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夢見る奄美

奄美に旅行に行ってきたという方がお土産を持ってきてくれた。酒蔵を巡るツアーだという。「まんこい」「れんと」「龍宮」、喜界島の「朝日」「くろちゅう」などを見てきたそうだ。うらやましい。

もちろん、その中でも蔵元の規模ももっとも小さい「龍宮」がサイコーだったそうだ。当然である。「冨田酒造場」、僕も一番好きな蔵元だ。
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(焼酎がだいぶ減ってしまった当店ですが、それでも冨田のお酒だけは今でも各種揃っております。「らんかん」「まーらん舟」「宝もん」。「あ」で始まって「ん」で終わる命名にこだわりがあるらしい。)

どこかの酒屋さんで店のオジさんが歓迎にサンシンを弾いてくれた。奄美のシマウタは裏声を使って、沖縄とは違うんだよね。と言うから、ちとせちゃんの高校生の時のCDを久しぶりにかけた。

私も10年ほど前、お店を始めたばかりの頃に黒糖焼酎と奄美の民謡にハマって、それでも奄美に行けなかった。あの時に行っとけばよかったと思うのだが、なぜか行けなかった。いろいろ下調べもしたし、奄美と名の付く店やイベントに通ったりした。でも結局、休みを取るってことができなくて、島の地を踏むことができなかった。

ある人には簡単なことが、またある人には簡単ではないってことが、あるものなのでしょう。

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そんな頃には奄美を夢見て、店で民謡のCDを聴きながら黒糖焼酎を啜ったものである。特にちとせちゃんの清々しい歌声には、冨田酒造場の「かめ仕込40度」の熟成の若い、青々しくキリッと度数の効いた飲み口と香ばしい後口がよく似合った。いつか、彼の地へ。

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歴代の「かめ仕込40度」。この酒には愛着がありまして、ビンテージが2001から2004まで残っております。社長直筆というラベルの文字はほぼ一定しております。

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左上より、ベテランなら武下和平「立神」、築地俊造「と~とがなし」、UAが一曲歌っていた朝崎郁恵「うたばうたゆん」。若手なら中村瑞希「うたの果実」、中孝介「諸鈍」、などよく聴いたものである。伝統的なサンシン弾き語りに合いの手が入るスタイルもいいが、ピアノなどのコードが入ったアレンジものも良いものがある。
by barcanes | 2013-07-26 20:51 | 日記 | Comments(0)