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内田マナベ/てづかのぶえ/たかはしようへい

自由すぎるシンガーソングライター、内田マナベ。彼の自由への「闘争あるいは逃走」((c)竹原ピストル)はどこへ向かうのか。

もはや音楽は時間や空間を支配する責任から解放され、支配と隷属、ステージと客席、主体と客体の構造を無意味化した。これはもはやショーの破壊、破壊の芸である。無生物やイモリの想像力を歌い、モノを擬人化させ、常識や固定観念など気にせず、形式や構造を破壊する。これほどまでに徹底した自由の表現を、私は見たことがない。

しかし率直に言えば、普通にマイクの前から逃げずに、真心の彼の歌が聞きたいと思う。恐らく彼の破壊の矛先は、次に自由へと向かうのではないか。自由に対する抵抗、自由であることへの反抗。それがどのような形を取るのか。フォームを破壊した後、どのように再構築されるのか。それを見たい気がする。

ウクレレの弾き語りで古い昭和歌謡を歌うてづかさん。細い高音の歌声と、意外にも力強いウクレレの音の響きが印象的でした。レパートリーも幅広く、集客にも力を使っていただき、今日のイベントを作ってくれました。

このお二人に加えて私がブッキングさせてもらったのが、たかはしようへい君。偶然にもマナベさんとは古い知り合いだった。彼は毎週金曜の夜に藤沢駅の構内で路上ライブをやっていて、そこで偶然てづかさんにも知り合った。きょうはそんな縁も手伝ってくれたイベントになった。

もじゃもじゃ頭にベルボトム、古いギブソン・ギターをかき鳴らすようへい君は、どこか昔の時代のフォーク・シンガーを彷彿とさせるところがある。彼の真摯な歌声は少しマジメすぎるぐらいかもしれないけど、軟派なロックに対する硬派なフォークというイメージが重なって、つい応援したくなるミュージシャンだ。さいかやさんのイベントなど各所で歌っているので、みなさんもぜひお聞きになって下さい。

そしてBGM係として、普通にシングル盤のDJをプレイしてくれた我らが二見潤にも感謝します。
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一番手のようへい君。
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てづかさんのパイナップル形のウクレレ、いい音だったな。
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声量のあるマナベさんにはそもそもマイクなど必要ないんですけどね。
by barcanes | 2013-10-26 00:50 | 日記 | Comments(0)