに使ったのだった。

「ブラジリアン・ギター」っていうキャッチコピー、そろそろやめたいんだよねえ。確かにブラジル音楽を基調にしながらも、いろいろなミュージシャンと共演を重ね、オリジナルのサウンドを模索している中西さんである。適当な言葉ではないかもしれないが、彼がやっているのはオリジナルのワールド・ミュージックだと思う。

じゃあ何か考えようってレーベル・オーナー氏が発した言葉が「脱ブラジリアン・ギター」。確かにそれならブラジル音楽を基調にしつつ、そこから発展しているということが分かるではないか(笑)。脱、脱出、エクソダス。抜け出した先にどんな音楽が待っているのか。中西さんの今後がますます楽しみだ。これからもCane'sを実験の場に使っていただけたらと思っています。
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by barcanes | 2013-12-11 22:24 | 日記 | Comments(0)